皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。
カメレオンを飼っていると、毎日のコオロギ代がじわじわ家計を圧迫してきますよね。私自身、ぺぺ君を迎えた当初は月に5,000〜8,000円ほどがコオロギ代に消えていて、「これはなんとかしたい…!」と本気で思いました。
そこで挑戦したのがコオロギの自家繁殖。最初は怖かったのですが、慣れてしまえば「ベビーから成虫まで全サイズ揃う」「餌代がほぼゼロ」「いつでも新鮮な生餌を与えられる」と、メリットだらけだったんです。
今回は、コオロギの自家繁殖を一から始めたい方向けに、必要な道具・産卵から孵化までの流れ・温度湿度管理・鳴き声対策まで、私の失敗談を交えて完全解説していきます。
(コオロギたくさんちょうだい)
📝 この記事でわかること
- コオロギ自家繁殖のメリット・デメリット
- イエコ・フタホシの違いと選び方
- 飼育容器・産卵床・卵パック・保温の準備
- 産卵から孵化、ベビー〜成虫までの完全サイクル
- ガットローディングで栄養価UPする方法
- 鳴き声・臭い・脱走などのトラブル対策
コオロギ自家繁殖のメリット・デメリット
まずは「自分で繁殖させるって本当にお得なの?」という疑問にお答えします。実際に半年以上続けてみて分かった、リアルなメリットとデメリットを整理してみました。
メリット:餌代節約と全サイズ確保
最大のメリットはやっぱり毎月の餌代が劇的に下がること。我が家の場合、月8,000円かかっていたコオロギ代が、繁殖が軌道に乗ってからは月1,000円以下(フード代のみ)に圧縮されました。
さらにすごいのが、ベビー・SS・S・M・L・アダルトと全サイズが常に揃うこと。ショップで買うと「Sサイズ売り切れ…」みたいなことが多いのですが、自家繁殖なら成長段階の違うコオロギがケース内に常にいるので、カメレオンの口に合わせたサイズを自由に選べます。
メリットまとめ:「餌代激減」「全サイズ揃う」「いつでも新鮮」「ガットロード自在」
デメリット:鳴き声・臭い・スペース
正直に言うと、デメリットもそれなりにあります。最大のネックはオスの鳴き声がかなりうるさいこと。特にフタホシコオロギは夜中も「リリリリ…」と響くので、寝室と同じ部屋には絶対に置けません。
もう一つの落とし穴が脱走。ケースの蓋を開けた瞬間にピョンと飛び出してくることがあって、家中をコオロギが走り回る…なんて事態も。蓋の構造と開閉時の手順は、繁殖を始める前に必ず固めておきましょう。
イエコ vs フタホシ 種類の選び方
日本で流通している餌用コオロギは主にヨーロッパイエコオロギ(イエコ)とフタホシコオロギ(フタホシ)の2種です。それぞれ特徴がかなり違うので、目的に合わせて選びましょう。
| 項目 | イエコ | フタホシ |
|---|---|---|
| サイズ | 小〜中型 | 大型 |
| 鳴き声 | 普通 | 大きい |
| 繁殖力 | 高い | 非常に高い |
| 共食い | 少なめ | 多い |
| 寿命 | 約3ヶ月 | 約2〜3ヶ月 |
| 初心者向け度 | ◎ | ○ |
初めての方にはイエコを強くおすすめします。共食いが少なく、湿気にも比較的強く、サイクルがコンパクトで管理しやすいからです。フタホシは大型カメレオンや大きな餌が必要な子向けです。
飼育容器の準備と選び方
コオロギ繁殖の最初のステップは飼育容器の準備。ここで手を抜くと脱走・全滅・臭いの3大トラブルに見舞われるので、しっかり選びましょう。
容器サイズと素材の選び方
繁殖を本格的にやるなら、30L以上のプラスチックケースが目安。コオロギは登れない素材(ツルツルしたプラスチック)を選ぶのが鉄則です。100均のクリアケースでも代用できますが、長期使用なら衣装ケースやアイリスオーヤマの大型ケースが扱いやすいですよ。
容器は最低でも2つ用意するのがコツ。「成虫&産卵用」と「孵化&ベビー育成用」を分けると、共食いリスクが大幅に下がります。
蓋と通気の工夫で脱走を防ぐ
蓋には必ず通気穴付きのものを使用し、隙間ができないようにしましょう。網目の細かい園芸用ネットや鉢底ネットを蓋の裏に貼ると、ベビーコオロギの脱走防止になります。
また、ケース内壁の上部5cmほどにサラダ油やワセリンを薄く塗ると、コオロギが登れなくなって脱走をより確実に防げます。私は週1で塗り直していますが、これだけで脱走事故がほぼゼロになりました。
レイアウトの基本
容器の中には卵パック(シェルター)・餌皿・水場・産卵床の4要素を必ず配置。コオロギは集団で身を寄せ合う習性があるので、立体的な隠れ家がないとストレスで全滅することもあります。
ポイント:「30L以上+ツルツル素材+通気蓋+4要素レイアウト」
給餌・給水で寿命と繁殖力アップ
コオロギの繁殖を成功させる肝は、実は給餌と給水。ここで栄養が足りないとメスが卵を産まなかったり、共食いが多発したりします。
主食は専用フード+葉野菜のブレンド
主食はコオロギ専用フードが基本。なければ熱帯魚用フード・鶏のヒナ用配合飼料・ドッグフード(粉砕)でも代用可能です。タンパク質含有量20%以上のものを選ぶと、繁殖力が安定します。
そこに水分と栄養を兼ねた葉野菜をプラス。小松菜・チンゲン菜・キャベツの外葉などが鉄板です。レタスは栄養価が低くて下痢の原因になりやすいので避けましょう。
| 餌の種類 | 頻度 | 役割 |
|---|---|---|
| 専用フード/魚粉系 | 常時皿に | 主食・タンパク源 |
| 小松菜・チンゲン菜 | 2〜3日に1回 | 水分・カルシウム |
| かぼちゃ・人参 | 週1〜2回 | βカロテン補給 |
| 煮干し・鰹節 | 週1回少量 | 動物性タンパク |
給水は「ゼリー+給水器」のダブル体制
水場は脱脂綿だけだと溺死リスクあり。スポンジ給水器や昆虫ゼリーを併用すると安心です。私は水分補給ゼリーを毎日1〜2個投入しつつ、別容器で湿らせた赤玉土も置いています。
共食い防止のコツ
動物性タンパク質が切れると、フタホシは特に激しい共食いを起こすので、煮干しや鰹節を切らさないことが重要。羽化途中のコオロギや脱皮直後の個体が真っ先に襲われるので、日々の観察を欠かさないようにしましょう。
卵パック・シェルターの活用法
コオロギ飼育で最強アイテムが卵パック。スーパーで卵を買ったときについてくる紙パックを取っておくか、養鶏農家からもらうのが最安ルートです。
なぜ卵パックが最強なのか
コオロギは集団で身を寄せ合いつつ、上下に重ならない平面(=パックの凹凸面)を好みます。卵パックは表面積が広く、適度な隙間で隠れ家になり、湿気を吸ってくれるという三拍子揃った神アイテム。
コオロギが歩きやすい紙製のものであれば、ダンボール・厚紙でも代用可能ですが、立体構造の妙でやはり卵パックに軍配が上がります。
配置と交換タイミング
ケースの中に卵パックを縦に立て、何枚か重ねて配置します。コオロギの数が増えてきたら、追加していきましょう。30Lケースなら卵パック6〜10枚ほどが目安。
糞や脱皮殻で汚れたら、2〜3週間に1回ほど新品と交換します。汚れたパックを放置するとダニが湧きやすくなるので、衛生管理は怠りなく。
その他のシェルター
卵パックが手に入らないときは、ペーパーロール(トイレットペーパーの芯)や使い古しのキッチンペーパーの芯でも代用可。ただしプラスチック・シリコン素材は登れず溺れるので絶対NGです。
ガットローディングで栄養価UP
ガットローディングとは、餌コオロギにカメレオンへ与える前に高栄養食を食べさせて、胃の中身ごと栄養を移行させるテクニック。これがあるとないとでは、カメレオンの体調が全然違います。
ガットロードのタイミングと内容
カメレオンに給餌する24〜48時間前に、別ケースに移したコオロギへ高栄養食を集中的に食べさせます。これでコオロギの腸がパンパンに栄養で満ちた状態になり、それごとカメレオンに移行するわけです。
使う食材は市販のガットロードフード+小松菜+にんじん+カルシウム剤あたりが王道。特にカルシウム強化はクル病予防に直結するので、ガットロードと合わせてダスティング(粉まぶし)も忘れずに。
カルシウム:リン比を意識する
爬虫類飼育の鉄則がCa:P比を1.5:1以上に保つこと。コオロギ自体はCa:P比が1:9とリン過多なので、ガットロードと表面ダスティングで補正する必要があります。
具体的なガットロードの方法はガットローディング完全マニュアルで詳しく解説しているので、合わせて読んでみてくださいね。
避けたい食材リスト
ホウレンソウ・パセリ・チンピ系の柑橘皮は、シュウ酸やカルシウム阻害成分が多いため避けます。アボカド・ネギ類・チョコレートなど人間と同じく中毒性のあるものも厳禁です。
産卵床のセッティング
繁殖の心臓部が産卵床。ここをきちんと整えるかどうかで、孵化数が桁違いに変わってきます。
素材選び:バーミキュライト・ピート・赤玉土
産卵床の基質はバーミキュライト・ピートモス・赤玉土小粒が3大定番。それぞれ特性が違うので、好みで使い分けましょう。
| 基質 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| バーミキュライト | 保水力◎、清潔、軽い | ★★★ |
| ピートモス | 弱酸性、カビにくい | ★★★ |
| 赤玉土小粒 | 手軽・安価、やや重い | ★★ |
| キッチンペーパー | 緊急用・卵が乾燥しやすい | ★ |
セッティングの手順
プリンカップやタッパーに空気穴と水抜き穴をあけて、選んだ基質を5〜10cmの厚みで詰めます。霧吹きで握って固まる程度に湿らせ、軽く押さえて表面をならしましょう。
これを卵パックの隙間に置いておくと、メスが産卵管を突き刺して卵を産み付けます。3日ほどで数百〜数千個の卵が産みつけられるので、産卵床ごと取り出して別容器(孵化用)に移しましょう。
湿度キープと卵管理
産卵床は乾燥させると卵が一瞬で死ぬので、毎日霧吹きでチェック。逆に水浸しになるとカビが生えるので、「握ると塊になるけど水は滴らない」湿り具合を維持します。
気温25〜30℃、湿度40〜60%を保つと、10〜14日でベビーが孵化してきます。温度が低いと孵化期間は30日まで延び、孵化率も大幅低下するので保温は必須です。
保温・温度管理の極意
コオロギ繁殖の生命線が温度管理。冬場の対策を間違えると、せっかく作った卵がほぼ全滅という悲劇も起こりえます。
適温は25〜30℃
コオロギの適温は25〜30℃。これより低いと成長は遅れ、15℃以下になると衰弱して死亡します。逆に35℃を超えると暑さで弱り、特にベビーは熱に弱いので注意しましょう。
季節別の保温方法
夏は基本的に何もしなくてOK。問題は冬で、室温が15℃を下回るような環境ではパネルヒーターまたは保温球での加温が必須です。
| 器具 | 特徴 | 適用ケース |
|---|---|---|
| パネルヒーター | ケース下部に敷く、安全 | 小〜中型ケース |
| 保温球100W | 広範囲を温められる | 大型ケース・部屋全体 |
| エアコン暖房 | 部屋ごと温める、安定 | 専用部屋がある場合 |
サーモスタットで自動制御
パネルヒーターや保温球を使うときは必ずサーモスタットを併用。設定温度を超えたら自動でOFFになるので、温度暴走(蒸し焼き事故)を防げます。コオロギ自体はかなり丈夫ですが、ケース内が35℃を超えると一気に弱ります。
湿度管理も忘れずに
大人のコオロギは乾燥環境(湿度40〜50%)を好みます。逆にベビーや産卵床は湿度60%前後と高めをキープ。それぞれの容器で湿度を分けるのが理想です。
合言葉:「成虫は乾燥、卵とベビーは湿潤」
繁殖サイクル全体の流れ
ここまでの要素を整理して、卵→孵化→成長→産卵までのフルサイクルを時系列で押さえましょう。
| ステージ | 期間 | 主な世話 |
|---|---|---|
| 卵 | 10〜14日 | 湿度キープ・乾燥防止 |
| ピンヘッド〜SS | 2週間 | 脱走対策・微細フード |
| S〜M | 3週間 | 給餌頻度UP |
| L〜亜成虫 | 2週間 | タンパク強化 |
| 成虫・産卵 | 3〜4週間 | 産卵床設置・回収 |
つまり卵から成虫まではおよそ2ヶ月。スタートから2ヶ月後には次世代の産卵が始まり、サイクルが回り始めます。
世代を絶やさない裏技
1つのケースだけで回すと、何かのアクシデントで一気に全滅することがあります。私は「成虫ケース」「ベビーケース」「卵管理ケース」の3拠点運用で、リスクを分散しています。
2週間に1回、産卵床をローテーションすれば、常に違う日齢のコオロギが揃った状態を維持できます。これでベビー〜アダルトまで切れ目なく供給可能です。
赤ちゃんカメレオンには特に小さなコオロギが必須なので、ベビーカメレオンの餌と合わせて読んでおくと、サイズ供給の計画が立てやすくなりますよ。
鳴き声・臭い・脱走の3大トラブル対策
コオロギ繁殖を続ける上で必ずぶつかる3大トラブル。それぞれの対策を実体験ベースでお伝えします。
鳴き声対策
オスのコオロギの鳴き声は意外と響きます。夜中に「リリリリ…」が止まらないと、家族の睡眠を妨げて家庭内紛争の原因に…。
対策は4つ。
- 居住スペースから離れた場所(廊下・物置・専用部屋)に置く
- ケースの周囲に防音材(ダンボール・吸音シート)を貼る
- オスを成虫サイズで早めに餌に回し、メス比率を高くキープ
- 2重ケース(ケースの中にケース)で物理的に音を遮断
臭い対策
コオロギ自体の体臭はそれほど強くないですが、糞・死骸・カビが混ざると独特のアンモニア臭が発生します。
対策は週1回の清掃と通気の確保。死骸はその日のうちに取り除き、糞が溜まる底面はキッチンペーパーや新聞紙を敷いて、丸ごと交換できるようにすると楽です。私は底面に厚めのペットシーツを敷いて、週1で取り替えています。
脱走対策
蓋の隙間・開閉時のスキを突かれて脱走するケースが圧倒的多数。必ず蓋つきの容器を使い、開閉は深い洗面器の中で行うのが鉄則です。
万が一脱走してもベビーや幼齢個体は乾燥に弱く、家中で繁殖することはほぼありません。とはいえ家族の悲鳴の原因になるので、脱走対策は徹底しましょう。
目安:「鳴き声→隔離、臭い→清掃、脱走→深皿開閉」
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ここまで紹介した道具をまとめました。少しずつ揃えていけば、本格的な繁殖体制が組めますよ。
よくある質問
Q1. コオロギ繁殖は何匹から始めればいい?
最初は成虫オスメス20〜30ペアからスタートするのがおすすめ。これだけいれば1サイクルで数百〜千匹の孵化が見込めます。少なすぎるとサイクルが回らず、多すぎると初心者は管理しきれません。
Q2. 卵は冷蔵庫で保管できる?
できません。10℃以下では卵が死んでしまうので、必ず25〜30℃をキープしてください。短期間なら20℃でも生存しますが、孵化が大幅に遅れます。
Q3. オスとメスはどう見分ける?
メスのお尻には長い産卵管があり、これが最大の見分けポイント。オスはハネがしっかりしており、鳴き声を発します。
Q4. 全滅させてしまったらどうすれば?
原因究明が先決。多くの場合「水切れ」「温度低下」「共食い暴走」のどれか。一度全滅したら容器を漂白剤で消毒し、新しい個体で再スタートしましょう。基本キープ法から見直すのも大切です。
Q5. ダニが湧いたらどうする?
即座に大掃除。卵パック・基質・餌をすべて廃棄し、容器を熱湯消毒。ダニはコオロギを直接殺さないものの、放置すると爆発的に増えてカメレオンにも移るので要注意です。
Q6. デュビアと併用すべき?
はい、おすすめです。餌昆虫の比較で詳しく書いていますが、デュビアは静か・臭わない・長寿命というコオロギの弱点を補ってくれます。両方繁殖させると無敵体制になりますよ。
Q7. ベビーコオロギは何日目から餌として使える?
孵化直後(ピンヘッド)から使用可能。ベビーカメレオンの餌として最適なサイズなので、生まれたての赤ちゃんカメレオンがいるなら積極的に使いましょう。
まとめ
コオロギの自家繁殖は、最初の準備が大変なだけで、軌道に乗ってしまえば月の餌代を1/8まで圧縮でき、しかも全サイズが常に揃うという最強体制が組めます。
ポイントは6つ。
- 30L以上のプラケース×2拠点運用
- 卵パックでシェルター&湿度調整
- 専用フード+葉野菜+動物性タンパクで共食い防止
- バーミキュライト産卵床で孵化率UP
- 25〜30℃の温度管理+サーモ自動制御
- 鳴き声・臭い・脱走対策は最初から徹底
今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱












