皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです!
今回ご紹介するのは、地中海の長寿カメ「ギリシャリクガメ」です。
私がカメレオン飼育をはじめて6年、ぺぺ君と日々過ごす中で、爬虫類仲間から「ギリシャリクガメを迎えたいんだけど、どう?」という質問をよくいただくようになりました。リクガメの入門種として人気が高く、のんびりとした動きと愛らしい丸い甲羅が魅力のカメさんです。
ギリシャリクガメ(学名:Testudo graeca)は、地中海沿岸から中東・中央アジアにかけて広く生息するリクガメで、寿命は50〜100年以上と言われています。お子さんと一緒に迎えたなら、その子が大人になって、さらにまた次の世代まで一緒にいてくれるかもしれない——そんなスケールの大きな生き物なんです。
ただ、長生きしてもらうためにはしっかりとした飼育環境が必要です。UVBライト、温度管理、食事の選び方、冬眠の可否など、知っておくべきことが意外と多い。特にヘルマンリクガメと混同されることが多く、「どっちがうちの子?」と困惑する方も少なくないようです。
この記事では、ギリシャリクガメの基本情報から飼育環境の整え方、食事・温度管理の具体的な数値、冬眠の是非まで、初心者の方でも迷わないよう徹底的に解説していきます。ぺぺ君とは全然違う生き物ですが(笑)、それだけに面白い発見もたくさんあります。ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです🐢
📝 この記事でわかること
- ギリシャリクガメの基本情報・亜種の違いと外見の見分け方
- 適切な飼育ケージのサイズと環境設定のポイント
- 草食性の食事管理と与えてはいけない食材
- 温度・UVBの具体的な数値と季節管理の方法
- 冬眠させるべきか?通年加温のメリット・デメリット
- ヘルマンリクガメとの違いと見分け方
📌 法規制について
ギリシャリクガメはワシントン条約(CITES)附属書IIに掲載されています。本記事の内容は2026年5月時点の情報です。輸入・販売規制は変更される可能性があるため、最新情報は環境省等の公式サイトでご確認ください。購入の際は、合法的に流通している個体を取り扱う信頼できるショップでお求めください。
ギリシャリクガメの基本情報・亜種の違い
ギリシャリクガメ(Testudo graeca)は、リクガメ科テストゥド属に分類されるリクガメです。地中海沿岸のスペイン・モロッコ・ギリシャから、中東・中央アジアにかけての広い範囲に生息しています。
亜種の数がとにかく多いのがこの種の特徴で、20亜種以上が記載されています。産地によって体の大きさも模様も結構異なるので、ショップで「ギリシャリクガメ」として売られていても、見た目がかなり違うことがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Testudo graeca |
| 分類 | リクガメ科 テストゥド属 |
| 原産地 | 地中海沿岸(スペイン・モロッコ・ギリシャ)・中東・中央アジア |
| 成体甲長 | 20〜28cm(亜種によって差あり) |
| 寿命 | 50〜100年以上 |
| CITES | 附属書II |
| 飼育難易度 | 低〜中(入門種として人気) |
| 価格目安 | 15,000〜40,000円 |
亜種の代表的なものとしては、イベリア亜種(スペイン・ポルトガル産)、北アフリカ亜種(モロッコ・アルジェリア産)、イラン亜種などが知られています。イベリア亜種は比較的小型でコンパクト、北アフリカ亜種はやや大きくなる傾向があるなど、亜種によって成体サイズが変わるので、お迎えの際には確認しておくと安心です。
ポイント: 亜種によって見た目・最大サイズ・冬眠の有無が異なります。お迎え前に産地を確認しましょう。
飼育ケージと環境設定
ギリシャリクガメのケージ選びで最初に覚えておきたいのが、リクガメは意外とよく動くということです。のんびりしてそうに見えますが、1日に結構な距離を歩きます。狭すぎるケージはストレスの原因になりますし、健康にも影響します。
ケージサイズの目安
成体のギリシャリクガメには、最低でも幅90cm×奥行き45cmのケージが必要です。できれば幅120cm以上あると理想的です。
目安: 幼体→60×45cm、亜成体→90×45cm、成体→90×45cm以上(120×60cm推奨)
市販の爬虫類用木製ケージ(例:パンテオン、スライド式ガラスケージ)がよく使われています。通気性と保温性のバランスが重要なので、密閉しすぎず、かつ温度が逃げすぎない構造を選びましょう。
床材の選び方
ギリシャリクガメは地中海性気候の乾燥した環境に生息していますが、床材は程よい保湿性があるものが適しています。以下が主に使われる床材です。
| 床材 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ヤシガラ土(ファインタイプ) | 保湿性良好、自然な質感。湿らせすぎに注意 | ◎ 定番 |
| 赤玉土(焼成) | 崩れにくく衛生的、乾燥気味の環境に向く | ◎ おすすめ |
| バーミキュライト(混合) | 冬眠時の床材としても活用できる | ○ 用途次第 |
| ペットシーツ | 掃除は楽だが自然行動(掘る)ができない | △ 一時使用のみ |
砂だけの床材は誤飲リスクがあるため避けましょう。ギリシャリクガメは食べ物と一緒に砂を口に入れてしまうことがあり、腸閉塞の原因になり得ます。
詳しい床材の選び方については、こちらの床材比較記事も参考にしてみてください。
シェルターと登り台
ギリシャリクガメは隠れ場所を好みます。コルクバークや木製のシェルターを用意してあげると、落ち着いて生活できます。バスキングスポットと離れた涼しい場所にシェルターを置くことで、温度勾配が生まれ、自分で体温調節しやすくなります。
合言葉: バスキングスポット(熱い場所)+ シェルター(涼しい場所)の両方を用意!
食事・餌の選び方(草食性の基本)
ギリシャリクガメは完全な草食性です。野生では草・葉・茎・花・果物(少量)を食べています。これを家庭で再現するのが食事管理の基本になります。
主食にしたい植物
タンポポ・オオバコ・チモシー・ヒメジョオン・マルバなどが定番の主食です。できれば農薬のかかっていない野草を採取して与えられるのが理想ですが、ペットショップやホームセンターで売っているリクガメ用フード(乾燥野草ペレット)も活用できます。
ポイント: 多様な植物を少しずつローテーションすることで栄養バランスが取れます。同じものばかり与えないように!
与えてOKな野菜・植物
– チコリ・エンダイブ・ロメインレタス(水分多めだがOK)
– キャベツの外葉(少量)
– ニンジン・カボチャ(副食として少量)
– イチゴ・リンゴ・モモ(おやつ程度に)
注意が必要な食材
ホウレンソウ・小松菜は連続して与えないことが重要です。これらにはシュウ酸が含まれており、カルシウムの吸収を妨げてしまいます。週1〜2回程度なら問題ないと言われていますが、毎日あげるのは避けましょう。
| 食材カテゴリ | 与え方・注意点 |
|---|---|
| ホウレンソウ・小松菜 | 週1〜2回まで(シュウ酸に注意) |
| 果物全般 | おやつ程度(糖分過多に注意) |
| 動物性タンパク(肉・虫) | 与えない(草食性のため) |
| ネギ・ニンニク・アボカド | 与えない(毒性あり) |
カルシウムと給水
カルシウムパウダーを食事にまぶすことが重要です。甲羅の形成と骨の健康に直結します。毎日〜2日おきに少量ふりかけるのが一般的です。また、浅い水入れを常設して、いつでも水が飲める環境を作ることも忘れずに。
ギリシャリクガメは温浴を好む個体が多く、週1〜2回ぬるめのお湯(35℃程度)に10〜15分つからせると、水分補給と排泄促進になると言われています。
温度・UVB管理と季節管理
ぺぺ君(カメレオン)と同様に、ギリシャリクガメにとってもUVBライトは絶対に欠かせない設備です。UVBを浴びることでビタミンD3が体内合成され、カルシウムの吸収が促進されます。これがないとくる病(骨軟化症)になってしまいます。
温度管理の基本数値
目安:
バスキングスポット: 30〜35℃
アンビエント(全体): 22〜28℃
夜間温度: 18〜22℃
湿度: 40〜60%
ケージ内に温度勾配をつけることがポイントです。バスキングランプで熱い場所を作りつつ、シェルター周辺は涼しめに保つことで、カメが自分で体温調節できます。
UVBライトの選び方
ギリシャリクガメにはT5HO規格のUVBランプ6.0〜10.0がよく使われています。ケージの全面をカバーできるサイズのランプを選ぶのがベストです。
UVBランプは使用とともに紫外線量が落ちていきます。見た目は光っていても半年〜1年で交換を目安にしましょう。UVメーターで定期的に測定するのが確実です。
UVBライトの種類比較については、UVBライト比較記事も合わせてご覧ください。
季節管理のポイント
日本の夏(梅雨〜9月)は高温多湿になるため、熱中症と蒸れに注意が必要です。ケージ内が30℃を大きく超えてしまう場合はクーラーで室温を管理しましょう。
冬は暖房で室温を維持するか、冬眠させるかの選択が必要になります(詳しくは次のセクションで)。
冬眠の方法と注意点(通年加温とどちらがいい?)
ギリシャリクガメの飼育で初心者の方がよく悩むのが「冬眠させるべきか、通年加温飼育にすべきか」という問題です。これは亜種や個体の状態によっても異なりますし、飼育者の環境によっても変わります。
冬眠する亜種・しない亜種
ギリシャリクガメの亜種のうち、イベリア亜種・北アフリカ亜種などは原産地で冬眠することが知られています。一方、イラン亜種(カスピ海沿岸)などはほぼ冬眠しないとも言われます。お迎えの際に産地を確認しておくと、冬眠の必要性を判断しやすくなります。
ポイント: 野生で冬眠する亜種でも、「通年加温飼育」という選択肢は十分ありえます。ただし健康状態と繁殖の意向によって判断を。
通年加温飼育のメリット・デメリット
初心者には通年加温飼育を強くおすすめします。冬眠中に体調が悪化して死亡するリスクがあるためです。特に購入したばかりの個体、痩せている個体、体調が優れない個体には絶対に冬眠させてはいけません。
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 通年加温 | 管理が簡単・リスクが低い・ほぼ一年中活動する | 電気代・繁殖しにくい場合がある |
| 冬眠させる | より自然に近い・繁殖につながる | 管理が難しい・リスクあり・失敗すると命取り |
冬眠させる場合の手順
もし冬眠させる場合は、以下の手順を守ることが重要です。
まず、冬眠前の体重・健康状態の確認が絶対条件です。痩せていたり、寄生虫が疑われる個体には冬眠させないでください。
1. 秋頃(10月〜11月)から餌の量を徐々に減らし始める
2. 最後の給餌から2〜4週間かけて腸内を空にする(排泄を確認)
3. 5〜10℃の冷暗所(冷蔵庫の野菜室など)に移動
4. 12〜16週間を目安に冬眠させる
5. 春(3月〜4月)に温度を徐々に上げて起こす
詳しくはカメの冬眠完全マニュアルもご参照ください。
カメレオンとの違い・比較ポイント
カメレオン暮らしのサイトでカメ記事を書くにあたって、ぺぺ君(ベーメカメレオン)との比較は外せません!同じ爬虫類でも、カメレオンとリクガメはとても対照的な生き物です。
カメレオン vs ギリシャリクガメ:基本比較
| 項目 | カメレオン(ぺぺ君) | ギリシャリクガメ |
|---|---|---|
| 食性 | 動物食(コオロギ・虫中心) | 草食(野草・葉・茎) |
| 寿命 | 5〜10年 | 50〜100年以上 |
| ケージの向き | 縦型(登る・樹上性) | 横型(歩く・地上性) |
| 湿度 | 高め(60〜80%) | 低め(40〜60%) |
| 触れ合い | ストレスに弱い | ハンドリング比較的しやすい |
| 飼育難易度 | 高め(上級者向き) | 低〜中(入門種) |
| 冬眠 | なし | 亜種による(選択可) |
ギリシャリクガメ vs ヘルマンリクガメ:見分け方
「ギリシャリクガメ」と「ヘルマンリクガメ」は混同されやすい最大のポイントです。同じ地中海産のリクガメで見た目が似ているため、ショップでもラベルを見誤ることがあります。以下の3つのポイントで見分けましょう。
ポイント:
①太ももの内側に「棘状突起(spur)」→ ギリシャリクガメのみ
②尾の先端の鱗(単鱗か複数か)→ ヘルマンは単一の大きな鱗
③甲羅後部の模様・色の違い
後ろ脚の太ももに触れてみて、棘のような小さな突起が感じられたらギリシャリクガメです。ヘルマンリクガメにはこの突起がありません。
ヘルマンリクガメの飼い方については、ヘルマンリクガメ飼育ガイドもあわせてご覧ください。
関連記事
ギリシャリクガメと一緒に読まれている関連記事をご紹介します。リクガメ飼育全般の理解が深まります📚
- 【入門種の定番】ヘルマンリクガメの飼い方完全ガイド
- 【丈夫で飼いやすい】ロシアリクガメ(ホルスフィールド)飼育解説
- 【大型の美しいカメ】ヒョウモンリクガメの飼い方ガイド
- 【超大型!】ケヅメリクガメ(スルカタ)の飼い方と巨大化への覚悟
- リクガメの床材完全比較ガイド|おすすめTop5
- UVBライト徹底比較!爬虫類に最適なランプの選び方
- カメの冬眠完全マニュアル|失敗しないための準備と管理
ギリシャリクガメにおすすめの飼育グッズ
🛒 ギリシャリクガメ飼育に必要なアイテムはこちら
🔆 UVBライト(必須)
🏠 リクガメ用ケージ(90〜120cm)
🌿 リクガメ用フード(乾燥野草ペレット)
🌡 サーモスタット(温度自動管理)
よくある質問
Q. ギリシャリクガメはどこで買えますか?
爬虫類専門のペットショップや、爬虫類イベント(レプタイルズフェスタ等)で購入できます。必ず合法的に輸入・繁殖された個体であることを確認しましょう。CITES附属書IIの対象種なので、正規のショップで書類確認を忘れずに。価格は亜種や産地によって異なりますが、15,000〜40,000円前後が目安です。
Q. ギリシャリクガメは手に乗せて触れますか?
慣れた個体はハンドリングが可能です。ただし最初のうちは無理に触らず、ケージ越しに声をかけたり存在に慣れてもらうことから始めましょう。カメレオンよりはストレスに強いと言われていますが、頻繁な触れ合いは疲れさせることもあります。1回10分以内を目安に。
Q. 冬眠させないと寿命が縮まりますか?
通年加温飼育でも十分長生きすると言われています。日本の爬虫類飼育者の多くは通年加温を選んでいます。無理な冬眠チャレンジよりも、適切な環境での通年飼育のほうが安全です。繁殖を目的としない限り、通年加温で問題ありません。
Q. ギリシャリクガメは多頭飼育できますか?
オス同士はテリトリー争いで喧嘩することがあるので注意が必要です。メス複数・またはオス1匹+メス複数の構成が安全です。ただし、繁殖期にはオスがメスを追い回すことがあるため、必要に応じて個別管理できる環境を用意しましょう。
Q. 何を食べているのか心配です。どうすれば偏食を防げますか?
数種類の植物をローテーションすることが偏食防止の基本です。同じものだけ与え続けると食べ慣れて他を食べなくなる可能性があります。週替わりで主食を変え、旬の野草を積極的に取り入れるようにしましょう。タンポポの花・葉は多くの個体が好んで食べると言われています。
Q. ヘルマンリクガメとギリシャリクガメ、どちらを選べばいいですか?
どちらも入門種として人気が高く、飼育方法もよく似ています。見た目の好みと亜種の入手しやすさで選ぶのが現実的です。ギリシャリクガメのほうがやや亜種が多く価格帯の幅が広い傾向があります。どちらを選んでも長い付き合いになるので、実際に対面して迎えることをおすすめします。
Q. カメの甲羅がなんかでこぼこしているのですが大丈夫ですか?
成長の速度が不均一な場合や、カルシウム不足・UVB不足の場合に甲羅が凸凹になることがあります(ピラミッド状に盛り上がる現象)。幼体期のUVBと栄養管理が甲羅の形成に大きく影響します。すでに成体になってからは修正が難しいため、早期から適切な飼育環境を整えることが重要です。
Q. ギリシャリクガメの平均的な大きさは?
成体では甲長20〜28cmが一般的です。亜種によって差があり、イベリア亜種は比較的小型(15〜20cm)、一部の北アフリカ産やイラン産は大きくなる傾向があります。お迎え前にその亜種の最大サイズを確認しておくと、将来のケージ計画が立てやすくなります。
まとめ
今回は「ギリシャリクガメの飼い方完全ガイド」をお届けしました!
ギリシャリクガメは地中海沿岸を原産とする長寿のリクガメで、50〜100年以上生きるとも言われています。入門種として飼いやすい反面、UVB管理・温度管理・食事管理はきちんと知識を持って取り組む必要があります。
ポイントをおさらいすると:
まとめ:
・UVBライトは必須(T5HO 6.0〜10.0)
・バスキング30〜35℃、アンビエント22〜28℃
・食事は野草・葉中心の草食性で、多様なローテーションを
・ホウレンソウ・小松菜は週1〜2回まで
・初心者は通年加温飼育がおすすめ
・ヘルマンとの違いは「太もも棘突起」で確認
ぺぺ君がカメレオンの世界で日々輝いているように、ギリシャリクガメも適切な環境でとても魅力的な姿を見せてくれます。50年、100年と一緒に時間を過ごす——そんな長い付き合いを想像しながら、じっくり環境を整えてあげてくださいね🐢
今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱











