皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。
突然ですが、水槽の中を泳ぎながら、ときどき陸に上がってまったりバスキングしているカメを見て「あのカメ、なんか甲羅に地図みたいな模様が入ってる…!かわいい!」と思ったことはありませんか?
そうです、チズガメ(マップタートル)のことです。名前の通り、甲羅に走る白い線と模様が地図のような独特の美しさを持つ半水棲ガメで、北米生まれのかわいらしいカメさんです。
私が初めてチズガメを知ったのは、爬虫類イベントに行ったときのことでした。水槽の中でスイスイ泳ぎながら、ひょっこりと浮き島に上がってくるその姿に思わず「かわいい!」と声が出てしまいました。ぺぺ君(我が家のカメレオン)とはまったく別の生き物なのに、同じ「爬虫類」として親近感が湧いてきたんですよね。
さて、最近チズガメへの注目が高まっている理由のひとつに、アカミミガメ(ミドリガメ)が2023年から条件付特定外来生物に指定されたことがあります。長年親しまれてきたアカミミガメに代わる水棲ガメとして、チズガメが注目されているんです。
この記事では、チズガメの基本スペックから水槽・設備のセットアップ、水質管理、餌やり、バスキング管理まで、飼育に必要なすべてをまとめてご紹介します。これからチズガメを迎えたいという方も、すでに飼い始めた方も、ぜひ最後までお付き合いください🐢
📝 この記事でわかること
- チズガメ(マップタートル)の基本スペックと主な種類
- アカミミガメ規制とチズガメが注目される理由
- 水槽・バスキングスポットの作り方と必要設備
- 水質管理とフィルター選びのポイント
- 餌の種類・給餌頻度・与え方の基本
- UVBライト・バスキングランプの正しい使い方
- 健康管理とよくある病気・トラブルへの対処法
- カメレオン(ぺぺ君)との飼育環境比較
チズガメとは?基本スペックと主な種類
チズガメは、ヌマガメ科ゲオエミダ属(Graptemys spp.)に属する北米産の半水棲ガメです。英名は「Map Turtle(マップタートル)」。甲羅の表面に白や黄色の細い線が走り、その模様が地図の等高線のように見えることからこの名前がつきました。
自然界では北米の河川・湖沼に生息しており、流れの緩やかな清流や水草の豊かな水辺を好みます。野生状態では岩や流木の上でひなたぼっこ(バスキング)をしている姿がよく見られます。
主な流通種と特徴
| 種名 | 英名 | 体長(オス/メス) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ミシシッピーマップタートル | Mississippi Map Turtle | 12〜15cm / 20〜27cm | 最も流通量が多い。丈夫で初心者向き |
| ノコギリマップタートル | Ouachita Map Turtle | 10〜14cm / 18〜24cm | 頭部の黄色斑紋が大きい。やや入手困難 |
| クロコダイルマップタートル | Cagle’s Map Turtle | 10〜12cm / 16〜20cm | 小柄で扱いやすい。模様が鮮明 |
日本のペットショップや爬虫類専門店で最もよく見かけるのはミシシッピーマップタートルです。比較的丈夫で飼いやすく、初めてカメを飼う方にもおすすめしやすい種と言われています。
注目すべきはその雌雄の体格差の大きさです。オスは12〜15cm程度の小型なのに対し、メスは20〜27cmほどまで成長します。ペットショップで売られているベビーのうちは判別しにくいですが、成長するにつれて体格差がはっきりしてきます。
アカミミガメ規制とチズガメへの注目
📌 アカミミガメ(ミドリガメ)の規制について
2023年6月より、ミシシッピアカミミガメは条件付特定外来生物に指定されました。
・既に飼育している個体 → 飼育継続OK(届出不要)
・新規購入・販売・野外放出 → 禁止
すでにアカミミガメを飼っている方は安心してください。ただし、新しく水棲ガメを迎えたい方は、チズガメなど他の種を検討することをおすすめします。
かつて「ミドリガメ」の名で親しまれ、縁日や熱帯魚店で大量に販売されてきたアカミミガメ(ミシシッピアカミミガメ)。その愛らしい姿から多くの家庭で飼われてきましたが、野外に放された個体が在来種の生態系を脅かす問題が深刻化し、2023年6月から条件付特定外来生物に指定されました。
これにより、新たにアカミミガメを購入・入手することは禁止されました。「水棲ガメを飼いたいけれど、アカミミはもう買えないの?」と思っている方に、代替種として注目されているのがチズガメです。
チズガメはアカミミガメと同じく半水棲の北米産ガメですが、現時点では特定外来生物には指定されておらず、合法的に購入・飼育することができます。体型もアカミミガメに似ており、「水棲ガメを飼いたい」というニーズにしっかり応えてくれる種です。
ただし、チズガメも野外放出は絶対にやめてください。どんなペットでも、飼い始めたら最後まで責任を持って飼育することが大前提です。
水槽・設備のセットアップ(水場+バスキングスポット)
チズガメの飼育において、水槽のセットアップが最大のポイントといっても過言ではありません。半水棲ガメなので「水場」と「陸場(バスキングスポット)」の両方を用意する必要があります。
水槽のサイズ選び
チズガメの成長後のサイズに合わせた水槽選びが重要です。オスなら60cmクラス、メスなら90cm以上を見据えておくと安心です。
| 対象 | 推奨水槽サイズ | 備考 |
|---|---|---|
| ベビー〜幼体(〜10cm) | 45〜60cm | ベビーは小さすぎる水槽より少し広めが安心 |
| 成体オス(12〜15cm) | 60cm | 終生飼育可能なサイズ |
| 成体メス(20〜27cm) | 90cm以上 | 横長タイプが水泳スペース確保に有利 |
水深とバスキングスポットの設置
水深は甲羅の縦幅の2〜3倍程度が目安です。浅すぎると泳ぐスペースが確保できず、ストレスの原因になります。一方、深すぎると溺れるリスクがあるため、カメが顔を出しやすい深さにしておくのが大切です。
バスキングスポット(陸場)は、水面から完全に出られる高さが必要です。浮き島タイプ、スロープタイプなど様々な商品が販売されていますが、チズガメは日光浴が大好きなので、しっかり体全体を乾かせる広さのものを選びましょう。
必要な設備一覧
カメは鱗から紫外線を吸収するわけではなく、皮膚と甲羅からUVBを取り込みます。カルシウムの代謝に欠かせないビタミンD3を体内で合成するためにUVBは不可欠なので、紫外線ライトは必ず設置してください。
水質管理とフィルター選び
水棲ガメを飼う上で、水質管理は最も重要なテーマのひとつです。チズガメは活発に泳いで食べて排泄するため、水はあっという間に汚れます。水質が悪化すると皮膚炎・甲羅の病気・食欲不振などさまざまなトラブルにつながるため、しっかりとした濾過システムが欠かせません。
フィルターの種類と選び方
チズガメの水槽で使えるフィルターには主に「上部フィルター」「外部フィルター」「投げ込み式フィルター」があります。それぞれの特徴をまとめます。
| 種類 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 外部フィルター | 濾過力が高い・静音 | 水位が下がると使えない・価格高め | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 上部フィルター | メンテナンスしやすい・手頃 | 水位が低いと使えない | ⭐⭐⭐⭐ |
| 投げ込み式 | 安価・手軽 | 濾過力が弱い・水換え頻度増 | ⭐⭐ |
チズガメには外部フィルターか上部フィルターが特におすすめです。投げ込み式は小型生体や金魚向きで、チズガメの排泄量には力不足のことが多いです。
水換えの頻度と方法
フィルターを設置していても、定期的な水換えは必要です。目安は1〜2週間に1回、全水量の1/3〜1/2を新しい水(カルキ抜き済み)と交換するのが基本とされています。フィルターが強力であれば水換えの頻度を下げることはできますが、水が濁ったり臭いが気になったりしたらすぐに換えましょう。
餌の種類と給餌頻度
チズガメは雑食性のカメです。自然界では水草・昆虫・小魚・ミミズ・甲殻類などさまざまなものを食べています。飼育下でも幅広い食材を受け付けますが、栄養バランスを整えるためにも主食は人工配合飼料にするのが管理しやすくおすすめです。
おすすめの餌の種類
人工配合飼料は栄養バランスが計算されており、水質を汚しにくい浮上性タイプが便利です。食べ残しはすぐに取り除くことで水質悪化を防げます。生き餌は嗜好性を高める副食として週に1〜2回程度与えると喜ばれます。
野菜は葉物系(小松菜・水菜・モロヘイヤなど)が特におすすめです。ほうれん草はシュウ酸を多く含むため、与えすぎに注意が必要と言われています。
給餌頻度の目安
幼体(〜2年)は1日1〜2回、成体は1日1回または2日に1回程度が目安とされています。カメは体温が下がると消化が遅くなるため、水温が低い冬季は給餌頻度を下げることも検討しましょう。
バスキング・UVBライト管理
チズガメはバスキング(日光浴・乾燥タイム)が大好きなカメです。野生のチズガメは岩の上に乗って体温を上げ、甲羅を乾かしている姿がよく観察されます。バスキングは体温調節・代謝促進・甲羅の健康維持に欠かせない行動です。
バスキングスポットの温度管理
バスキングスポット(陸場の表面温度)は35〜38℃が理想とされています。バスキングランプをスポット照射することで、この温度帯を作り出します。
バスキングスポットと水温の温度差があることで、カメは自分で体温調節できます。暑くなったら水に入り、冷えたらまた陸に上がる、というサイクルを繰り返すのがチズガメの自然な行動パターンです。
UVBライトの重要性と選び方
UVBライトはチズガメ飼育において必須アイテムです。UVBを浴びることでビタミンD3が体内合成され、カルシウムの代謝が正常に行われます。UVBが不足すると、甲羅が軟化する「くる病(代謝性骨疾患)」にかかるリスクが高まります。
UVBランプは使用時間とともに紫外線放射量が低下するため、目安として半年〜1年ごとに交換することが推奨されています。ランプの明かりがついていても紫外線が出ていないことがあるため、定期交換を忘れずに。
ライトのタイマー管理
バスキングランプとUVBランプは、1日10〜12時間の照射が目安です。タイマーコンセントを使うと毎日の管理が楽になります。夜間は消灯してリズムを作ってあげましょう。
健康管理とよくある病気・トラブル
チズガメは比較的丈夫な種ですが、飼育環境が整っていないと様々なトラブルが起きることがあります。ここでは代表的な病気・症状と対処のポイントをご紹介します。
甲羅ぐされ(潰瘍性甲羅炎)
甲羅の表面が白く変色したり、ぶよぶよになったりする症状は、甲羅ぐされのサインかもしれません。水質悪化・傷・細菌感染などが原因と考えられています。見つけたら早めに爬虫類を診られる獣医さんに相談しましょう。
甲羅に関するトラブルの詳しい対処法は、こちらの記事も参考にしてみてください。
➡ カメの甲羅トラブル完全ガイド|甲羅ぐされ・白化・剥がれの原因と対処法
くる病(代謝性骨疾患)
UVB不足やカルシウム不足で発症します。甲羅や骨が軟らかくなり、変形が起きるのが特徴です。初期症状として食欲不振・動きの鈍さ・甲羅の変形などが見られます。
予防にはUVBライトの定期交換と、副食でのカルシウム補給が有効とされています。カルシウムサプリメントを餌に振りかけて与える方法もあります。
脱走・落下事故
チズガメは意外と脱走が得意です。水槽のふちに手足を引っかけてよじ登ることがあるため、水槽には必ずフタを設置してください。また陸場から転落して甲羅を痛めることもあるので、陸場の高さや配置にも注意が必要です。
➡ 爬虫類を診てくれる動物病院の探し方|受診前に確認すべきポイント
カメレオン(ぺぺ君)とチズガメの飼育比較
私の相棒ぺぺ君(ベーメカメレオン)とチズガメを並べて比べてみると、同じ爬虫類でもここまで違うのか!と驚きます。爬虫類を複数種飼う際の参考にもなると思いますので、まとめてみました。
| 比較項目 | カメレオン(ぺぺ君) | チズガメ |
|---|---|---|
| 飼育環境 | 通気性の高いケージ(陸上) | 水槽(水場+陸場) |
| 水の扱い | 霧吹きで湿度管理・飲水 | 常に水中で泳ぐ・水質管理必須 |
| 餌 | 昆虫食(コオロギ・ハニーワーム等) | 雑食(配合飼料・昆虫・野菜) |
| バスキング | ケージ内の木の上で日光浴 | 浮き島・スロープで乾燥バスキング |
| UVB | 必須(UVBライト) | 必須(UVBライト) |
| ハンドリング | 嫌がることが多い(ストレス注意) | 慣れると手に乗るケースも |
| お掃除・管理 | ケージ・糞の掃除 | 水換え・フィルター清掃 |
| 初心者向き | 難しめ(デリケート) | 比較的飼いやすい |
共通点はUVBライトが両者に必須なこと、バスキングが必要なこと。違いは「水を使う生き物か陸上の生き物か」という点が最大の差といえそうです。
爬虫類の飼育環境の整え方や日々のお手入れについては、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
➡ 爬虫類ケージの掃除・お手入れガイド|清潔を保つための基本ルーティン
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- ➡ 爬虫類ケージの掃除・お手入れガイド|清潔を保つための基本ルーティン
- ➡ 爬虫類を診てくれる動物病院の探し方|受診前に確認すべきポイント
チズガメ飼育おすすめグッズまとめ
最後に、チズガメの飼育に役立つアイテムをまとめてご紹介します。
🛒 チズガメ飼育おすすめアイテム
① 水槽(60cm以上)
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② 外部フィルター(強力濾過)
➡ Amazonでカメ用外部フィルターを探す
③ UVBライト&バスキングランプ
➡ AmazonでカメUVBライトを探す
④ 水中ヒーター&サーモスタット
➡ Amazonでカメ用水中ヒーターを探す
⑤ カメ用配合飼料
➡ Amazonでカメ用配合飼料を探す
よくある質問(FAQ)
Q1. チズガメは初心者でも飼えますか?
比較的丈夫で飼いやすい種ですが、水質管理とUVBライト・バスキングの環境整備が欠かせません。設備の初期費用は多少かかりますが、一度環境を整えてしまえば日々の管理は難しくありません。水棲ガメ初心者にもおすすめできる種と言えそうです。
Q2. アカミミガメの代わりにチズガメを飼えますか?
はい、可能です。生態や飼育方法がアカミミガメと似ており、切り替えやすいと言われています。水槽・フィルター・ヒーターなどの機材もそのまま流用できることが多いです。ただし体格差や性格の違いもあるため、よく調べてから迎えましょう。
Q3. チズガメはハンドリングできますか?
個体差はありますが、慣れると手に乗るケースもあります。無理に触るとストレスになるため、最初はそっと見守ることを優先しましょう。ベビーのうちから少しずつ慣らしていく方が良いとされています。
Q4. 水換えはどのくらいの頻度でやればいいですか?
フィルターの能力にもよりますが、目安は1〜2週間に1回、全水量の1/3〜1/2を交換することが多いようです。水が濁ったり臭いが気になったりしたらすぐに換えてください。こまめな観察が大切です。
Q5. バスキングをしない場合はどうすればいいですか?
バスキングスポットの温度・高さ・位置が合っていない可能性があります。スポットの温度を35〜38℃に保ち、水から出やすいスロープや浮き島を使うことで改善することが多いです。バスキングが全くない場合は体調不良のサインの可能性もあるため、食欲や外見も確認しましょう。
Q6. チズガメの寿命はどのくらいですか?
適切な飼育環境では10〜25年以上生きるとも言われています。長い付き合いになるため、飼い始める前にしっかりコミットメントを持って迎えることが大切です。
Q7. 冬は冬眠させるべきですか?
室内飼育で水温・室温を管理している場合は、冬眠させないで通年飼育するのが一般的です。冬眠は体力を消耗し、失敗すると死亡リスクがあります。ヒーターで適切な水温を保てば、冬眠なしで元気に過ごせます。
Q8. チズガメと他のカメを一緒に飼えますか?
種類や個体差によりますが、異なる種の混泳はトラブルのリスクがあるため慎重に。同種でも大きさが違う場合、強い個体が弱い個体を攻撃することがあります。特に繁殖期のオスは攻撃的になることがあるため、十分な観察が必要です。
まとめ:チズガメは「環境づくり」ができれば長く付き合える良きパートナー
今回はチズガメ(マップタートル)の飼育について、基本スペックから設備セットアップ・水質管理・餌・バスキング・健康管理まで詳しくまとめました。
改めてポイントをおさらいすると、
チズガメはアカミミガメ規制後の「新定番水棲ガメ」として注目されています。丈夫で飼いやすく、甲羅の美しい模様と活発な泳ぎが魅力的なカメです。環境さえ整えれば10年以上一緒に過ごせる、長きにわたるパートナーになってくれるはずです。
ぺぺ君と一緒にチズガメの記事を書きながら、私も改めて「爬虫類の世界の奥深さ」を感じています。水の中を泳ぐカメも、木の上で目をぐるぐるさせるカメレオンも、どちらも素晴らしい生き物です🌱
もしチズガメの飼育で気になることがあれば、ぜひコメントで教えてください。できる限りお答えします!それでは、皆様の素敵な爬虫類ライフを応援しています🦎
📌 法規制について
本記事の内容は2026年5月時点の情報です。輸入・販売規制は変更される可能性があるため、最新情報は環境省等の公式サイトでご確認ください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱






