色んなカメレオン PR

【角なしカメレオン】Trioceros incornutus の特徴・生態・飼育方法を徹底解説!東アフリカ山地の希少カメレオン

※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています。

皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。
本日はカメレオン愛好家の間でも「幻の角なしカメレオン」と称される、Trioceros incornutus(トリオケロス・インコルヌトゥス)について徹底解説してまいります。学名の incornutus はラテン語で「角がない」を意味し、その名のとおりオスにも目立った角を持たないというTrioceros属としてはかなり珍しい特徴を備えた種です。タンザニアの東アーク山脈という、カメレオン研究者の間でも「生物多様性のホットスポット」として知られる限定的なエリアにのみ生息しており、流通量はごくわずか。日本国内ではほとんどお目にかかれない希少種です。

本記事では、Trioceros incornutus の特徴・生態・飼育方法について、山地性カメレオンならではの低温〜中温域での管理ポイント、高湿度を保つテクニック、ストレス対策、そしてCITES II掲載種としての入手・流通事情を中心にしっかり解説していきます。山地性カメレオン上級者の方はもちろん、「いつかこんな希少種を迎えたい」と憧れている方にも、知識の引き出しを増やしていただけるよう情報を凝縮してお届けします🌱

📝 この記事でわかること

  • Trioceros incornutus の分類・分布・形態学的特徴(角なしの理由)
  • 東アフリカ山地(東アーク山脈)の気候に合わせた温度・湿度管理
  • 夜間クーリング(14〜18℃)の実現方法と必要機材
  • 餌・サプリ・水分補給の山地種ならではの工夫
  • CITES II掲載種としての法的位置づけと入手の現実
  • 飼育難易度を左右する初期セットアップとよくある失敗
目次
  1. Trioceros incornutus とは? 角を持たない異色のTriocerosカメレオン
  2. 形態と外見の特徴:角を持たない代わりに発達した「カスク」
  3. 東アーク山脈という特殊な生息環境
  4. 飼育環境の作り方:山地種を支える3本柱
  5. 餌・給水・栄養管理
  6. 繁殖と幼体の管理
  7. CITES II と入手・流通の現実
  8. 飼育で失敗しやすいポイントとトラブルシューティング
  9. 関連記事
  10. 飼育に役立つおすすめアイテム
  11. よくある質問(FAQ)
  12. まとめ

Trioceros incornutus とは? 角を持たない異色のTriocerosカメレオン

Trioceros incornutus は、東アフリカ・タンザニア領内のごく限られた山岳地帯にのみ分布する小型〜中型のカメレオンです。Trioceros属というと、ジャクソンカメレオン(T. jacksonii)やフォーホーンカメレオン(T. quadricornis)のように、オスが立派な角や突起を持つ種を思い浮かべる方が多いかと思いますが、本種はその常識を覆す「角を持たないTrioceros」として知られています。種小名 incornutus はラテン語で「角がない」を意味し、その名のとおり頭部はなだらかで、突起らしい突起はカスク(後頭部の盛り上がり)程度しか発達しません。

原記載は19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパの動物学者によるもので、長らく標本研究中心だった種ですが、近年は東アーク山脈の生物多様性調査が進むにつれ、生息地や行動について新たな知見が積み上がってきています。日本国内ではまったく見かけないと言って差し支えなく、ヨーロッパやアメリカの一部ブリーダーが少数CB個体(飼育下繁殖個体)を世に出している程度の希少種です🦎

基本データ表

項目 内容
学名 Trioceros incornutus
分類 カメレオン科 Trioceros属
和名(通称) ツノナシカメレオン/角なしカメレオン(通称)
原産地 タンザニア(東アーク山脈:ウルグル山地・ウズングワ山地など)
生息標高 およそ1,200〜2,000m前後の山地森林帯
全長 約15〜19cm(オスがやや大きく、メスは一回り小ぶり)
体色 緑〜茶系をベースに黄・黒のスポットや斑が入る
なし(オス・メスとも角を持たないのが特徴)
寿命 飼育下で5〜7年程度(山地種としては標準)
CITES 附属書II(国際取引には輸出国の許可が必要)
流通頻度 極めて稀(日本国内での販売実績はほぼ皆無)
飼育難易度 中〜上級者向け(夜間クーリングと高湿度管理が必須)

名前の由来「incornutus」の意味

ラテン語の in-(否定)cornutus(角のある) が組み合わさってできた語で、「角がない」という意味になります。命名された当時、ヨーロッパの研究者にとってTrioceros属のオスが角を持たないというのは非常に印象的な発見であり、種小名に直接その特徴が選ばれました。学名は世界共通の「ラベル」であり、その種を一発で連想させるキーワードでもあります。incornutus という名前を見たら「角なしのTrioceros」とすぐに思い出せると、図鑑を眺めるのも一段と楽しくなります🌱

形態と外見の特徴:角を持たない代わりに発達した「カスク」

Trioceros incornutus の外見は、Trioceros属の中ではやや控えめで穏やかな印象を受けます。角や鼻先の突起がないため、シルエットだけ見ると一見メルラーカメレオン(T. melleri)のようにも見えますが、サイズはずっと小さく、また体側に細かな粒状の鱗が並ぶ点が独特です。

体色のバリエーション

地色は深いグリーンから明るいイエローグリーン、興奮や低温時には茶〜こげ茶へと変化します。体側に黒い斑点が散ること、また喉元や四肢の付け根に黄色や淡いオレンジが入る個体も知られています。山地性カメレオンらしく、低温時には体色がくすみ、活動温度に達すると鮮やかさが増す傾向があります。発情期のオスは緑が一段と冴え、目の周りや背中の稜にレモンイエローが乗ることもあります。

カスク(頭部の盛り上がり)

角を持たない代わりに、後頭部のカスクがやや高く発達します。これはTrioceros属全般に共通する特徴で、頭部の冷却・神経保護・ディスプレイ用途など諸説あります。incornutus の場合は派手なディスプレイ用というよりは、頭頂部の保護や顎の筋肉の付着部としての役割が大きいと考えられています。

オスとメスの見分け方

角を持たないため、オスメスの判別は他のTrioceros属より難しい部類に入ります。一般的にはオスの方がカスクが高く、尾の付け根(総排泄孔の後ろ)がふっくらと膨らみます(半陰茎の格納部)。メスは尾の付け根が細く、体つきもややずんぐりとした印象になります。決定打となる派手な装飾がないからこそ、繁殖を視野に入れる場合は信頼できるブリーダーによる性別保証付きの個体を選ぶことが重要です。

東アーク山脈という特殊な生息環境

Trioceros incornutus の生息地である東アーク山脈(Eastern Arc Mountains)は、タンザニアからケニア南部にかけて点在する古い山塊の連なりで、「アフリカのガラパゴス」と呼ばれるほど固有種が多く、世界自然遺産級の生物多様性を誇るエリアです。ウルグル山地(Uluguru Mts.)、ウズングワ山地(Udzungwa Mts.)、ンゴング山地など、複数の山塊それぞれに独自の生態系があり、incornutus はこの山塊群のいくつかでパッチ状に分布しています。

気候の特徴

  • 標高1,200〜2,000mの山地森林帯(モンタンフォレスト〜サブモンタンフォレスト)
  • 年間を通して涼しく、日中でも20〜25℃前後で推移
  • 夜間は15℃前後まで冷え込み、雨季はさらに低温・高湿度
  • 年間降水量は1,500〜2,500mmと非常に多く、霧や雲海が頻繁に発生
  • 湿度は朝夕で90%超え、日中の晴れ間でも70%を下回らない

このような環境を再現するには、後述するように夜間クーリング装置と高湿度を維持できる霧吹き/加湿システムが事実上必須となります。「日本の真夏に何の冷却もなしで飼える種ではない」と最初にしっかり認識しておくことが、迎え入れの第一歩です💧

共存する他のカメレオン

東アーク山脈には、本種と同様に角を持たないあるいは独特な角を持つ山地性カメレオンが多数生息しています。フェアカメレオン(T. feae)、サイドストライプカメレオン(T. laterispinis)、ルディスカメレオン(T. rudis)、グラシリオールフォーホーン(T. quadricornis gracilior)など、いずれもマニアにとっては垂涎の希少種ばかり。これらの種を比較しながら学ぶと、Trioceros属の多様性とアフリカ山地カメレオンの奥深さが見えてきます。当ブログでも別記事で各種を扱っていますので、後段の関連記事もぜひあわせてご覧ください🦎

飼育環境の作り方:山地種を支える3本柱

Trioceros incornutus を飼育する場合、押さえるべきポイントは大きく3つに集約されます。「夜間クーリング」「高湿度の維持」「上下方向の通気と止まり木」です。これらは山地性カメレオン全般に共通する要素ですが、incornutus は特に低温耐性が強く、また熱に弱いタイプですので、徹底度合いがそのまま長期維持の成否を分けます。

ケージ選び

サイズの目安は、シングル飼育で幅45×奥行45×高さ90cm以上、ペア飼育や大型のオスを迎える場合は幅60×奥行45×高さ120cmクラスがおすすめです。山地種は通気性が極めて重要なため、ガラス全面密閉のケージよりも、メッシュ面の多いスクリーンケージや「ハーフメッシュタイプ」のガラスケージが向きます。湿度を保ちつつ通気を確保するため、上部メッシュ+側面の一部メッシュという構成が理想的です。

温度管理(最重要)

温度は次のレンジを基本としてください。

時間帯 気温目安 バスキング
日中(ケージ全体) 19〜24℃ バスキング下で最大26℃程度まで
夜間 14〜18℃ 消灯(クーリング必須)
冬季夜間(任意) 12〜15℃ 短期間ならOK(雨季再現)

夏場の日本では、エアコンによる部屋全体の空調が事実上必須です。ケージ単体での冷却は熱だまりが避けにくく、温度ムラの原因にもなります。エアコン25℃設定でも、レフ電球(バスキング)からの放射熱で局所的に上昇しやすいので、必ず複数箇所に温湿度計を設置し、ホットスポットでも28℃を超えない位置に止まり木を配置してください。

湿度管理(80〜95%が目安)

湿度の最適レンジは80〜95%と非常に高めです。霧吹きだけでこれを維持するのは現実的に難しいため、以下のような複合システムで管理します。

  • 自動ミスティングシステム(朝・夕・夜の3回タイマー制御)
  • 超音波加湿器(フォガー)でケージ底部に霧を流す
  • ドリッパーを観葉植物の葉に滴下し、水滴を作る
  • 床材として水苔やヤシガラを敷き、保湿性をプラス

湿度の保ち方や霧吹きの頻度は、別記事「カメレオンの湿度管理完全ガイド」で詳しく解説していますので、迷ったら参考にしてみてください💧通気性を確保しつつ湿度を保つというのは、まさに山地カメレオン飼育の腕の見せどころです。

ライト・UVB

山地性カメレオンは強光を好まないため、UVB照射は中強度のUVB 5.0〜6.0レベルが妥当です。距離は止まり木から25〜30cmを目安に設置し、長時間の直射でも目を細めて避けようとしない距離に調整してください。バスキングランプも25〜50W程度の控えめなものを使用し、25cm程度離してホットスポット温度26℃前後に収まるようにします。

日照時間は1日10〜12時間がベース。雨季を再現する場合は照射時間を1〜2時間短くし、湿度をさらに高めることで季節感を演出できます。これは繁殖を狙う場合にも有効です。

レイアウト・植栽

枝はオオキンチョウ(ガジュマル系)やフィカス・ベンジャミン、ポトス、シェフレラなど、葉が密に茂る観葉植物を中心に。直径8〜15mmの細めの枝を多数渡し、垂直方向にも斜めにも移動できるルートを確保してあげましょう。山地性カメレオンは「葉の陰に潜む」傾向が強く、視線の通る場所ばかりだとストレスから拒食につながりやすくなります。

餌・給水・栄養管理

Trioceros incornutus は、自然下では小型の昆虫を中心に、樹上を歩き回る無脊椎動物全般を捕食しています。飼育下では、各種コオロギ・デュビア・レッドローチ・ハニーワーム・カイコ・シルクワーム・ピンヘッドコオロギなどをローテーションすると栄養バランスがとりやすくなります。

給餌頻度と量

ステージ 頻度 1回の目安量
幼体(〜6か月) 毎日 小サイズの昆虫5〜10匹
亜成体(6〜12か月) 2日に1回 中サイズの昆虫4〜6匹
成体 2〜3日に1回 中〜大の昆虫3〜5匹
産卵前のメス 毎日(量を抑えて) 小〜中の昆虫4〜6匹+Caサプリ強化

体格に対して胃が小さく、消化代謝も山地性ゆえに緩やかなので、与えすぎは肥満や内臓トラブルの原因になります。「少なめ・高品質・バリエーション豊富」を意識してください。餌昆虫は給餌前にローチフードや葉野菜でガットローディング(ジューシー化)してから与えると、ビタミン・水分補給の面でも有利です。

サプリメント

サプリは以下の3種類をローテーションするのが基本です。

  • カルシウム(D3なし):給餌の大半(週5〜6回)にダスティング
  • カルシウム+D3:週1回ペース(UVB環境が万全なら2週に1回でも可)
  • マルチビタミン:2週に1回程度(過剰摂取に注意)

山地種はビタミンA過剰や脱水でクル病に近い症状を起こすことがあります。サプリの量は「振りかけすぎない」のがコツです。耳かき1杯ぶんを餌昆虫が入った容器に振りかけ、軽く揺すって満遍なくまぶす程度で十分🦎

給水方法

カメレオン全般に共通しますが、置き水ボウルでは飲みません。霧吹きで葉に付いた水滴を舐めるか、ドリッパーから落ちる水滴を追って飲みます。incornutus は山地霧のような微細な霧を好むため、ノズル細口のミスティングシステムが効果的。1日の給水機会は朝・夕の最低2回、雨季再現期は3〜4回に増やしてください。

繁殖と幼体の管理

Trioceros incornutus の繁殖は、海外でも成功例が限られている難易度の高い領域です。とはいえ「不可能」ではなく、東アーク山脈の年周期(雨季・乾季)を意識した季節変化を演出することで、ペアリングまでもっていける可能性は十分にあります。

季節サイクルの再現

  • 乾季疑似期(2〜3か月):日中23〜24℃、夜間17〜18℃、湿度70〜80%、照射12時間
  • 雨季疑似期(2〜3か月):日中20〜22℃、夜間14〜16℃、湿度90%以上、照射10時間+霧4〜5回/日

このサイクルを年2巡程度回し、雨季の入り口でオスとメスを短時間(30分〜1時間)見合わせます。メスが拒否色(黒〜濃緑のだんだら模様)を出した場合は即時隔離。受け入れる体勢を見せた場合はそのまま観察し、交尾の成立を確認してください。

産卵と卵の管理

Trioceros incornutus は胎生(卵胎生)ではなく卵生と考えられていますが、産卵数や産卵習性については情報がまだ限られています。海外の文献では一腹あたり8〜15個程度の卵を、湿った腐葉土の中に産むとされ、孵化までの期間は管理温度18〜22℃でおよそ6〜9か月と長期にわたります。孵化器は静置型のものを使い、温度を一定に保ち、過湿で卵を腐らせないよう注意します。

幼体の餌

孵化直後の幼体は驚くほど小さく、フライサイズのコオロギ(ピンヘッド)やショウジョウバエ、ハニーワームの幼齢個体などを毎日複数回与えます。湿度は成体よりさらに高め(85〜95%)に保ち、霧吹き由来の水滴をこまめに飲ませるのが脱水予防のコツです。

CITES II と入手・流通の現実

Trioceros incornutus はワシントン条約(CITES)の附属書IIに掲載されています。これは「直ちに絶滅の危機にあるわけではないが、商業取引を管理しなければ将来的に危ぶまれる種」という位置づけです。輸入には輸出国の許可書が必要で、CB(飼育下繁殖)個体の流通が原則となります。

WC個体とCB個体

  • WC(野生採集個体):自然個体群への影響が大きく、寄生虫・脱水・輸送ストレスのリスクも高い。倫理面・健康面ともにおすすめしません
  • CB(飼育下繁殖個体):体力があり、サプリ慣れもしている。値段は高めだが圧倒的に安心

incornutus の場合、海外でもCB流通量はかなり限られ、ヨーロッパの著名な山地カメレオンブリーダーがごく少数を出す程度。日本国内のショップで遭遇する可能性は極めて低いと考えてください。「いつかご縁があれば」というスタンスで、まずは類縁の山地種で経験を積むのが現実的です🌱

輸入に関わる現地法・国内法

タンザニアの輸出規制、CITES許可、日本側の動物検疫・特定外来種法など、複数の法令が絡みます。個人輸入は実務的に非常にハードルが高く、信頼できる爬虫類輸入ショップを通すのが定石です。書類関係はショップが整えてくれるので、購入者としては「合法に輸入された個体である証明(CITES許可番号など)」をきちんと確認することが大切です。

飼育で失敗しやすいポイントとトラブルシューティング

山地性カメレオン、とりわけincornutus のような希少種で陥りがちな失敗を、原因と対策の形でまとめます。

失敗例①:夏場の高温で衰弱

日本の夏は山地性カメレオンにとって完全に「灼熱地獄」です。エアコンなしの締め切った部屋でケージを置いた場合、数時間で致命的なダメージにつながります。対策としては、24時間エアコンを稼働させる、もしくはワインセラーや爬虫類用クーラーを利用した「クーリング部屋」を確保することです。電気代がかさむため、夏季は思い切って冷房専用部屋に集約するのが運用上もラクです。

失敗例②:水を飲まない/脱水

置き水ボウルでは飲まないという基本を忘れて、霧吹き頻度が低くなりがちです。目がくぼむ・皮膚にハリがない・舌の伸びが鈍いといったサインが見えたら脱水を疑いましょう。霧吹きを朝夕+日中1回の合計3回以上、雨季再現期はさらに増やすこと。スポイトでの直接給水は最後の手段としてストレスを伴うので、まずは「環境で飲ませる」工夫を徹底してください。

失敗例③:拒食(餌を食べない)

環境ストレスが最大の要因です。視線が通りすぎる位置にケージを置かない、人通りの多い場所を避ける、葉の陰に身を隠せるレイアウトを作る、餌をピンセットで近づけすぎない、など多角的にストレスを減らしてください。低温による代謝低下も拒食につながるので、日中の気温が15℃以下に下がっていないか温度計で確認することも重要です。

失敗例④:通気不足によるカビ・呼吸器トラブル

湿度を上げようとして密閉しすぎると、空気がよどみ、カビの胞子や雑菌が繁殖します。鼻孔のまわりに白い泡が見える・口呼吸・喘鳴音などは呼吸器疾患のサイン。すぐに動物病院(爬虫類対応)を受診し、同時に通気量を増やすセットアップに見直しましょう。霧が出たあと「30分以内に湿度が80%まで下がる」くらいの通気が理想です。

失敗例⑤:眼疾患(眼炎)

ビタミンA不足、UVB過剰、汚水の飛沫など複数の原因があります。目をしばしば閉じる、片目だけ落ち窪んでいる、目の周りが腫れているなどのサインは要注意。マルチビタミンの頻度を見直し、UVBランプの距離を再確認、霧吹き水は浄水器を通したきれいな水を使うようにしてください🩺

関連記事

カメレオン暮らしには、Trioceros incornutus と近縁の山地性カメレオンを扱った記事もあります。あわせてどうぞ🦎

飼育に役立つおすすめアイテム

Trioceros incornutus を迎えるなら、夜間クーリング・高湿度・低温域に強いUVB管理が欠かせません。以下、信頼性の高いカテゴリーをピックアップしました。リンク先はAmazon内の検索結果ページですので、最新の価格や口コミも合わせて確認できます🛒

とくに自動ミスティングシステムと超音波加湿器は、湿度80〜95%という高めのターゲットを安定的に作る上で「迎える前に必ず揃えておきたい機材」です。アナログな霧吹きだけで管理しようとすると、出張や夏季の在宅時間の少ない日に湿度が崩れやすく、結果として呼吸器疾患や脱水につながります💧

よくある質問(FAQ)

Q1. Trioceros incornutus は日本で買えますか?

2026年5月現在、日本国内のショップで定常的に流通しているという情報はほぼありません。ヨーロッパや北米の山地カメレオン専門ブリーダーが少数のCB個体を出している程度で、国内に入る場合も一部の専門店が数年に一度仕入れるかどうか、という頻度です。情報収集は爬虫類イベント(ぶりくらやアジアアロワナイベント以外の専門展示即売会)や、海外フォーラム、各国ブリーダーのSNSなどを地道にチェックするのが近道です。

Q2. 角がないということは、メルラーカメレオンと飼い方は同じですか?

「角がない」という外見的共通点はありますが、メルラーカメレオン(T. melleri)は中低地〜亜高地の比較的暖かい環境を好む大型種で、incornutus とは温度域がかなり異なります。incornutus はより低温・高湿度・小型である点が大きな違いで、メルラーと同じ感覚で飼うと熱中症になります。山地種としてはむしろルディスカメレオンやフォーホーンカメレオンに近い管理が必要です。

Q3. 夏場に冷却装置がなくても飼えますか?

結論として、冷却なしでの飼育は不可能と考えてください。日本の真夏は山地性カメレオンにとって完全に致死域です。最低でも部屋全体のエアコン管理が必須で、ケージ単体での冷却(小型ファン・冷却プレート程度)では追いつきません。エアコン25〜26℃設定+通気を確保したスクリーンケージという組み合わせが、最低ラインの環境となります。

Q4. 単独飼育とペア飼育、どちらが良いですか?

Trioceros incornutus は単独飼育を強くおすすめします。山地性カメレオン全般、特に希少種ほどテリトリー意識が強く、複数飼育はストレスや喧嘩のリスクを高めます。繁殖を狙う場合のみ、ペアリング時に短時間見合わせる形を取り、普段はオスメス別ケージで管理してください。「観察する楽しみ」よりも「個体の寿命と健康」を優先するのがこの種との付き合い方です🌱

Q5. 寿命はどれくらいですか?長生きさせるコツは?

飼育下での寿命は5〜7年ほどが目安です。長生きの鍵は、①夜間クーリングを徹底する、②高湿度を年間通して維持する、③餌は少なめ高品質でローテーション、④UVBとサプリの過不足を避ける、⑤ストレスを減らすレイアウト、の5点に尽きます。とくに夏場の高温を回避するだけで、寿命のカーブが大きく変わります。「夏を乗り切れば長生き」と言っても過言ではありません。

Q6. CITES II掲載種の購入には何か手続きが必要ですか?

国内で合法に流通しているCB個体を購入する場合、購入者側に特別な書類手続きはほぼ不要です。ただし、輸入されてくる際にはCITES許可書やインボイスが必要なので、ショップが書類関係を整えています。購入時に「CITES許可番号」「親個体の出自」を確認できると、後々のトラブル予防にも繋がります。なお、譲渡・販売を業として行う場合は動物取扱業の登録が必要です。

Q7. 他のTriocerosと一緒に飼ってもいいですか?

原則NGです。たとえ同属でも種が違えば免疫を持っていない病原体を持ち込むリスクがありますし、テリトリー争いやストレスでどちらも体調を崩します。山地性カメレオンは特に「個別管理が原則」と覚えておいてください。観察を楽しみたい場合は、ケージを2台並べてレイアウトを別々に楽しむ方が、結果的に長く飼育を続けられます🦎

まとめ

Trioceros incornutus は、Trioceros属としては珍しい「角のないカメレオン」で、タンザニアの東アーク山脈という限られた高地森林にのみ生息する希少種です。日本国内での入手機会は極めて限られ、飼育には夜間クーリングと高湿度管理という、山地性カメレオン特有のハードルが立ちはだかります。一方で、それらの環境を整えてあげれば、神秘的な体色変化、葉陰に潜むしっとりとした佇まい、雨季の高湿度下で活発に動き回る姿など、他の種では味わえない魅力を見せてくれるはずです。

「いつかこんな希少種を迎えたい」と思った瞬間から、できる準備はたくさんあります。まずは類縁の山地種(ルディス、フェア、サイドストライプ、フォーホーン グラシリオールなど)で経験を積み、夜間クーリングや自動ミスティング、CB個体の見極めなどのスキルを身につけておくと、いざ縁が巡ってきたときに自信をもって迎え入れることができます。当ブログの関連記事も、その準備のお手伝いとして役立てていただけたら嬉しいです🌱

Trioceros incornutus はまだ謎の多い種ですが、それゆえに飼育者一人ひとりの観察記録が、世界の知見を少しずつ前に進めるピースになります。もしご縁があってお迎えされた方は、ぜひ温度・湿度のログ、給餌記録、行動観察を残してみてください。それは将来、別の誰かがこの種を迎えるときの大きな道しるべになります🦎

今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱

★Amazonの人気ランキング★

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!