皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。カメレオン(ぺぺ君)を飼いはじめて、気づけば6年が経ちました。今日は、私が前々から「美しすぎる…」と憧れていた日本の宝石トカゲ、アオカナヘビ(Takydromus smaragdinus)について、たっぷりご紹介させていただきます。
アオカナヘビは、沖縄や奄美などの南西諸島だけに棲む日本固有種。新緑のような鮮やかな緑色がとにかく美しくて、葉っぱの上にちょこんと乗っている姿は、まるで生きたエメラルドのようなんです。庭先でよく見かける茶色いニホンカナヘビとは、同じ「カナヘビの仲間」でも雰囲気がまったく違います。
とはいえ、その美しさを長く保つには「光」「温度」「餌」の三本柱をきちんと整えてあげる必要があります。野生で採られた個体(WC)が多く流通する種でもあるので、お迎えする側の知識と覚悟も問われる子なんですよね。この記事では、合法的な入手と保全への配慮もふまえつつ、はじめての方でもつまずかないように、ケージづくりから給餌まで順を追って解説していきます。
結論から言うと、アオカナヘビは「飼育難易度はやや高め、でもポイントを押さえれば手の届く範囲」のトカゲです。それでは、いってみましょう。
📝 この記事でわかること
- アオカナヘビの基本情報(学名・分布・大きさ・寿命・値段)と鮮やかな緑色の秘密
- 樹上性に合わせたケージの選び方とUVBライトの設置ポイント
- バスキング・温度勾配のつくり方と季節ごとの調整
- 床材・レイアウトのコツと脱走対策
- コオロギを中心とした餌と、緑色を保つための栄養管理
- ニホンカナヘビ・カメレオンとの違い、保全への配慮と上手なお迎え方
アオカナヘビとは(基本情報・鮮やかな緑)
まずはアオカナヘビがどんなトカゲなのか、基本からおさえていきましょう。名前に「アオ(青)」とついていますが、実際の体色は青ではなく鮮やかな緑色です。標準和名はアオカナヘビ、流通名では「オキナワアオカナヘビ」と呼ばれることも多いです。
学名・分類・分布
アオカナヘビは有鱗目カナヘビ科クサカナヘビ属に分類されるトカゲで、学名はTakydromus smaragdinusといいます。種小名の「smaragdinus」はラテン語で「エメラルドの」という意味だそうで、その鮮やかな緑色がそのまま名前になっているわけですね。なんとも気品のある由来です。
分布は日本の南西諸島(奄美群島・沖縄諸島、トカラ列島の一部など)に限られる固有種とされています。市街地の植え込みから山地の林縁まで、わりと幅広い環境で見られると言われていますが、いずれにせよ日本でしか出会えない、貴重な在来トカゲなんです。
大きさ・寿命・体の特徴
全長はおおよそ20〜25cmほど。ただし、この長さの3分の2以上を細く長い尾が占めているのが大きな特徴です。胴体そのものはほっそりしていて、見た目以上に軽やかな印象を受けます。吻(鼻先)がやや長くとがっているのも、ニホンカナヘビと見分けるポイントのひとつですね。
体色は、オスは特に鮮やかなライムグリーン〜エメラルドグリーン。吻端から胴体の側面、尾の付け根にかけて白っぽい縦のラインが走るのも美しいアクセントになっています。メスはやや褐色味を帯びる個体もいると言われていて、雌雄で雰囲気が少し変わります。
ポイント:体色はオスのほうが鮮やかな傾向。緑の発色は「健康と栄養のバロメーター」でもあります。
寿命については諸説ありますが、適切に飼育すれば数年〜5年前後を目安に考えておくとよいでしょう。野生個体は寄生虫や輸送ストレスを抱えていることもあるため、お迎え直後のケアが寿命を大きく左右します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Takydromus smaragdinus |
| 和名/流通名 | アオカナヘビ/オキナワアオカナヘビ |
| 分布 | 日本の南西諸島(奄美・沖縄など)固有 |
| 全長 | 約20〜25cm(尾が全長の2/3以上) |
| 体色 | 鮮やかな緑色+白い縦ライン |
| 活動時間 | 昼行性 |
| 食性 | 昆虫食(小型の虫が中心) |
| 寿命の目安 | 数年〜5年前後 |
| 相場 | およそ6,000〜7,000円前後(個体・店により変動) |
樹上性で「葉に溶ける」緑の意味
アオカナヘビの大きな魅力は、なんといっても樹上性寄りの生活スタイルにあります。地面をチョロチョロ走り回るニホンカナヘビと違って、アオカナヘビは草の茎や低木の枝、葉の上をつまむように移動します。その鮮やかな緑色は、まさに葉の上で身を隠すためのカモフラージュだと考えられています。
葉に溶け込むような緑、長い尾でバランスを取りながら細い枝を渡っていく姿。こうした生態を知ると、飼育ケージも「平たく広く」ではなく「縦に高く、つかまる場所を多く」整えてあげたくなりますよね。この点は後の章でじっくりお話しします。
目安:アオカナヘビは「地表ベタ歩き」ではなく「植物の上で暮らす子」。立体的な空間を意識しましょう。
ケージとUVBのセットアップ
ここからは具体的な飼育環境づくりです。アオカナヘビは昼行性で樹上性寄りなので、「高さのあるケージ」と「しっかりしたUVB」が成功のカギになります。逆に言うと、ここを押さえれば飼育の半分は成功したようなものです。
ケージは「高さ」を重視する
アオカナヘビは枝や葉の上を好むので、横幅より高さのあるケージが向いています。単独飼育なら、目安として幅30〜45cm・高さ45cm以上の縦長タイプがおすすめです。爬虫類用の前開きガラスケージや、通気性の高いメッシュタイプなど、立体的に枝を組める製品を選ぶとよいでしょう。
ここで絶対に油断できないのが脱走対策です。アオカナヘビはとても素早く、しかも尾を突っ張って壁を乗り越えることがあると言われています。ケージのフタはきっちり閉まるもの、隙間のないものを選びましょう。ちょっとした油断で、あの素早い子を部屋中追いかけ回すハメになります。
合言葉:「すばしっこい子」。給餌やメンテのフタ開けは、一呼吸おいて落ち着いてから。
UVBライトは必須と考える
アオカナヘビは昼行性で日光浴を好むため、UVBライトはほぼ必須と考えてください。UVBは体内でビタミンD3を合成し、カルシウムの吸収を助ける大切な光です。これが不足すると、代謝性骨疾患(MBD)という骨が弱くなる病気のリスクが高まると言われています。
注意したいのは、UVBはガラス越しでは十分に届かないという点です。「窓際に置けば日光が当たるから大丈夫」と思いがちですが、窓ガラスはUVBの多くをカットしてしまいます。きちんと爬虫類用のUVBランプを使ってあげるのが安全です。製品にはUVBの強さ(パーセント表記やUVIなど)に違いがあるので、樹上性の昼行性トカゲ向けの中〜やや強めのものを選び、メーカー推奨の距離を守って設置しましょう。
UVBランプには寿命があり、見た目は点灯していても紫外線量は徐々に落ちていきます。半年〜1年程度を目安に交換するのが一般的です。このあたりは爬虫類のUVBライト交換タイミング完全ガイドでも詳しく触れていますので、あわせて読んでみてください。
ポイント:UVBはガラス越しNG。専用ランプ+適切な距離+定期交換の3点セットで。
UVBそのものの選び方や数値の考え方をもっと深掘りしたい方は、爬虫類・カメレオン用UVBライト完全ガイドと、設置の高さ・距離に特化したUVBライトの距離・設置高さ完全ガイドがとても参考になりますよ。
温度・バスキング
光と並んで大切なのが温度管理です。アオカナヘビは変温動物なので、自分で体温を作れません。だからこそ、飼い主が「暖かい場所」と「涼しい場所」を用意して、行ったり来たりで体温調節できるようにしてあげる必要があります。
バスキングスポットをつくる
ケージの一角にバスキングライト(保温球)を当てて、局所的に暖かいスポットを作りましょう。バスキングスポットの表面温度は30〜35℃前後を目安に、ケージ全体は明るい時間帯で25〜28℃くらいを意識するとよいでしょう。そして反対側に、24〜26℃ほどの涼しいエリアを残しておきます。
この「暖かい所」と「涼しい所」の温度差(温度勾配)こそが、変温動物にとっての命綱です。ケージ全体が同じ温度だと、体温を下げたいときに逃げ場がなくなってしまうので注意してください。バスキングは枝の上で行う子なので、ライトの真下に止まりやすい枝を配置してあげると、自然な日光浴ポーズが見られて微笑ましいですよ。
夜間と季節の温度管理
夜間は照明を消して、少し気温を落としてあげるのが自然です。とはいえ冬場に冷えすぎるのは禁物なので、夜間でも18〜20℃を下回らないように、必要に応じてパネルヒーターや暖突などの保温器具を併用しましょう。光を出さずに保温できる器具を使うと、夜の睡眠を妨げずに温度を保てます。
沖縄や奄美が原産とはいえ、ケージ内で極端な高温になるのも危険です。夏場の閉め切った室内は思った以上に温度が上がるので、真夏は熱中症対策も忘れずに。温度計・温湿度計を「暖かい側」と「涼しい側」の両方に置いて、こまめにチェックする習慣をつけると安心です。
目安:バスキング30〜35℃/日中ケージ25〜28℃/夜間18〜20℃を下回らない。
| 場所・時間帯 | 温度の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| バスキングスポット | 30〜35℃ | 枝の上で体を温められるように |
| 日中・暖かい側 | 25〜28℃ | 活動の中心ゾーン |
| 日中・涼しい側 | 24〜26℃ | クールダウンできる逃げ場 |
| 夜間 | 18〜20℃以上 | 冷えすぎ注意・光なし保温で |
温度勾配やバスキングの考え方は、カメレオン飼育で培われた知識がそのまま応用できます。基礎をしっかり固めたい方は爬虫類のバスキングスポット完全ガイドもチェックしてみてくださいね。
床材・レイアウト
続いては、ケージの中身づくりです。アオカナヘビにとってレイアウトは「ただの飾り」ではなく、運動・隠れ家・湿度キープを兼ねた大切な生活インフラです。緑色の体が映えるよう、植物を中心に立体的に組んでいきましょう。
床材の選び方
床材は、適度に湿度を保てるヤシガラ土や爬虫類用ソイル、赤玉土ベースの用土などが扱いやすいです。これらは保水性があり、霧吹きの水分をほどよくキープしてくれます。掃除のしやすさを最優先したい場合はキッチンペーパーでも飼育自体は可能ですが、見た目の自然さや湿度の安定を考えると、やはり土系の床材に軍配が上がると私は感じています。
注意点として、給餌のときに床材ごと餌を飲み込む「誤飲」には気をつけたいところ。粒の細かすぎる床材や、餌を地面に置いての給餌は、誤飲リスクをやや高めると言われています。心配な場合は、ピンセット給餌や餌皿を活用するとよいでしょう。床材の種類ごとの特徴は爬虫類・カメレオン用床材完全ガイドで詳しくまとめています。
ポイント:保水性のある土系床材が基本。掃除最優先ならペーパーも可。誤飲だけは注意。
立体レイアウトと隠れ家
樹上性のアオカナヘビには、細めの流木・枝・人工ツタを縦横に組んだ立体レイアウトが理想です。細い枝を伝って移動する習性があるので、太い枝だけでなく、つかまりやすい細枝や葉物を多めに入れてあげると、自然な動きがたくさん見られます。緑の葉に緑の体が映える光景は、本当に見ていて飽きません。
植物は、本物の観葉植物(ポトスやガジュマルなど丈夫なもの)を植え込むと、隠れ家・湿度キープ・見た目の三拍子がそろいます。手入れに自信がない方は、人工のフェイクグリーンでも十分に隠れ家として機能しますよ。葉の陰に身をひそめられる場所があると、警戒心の強いアオカナヘビも落ち着いてくれます。
湿度と給水のレイアウト
アオカナヘビは、湿度はやや高め(おおむね50〜70%前後)を意識するとよいと言われています。1日1〜2回の霧吹きで葉や床材を湿らせ、ケージ内を蒸れさせない程度にキープしましょう。カナヘビの仲間は水入れの止まり水よりも、葉についた水滴を舐めて飲むことが多いので、霧吹きはとても大切な給水手段でもあります。
もちろん小さな水入れも置いておくと安心ですが、メインは「霧吹きで葉を濡らす」と覚えておいてください。蒸れと乾燥、どちらに偏ってもよくないので、通気と湿度のバランスを取りながら様子を見てあげましょう。
目安:湿度50〜70%/1日1〜2回の霧吹き/飲水は葉の水滴がメイン。
餌と給餌
さあ、飼育の楽しみのひとつである給餌タイムです。アオカナヘビは昆虫食(インセクティボア)で、小さな生きた虫を追いかけて捕らえます。あの俊敏なハンティングを間近で見られるのは、飼育者の特権ですね。
主食はコオロギ、サイズ選びが超重要
主食には小さめのコオロギ(イエコ・フタホシ)が定番です。アオカナヘビは口が小さいので、サイズ選びがとても大切。目安として、その子の頭の幅を超えない大きさの虫を選んであげてください。大きすぎる餌は喉に詰まらせたり、吐き戻しの原因になることがあると言われています。
幼体や小さめの個体には、ピンヘッド〜SサイズのコオロギやショウジョウバエなどでもOKです。コオロギ以外では、ミルワーム(与えすぎ注意)、レッドローチの小さいもの、ハニーワームなどもバリエーションとして使えます。同じ餌ばかりに偏ると栄養バランスが崩れるので、何種類かをローテーションするのが理想です。餌のサイズ選びについてはコオロギのサイズ選び完全ガイドがとても役立ちますよ。
給餌の頻度
給餌頻度は成長段階によって変えます。幼体は毎日〜1日1回、しっかり食べさせて体を作る時期。成体は2〜3日に1回程度を目安に、肥満にならないよう調整します。食いつきや体型(お腹や尾の付け根のふっくら具合)を見ながら、量を微調整してあげましょう。
| 成長段階 | 給餌頻度 | 餌サイズの目安 |
|---|---|---|
| 幼体(ベビー) | 毎日〜1日1回 | ピンヘッド〜Sサイズ |
| 幼体〜亜成体 | 1日1回程度 | S〜Mサイズ(頭幅以下) |
| 成体 | 2〜3日に1回 | Mサイズ程度(頭幅以下) |
緑色を保つ栄養管理(カルシウム&ビタミン)
ここが、アオカナヘビ飼育の最重要ポイントかもしれません。前述のとおり、栄養が偏るとあの美しいグリーンがくすんでくるとも言われています。緑を保つ=健康を保つ、と考えてよいでしょう。
具体的には、餌の虫にカルシウム剤をまぶしてから与える(ダスティング)のが基本です。UVBと合わせることで、カルシウムの吸収とビタミンD3の合成がうまく回り、骨の健康が守られます。さらに、たまにマルチビタミン剤も使ってバランスを整えます。サプリは「毎回カルシウム、ときどきビタミン」のようにローテーションするのが一般的です。
もうひと工夫として、餌の虫自体に栄養を与えてから給餌する「ガットローディング」もおすすめです。コオロギに野菜や専用フードを食べさせておくと、虫ごと栄養価がアップします。サプリの考え方やローテーションはカルシウム・D3・マルチビタミンサプリ完全ガイドにまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。
合言葉:「緑はごほうび」。UVB+カルシウム+多様な餌で、あの色を守りましょう。
カメレオン・ニホンカナヘビとの違い・保全配慮・お迎え
最後の章では、当ブログならではの視点で、カメレオンやニホンカナヘビとの違いを整理しつつ、保全への配慮と上手なお迎え方をお話しします。ここを読めば、アオカナヘビという子の「立ち位置」がぐっとクリアになるはずです。
アオカナヘビとカメレオンの違い
同じ「樹上性のトカゲ系」でも、アオカナヘビとカメレオン(ぺぺ君)では暮らし方がかなり異なります。カメレオンは独立した目玉と長い舌でじっと待ち伏せするハンターですが、アオカナヘビは素早く動き回って獲物を追いかける活発派。性格も飼育のコツも違うので、表で比べてみましょう。
| 比較項目 | アオカナヘビ | カメレオン |
|---|---|---|
| 動き | 素早く活発に走り回る | ゆっくり、待ち伏せ型 |
| ケージ | 縦長+脱走対策重視 | 通気重視のメッシュが定番 |
| 餌の捕り方 | 追いかけて捕食 | 長い舌を射出 |
| 給水 | 葉の水滴・霧吹き | 葉の水滴・ドリッパー |
| ハンドリング | 基本は観賞向き(素早い) | 過度な接触はストレス |
| 色変化 | 基本は緑(気分では変えない) | 感情・温度で大きく変化 |
ニホンカナヘビとの違い
「カナヘビ」という名前から、庭でおなじみのニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides)を思い浮かべる方も多いはず。実はアオカナヘビとは同じクサカナヘビ属の親戚どうしなんです。ただし、見た目も暮らし方もけっこう違います。
| 比較項目 | アオカナヘビ | ニホンカナヘビ |
|---|---|---|
| 学名 | Takydromus smaragdinus | Takydromus tachydromoides |
| 体色 | 鮮やかな緑色 | 茶色〜褐色 |
| 分布 | 南西諸島の固有種 | 本州〜九州など広域 |
| 生活 | 樹上性寄り(草木の上) | 地表〜低い草むら中心 |
| 吻(鼻先) | やや長め | 標準的 |
| 入手 | ショップ流通が中心 | 身近で見つけやすい |
こうして並べると、アオカナヘビは「鮮やかな緑色」「樹上性」「南西諸島限定」という三拍子でしっかり差別化できるのがわかりますね。ニホンカナヘビの飼育に興味がわいた方は、ニホンカナヘビ飼育完全ガイドもぜひあわせてどうぞ。基本の飼い方は共通点も多いので、読み比べると理解が深まります。
保全への配慮と「合法的なお迎え」
ここはとても大切なお話なので、しっかり読んでいただきたいところです。アオカナヘビは、国(環境省)のレッドリストで準絶滅危惧(NT)に位置づけられているとされています。つまり、決して数が安泰なわけではない、配慮が必要な在来種なんです。
ただし、飼育そのものは合法です。誤解しないでいただきたいのは、種として一律に飼育禁止というわけではない、という点です。一方で、沖永良部島や徳之島など一部地域では、条例によって野生個体の捕獲が禁止されていることもあると言われています。地域ごとのルールは変わり得るので、自分で野外採集を考える場合は、必ず最新の条例・規制を確認してください。
そして私からの強いおすすめは、無理に自分で捕りに行くのではなく、信頼できるショップやブリーダーからお迎えすること。とくにCB(飼育下繁殖)個体や、適正に流通している個体を選べば、保全への負荷を抑えつつ、健康面でも安心です。野生個体(WC)は寄生虫や輸送ストレスのケアが必要になりやすいので、WC個体をお迎えする際は爬虫類WC(野生採集)個体の飼育完全ガイドを必ず読んでおきましょう。
ポイント:飼育は合法/地域の捕獲規制は要確認/できればCB・ショップ流通個体を選ぶ。
「数に限りのある美しい在来種を、責任を持って大切に飼う」。これがアオカナヘビと向き合う際の、私が一番伝えたい心構えです。命を預かる以上、見た目の美しさだけでなく、その背景にも目を向けてあげたいですね。
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アオカナヘビ飼育におすすめのアイテム
ここまで紹介してきた飼育環境を整えるための、基本アイテムをまとめておきます。リンクはAmazonの検索結果に飛ぶので、レビューや価格を見比べながら、ご自身のケージサイズに合うものを選んでみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. アオカナヘビは初心者でも飼えますか?
飼育難易度はやや高めですが、UVB・バスキング・適切な餌の3点を整えられれば、初心者の方でも十分にチャレンジできると思います。素早く脱走しやすい点と、生きた虫の餌が必要な点だけは、お迎え前にしっかり覚悟しておきましょう。爬虫類飼育がまったく初めての方は、まずヤモリ初心者向けおすすめランキングなどで全体像をつかむのもおすすめです。
Q2. 値段はどのくらいですか?
個体やお店によりますが、おおよそ6,000〜7,000円前後が一つの目安と言われています。オキナワアオカナヘビとして1万円前後で販売される例もあります。生体価格に加えて、ケージ・UVB・保温器具などの初期費用もかかるので、トータルで予算を考えておくと安心です。
Q3. なぜ「アオ」なのに緑色なのですか?
日本では古くから、緑色のものを「アオ」と呼ぶ文化があるんです(青信号や青葉などと同じですね)。実際の体色は青ではなく鮮やかな緑色で、これは葉の上で身を隠すためのカモフラージュだと考えられています。名前と見た目のギャップも、この子の魅力のひとつです。
Q4. ニホンカナヘビと同じように飼えますか?
基本の考え方(昼行性・昆虫食・UVB必須)は共通していますが、アオカナヘビのほうが樹上性寄りで高さのあるケージを好み、湿度もやや高めを意識する点が異なります。また南方系なので、冬場の保温はニホンカナヘビ以上に気を配ってあげましょう。詳しい比較は本文の「ニホンカナヘビとの違い」をご覧ください。
Q5. ハンドリング(手に乗せること)はできますか?
できなくはありませんが、アオカナヘビはとても素早く、基本は観賞向きのトカゲと考えるのが無難です。無理に触ろうとすると強いストレスになったり、尾を自切(自分で切り離す)してしまうこともあります。まずはそっと見守って、信頼関係を少しずつ築いていくのがおすすめです。
Q6. 緑色がくすんできました。大丈夫でしょうか?
体色がさえないときは、まず光(UVB)と栄養(カルシウム・ビタミン・餌の多様性)を見直してみてください。低温やストレス、脱皮前なども一時的に色に影響します。元気・食欲・排泄に明らかな異常がある場合は、早めに爬虫類を診てくれる動物病院に相談しましょう。
Q7. 多頭飼いはできますか?
オスどうしは縄張り争いをすることがあるため、基本は単独飼育が無難です。繁殖を狙う場合はペアでの飼育も考えられますが、その際も十分な広さと隠れ家を用意し、相性やケンカの有無をよく観察してください。サイズ差のある個体を一緒にすると、共食いのリスクもあるので注意が必要です。
Q8. 野生で捕まえてもいいですか?
飼育自体は合法ですが、沖永良部島や徳之島など一部地域では条例で野生個体の捕獲が禁止されていることもあると言われています。地域ごとのルールは変わり得るので、必ず最新の規制を確認してください。準絶滅危惧とされる在来種でもあるため、私としては信頼できるショップやブリーダーからお迎えすることを強くおすすめします。
まとめ
今回は、日本が誇る宝石のようなトカゲ、アオカナヘビ(Takydromus smaragdinus)の飼育について、たっぷりご紹介しました。最後に大切なポイントをおさらいしましょう。
- アオカナヘビは南西諸島の固有種で、鮮やかな緑色&樹上性寄りが魅力
- 飼育には縦長ケージ・UVB・バスキングが必須。脱走対策も忘れずに
- 餌は小さめのコオロギを中心に、カルシウム・ビタミンで緑色と健康を守る
- ニホンカナヘビやカメレオンとは性格も飼い方も異なる、唯一無二の存在
- 飼育は合法だが準絶滅危惧種。地域の規制確認とCB個体のお迎えで保全に配慮を
美しい緑を長く保ってあげられるかどうかは、光・温度・餌という飼い主の手にかかっています。決して簡単すぎる種ではありませんが、その分、健康に育って葉の上できらめく姿を見られたときの喜びは格別です。ぜひ、責任と愛情を持って、この日本の宝石との暮らしを楽しんでくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱











