カメレオンは人に懐くのか!?ハンドリングの仕方を紹介!
今やジワジワとペットとして浸透しつつある爬虫類達。
種類や品種によって見た目や体色に違いがあり、
性格や独特の動きも相まってオンリーワンの輝きを放っています。
カメレオンもその中の一角であり、彼らとの生活はのんびりマイペースかつ爬虫類達の中でも不思議な生態を楽しむ事ができます。
そこでカメレオン、ひいては爬虫類達との暮らしが気になった方はこのような疑問を持つ事があるのではないでしょうか?
「カメレオンって人に懐くの?」
「そもそも爬虫類って人を覚えるの?」
これらの疑問について今回はご紹介させていただきます。
1,そもそも爬虫類って「人に懐く」の?
この段階で賛否両論あるのですが、生物学的な話になりますと爬虫類は人に「懐く」のではなく「慣れる」とされています。
これは脳の構造も理由になっており、犬や猫と比較しても脳が小さい事やほぼ本能に従って活動しているからだそうです。YouTubeでも爬虫類飼育系配信者の方々も言及している動画もあります。
逆を言えば、爬虫類達は人間に媚びない精悍な性質を持っているとも言えます。
2,カメレオンは懐くの?
先程ご紹介した爬虫類の情報とカメレオン特有の性質を合わせると、カメレオンは爬虫類の中でも「懐かない」部類に入ります。
というのも、カメレオンは爬虫類の性質にプラスして他者に見られる、干渉されるのをかなり嫌う性質があります。
自然界では襲われる事も多い彼らにとって、視界に入る他者は獲物か敵でしかないのです。
そのため慣れてない、あるいは慣れない個体というのもおり、
その場合はメンテナンス時に威嚇をしたり噛み付こうとする事もあります。
3,飼育して思う、「懐く事」についてのあおいの持論
確かに生物学的、性質の特徴を見れば犬や猫、鳥のように「人に懐く」事はないかも知れません。
実際基本事項としてのカメレオンやヤモリ達爬虫類の「慣れる」というのは、ハンドリングやメンテナンスを繰り返す事で「人や物事に慣らす、慣れてもらう」という事だと思います。
しかし、実際飼育しているとあからさまにこちらに態度で何かを示そうとする事も多く、これは爬虫類なりの「懐き」ではないかと思えるのです。
それに私達人間にも個性や性格があるように、彼らにも個体差というものが存在します。
文学的には「懐く」は「なれ親しむ」事を指し、「慣れる・馴れる」は「馴染む事、物事等を繰り返し経験する事で普通の事と感じるようになる、身に付く」事を指しています。ちなみに「親しむ」にも慣れると似た意味があるので、これらの単語はほぼ同じようなものです。
実際一緒に暮らしていると、最初は威嚇されたり怖がられてしまった事もありました。
ですが、餌を与えたりケージの掃除や部屋んぽを繰り返すうちに慣れてきて、今では餌や部屋んぽ以外の時間でもケージから出すようにケージ内から手を伸ばしたり角でグリグリしてアピールをしますし、ケージから出せば目の付く場所にいたり私から離れず一緒に寝ようとする事もあります。
これを「懐いている」と言わずして何と呼べば良いのか、私には分からないのです。
感情論が強めかも知れませんが、どうしても「懐く」というのを否定できません。
☆爬虫類界のスピードスター・ヒルヤモリとマルメヤモリの体験
私が初めて飼育した爬虫類は実はカメレオンではなく、マルメヤモリとヒルヤモリでした。10年以上前のお話になります。
ヒルヤモリとマルメヤモリはどちらも昼行性の小型ヤモリで視力が良く、非常に素早いのが特徴です。
最初は小ささと素早さ、ジャンプに戦々恐々としていましたが「少しでも仲良くなれたら…」と思い、爬虫類用ゼリーをトロトロに潰した物を定期的にミニスプーンで与えていました。
そんな事を続けていたある日、アオマルメヤモリの「チェスター」は私の手の平に飛び乗って離れる事なくくつろぐようになっていました。
また、ヨツメヒルヤモリの「義経」は名前を覚えたのか呼べば振り向き手の平を遊び場にするようになっていたのです。
この体験があった事もあり、私の中に爬虫類は「懐く子がいる」という考えに至るようになりました。
ちなみにこの2匹は慣れていない人に対しての態度はなかなかシビアでした。
私の兄が初めてハンドリングした時は両者とも兄の顔面に張り付き、幅5mm程の小さな手で兄の眼球を叩いていました…。
☆専門学校のあの爬虫類までもが…
専門学校での飼育実習で爬虫類のお世話をした事もありました。レオパやフトアゴヒゲトカゲ、コーンスネーク等もおりましたが、一番大きくて重いのがオスのケヅメリクガメでした。
このケヅメリクガメは餌や温浴の時間でなくても名前を呼べば首を伸ばしたりして反応し、散歩の時間も後ろをノシノシと付いて来たり、名前を呼ぶと重たい体を持ち上げてこちらへ向かって歩いてきました。
長年飼育されている個体という事もあるとは思いますが、これも立派な「懐いている」だと思います。
私の体験談以外にも懐いている爬虫類エピソードは様々あり、そのエピソードのいくつかはメディアに取り上げられています。
4,カメレオンに慣れてもらうには?〜我が家のやり方〜
カメレオンは干渉されたり見られたりするのをとても嫌う生き物ですので最初は特に気を遣います。
水も餌もある事をまず認識してもらい、そこからは驚かせないように静かに、視界に居すぎないように素早くケージ内の掃除を終わらせます。
霧吹きをするときはケージ内全体に吹きかけ、カメレオンに直接水をかけないように気を付けます。
健康チェックの時はカメレオンが寝てる時に全身を見てケガしていないか、脱皮の古い皮が残っていないかチェックし、活動が始まった時や餌を与える時に動きや舌、食欲のチェックをしていました。
なるべく刺激しないように過度にケージを覗き込まない生活をしばらくしていると、私という存在の評価が「ほぼ無害」になったのか、その日を境にケージを覗き込んでも怯えたりせず堂々とするようになりました。
5,慣らすためのハンドリングについて
ケージの掃除やレイアウト変更の時はどうしても騒がしくなってしまい、そのまま行うとカメレオンにかなりのストレスを与えてしまう事があります。
しかし、カメレオンの個体によっては飼い主を無害認定していなかったり、元々慣れにくい性格だったりする事もあって移動させる時に苦労する事もあります。
ハンドリングはカメレオン達に人慣れさせるための大切な行程です。
これに慣れると腕や頭に掴まって大人しくしていたり移動もかなり楽になります。
カメレオンのハンドリングの手順〜我が家のやり方〜
①ケージの扉を開ける
カメレオンのケージの扉を開けて様子を見ます。
これで体色を暗くしたり、攻撃的な発色、行動をする場合はハンドリングを諦めましょう。
②手を差し出してみる
飼育しているカメレオンのサイズにもよりますが、
開いたケージの扉から出たがったり興味を持っていた場合は手や腕、指を差し出してみましょう。
怒ったりビックリして噛まれる可能性もあるので、一応爬虫類用皮手袋を装着しておくともしもの被害を抑えられます。
③カメレオンを乗せたままジッとする
飼い主の腕や手に興味を持って乗ってくれたら驚かせないようにジッとして様子を観察します。
中には喉を膨らませたり体色を変えて怒る個体もいますが、特に体色を変えたり怒る様子もなく手や腕でくつろいだりしていればカメレオンも飼い主に対して安心していると考えられます。
■臆病な性格の個体の動きに気を付けて!
人にも色んな性格の人がいるように、カメレオンにも色んな性格がいます。怒りやすい個体やのんびり屋な個体、活発な個体など、個性がいっぱいあります。
その中で個人的にハンドリング中に気を付けた方が良いと思う性格は「臆病」な個体です。
怒りやすい個体は最初から威嚇したりとヤル気満々だったりするので分かりやすく、活発な個体は目を離さないようすればハンドリングもしやすいです。
ですが、臆病な個体はケージの扉が開いた時にダッシュで飛び出してきたり、ハンドリングを始めると急に走り出したり、中には飛び降りようとして手や腕からジャンプする事まであるのです。
④カメレオンの移動に合わせて手で道を作る
カメレオンがハンドリングに慣れてきてトコトコ移動するようになったら彼らに手や腕で道を作ってあげましょう。
指先まで歩いてきたら別の手を差し出す、といった具合で道を作りつつ人に慣れさせます。
ここまで来るとカメレオンもかなり人に慣れてきた状態だと思います。
☆ペペ君の大冒険!〜ハンドリング編〜
ペペ君は私が言うのもなんですが、ハンドリングが好きなカメレオンです。
餌が欲しいとか部屋んぽのおねだり等ではなく、単純に手に乗せてとせがんでくる事が多いです。その時はケージから出すまでずっと出してアピールをしてきます。
そんなペペ君のハンドリングを開始すると、指の間を縫うように移動したり、指に尻尾を巻き付けてぶら下がってみたり、指や腕をペロッとして頭や目、角を擦り付けてみたりとペペ君は遊び場として活用してくれます。
極めつけは指にしがみついてそのまま寝てしまう事。この時体を左右に揺らしながら丸くなり、尻尾もクルクルと巻いてコンパクトになります。
そして体をスマホのバイブのように「ブンブン」と細かく震わせて「ワイ寝るよ」と伝えてから眠ります。
☆ハンドリングに慣らせると楽になる♪
カメレオンをハンドリングに慣らす事が出来るととても楽になる事がいくつかあります。
まずは「移動」です。ケージ内の大掃除やレイアウト変更の時、ハンドリングに慣れている個体はすんなり移動に応じてくれるので時短にもなります。
次に「健康チェック」です。ハンドリングに慣れ、人にも慣れた個体は見られる事にも多少耐性ができるので爪の先や尻尾の先、お腹側等なかなか観察しにくい所もチェックしやすくなります。
まとめ
今回は「カメレオンは人に懐くのか?」という疑問に関しての生物学的な見解と私の見解、そして人とカメレオンの距離を縮めるためのハンドリングの方法についてご紹介させていただきました。
実際の所、カメレオンを含め爬虫類は「犬や猫のような懐き方や表現をしない」です。そして慣れるか慣れないかはその個体の性格や飼い主の接し方で大きく分かれてしまう部分がかなりあります。
ですが、人に慣れたカメレオンや爬虫類達は本当に可愛らしく、飼い主を見ただけで走り寄ってくる事もありますし喜びのあまり求愛ダンスをする事まであります。
ここまでしてくれなくても、クールに澄ましてメンテナンス中に攻撃せず大人しくしてくれるなら飼い主の事を信頼し慣れてくれていると言えるのではないでしょうか。