皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。
突然ですが、「150年以上生きるカメ」がいるって知っていましたか?
先日、爬虫類好きの友人に「アルダブラゾウガメに憧れているんだよね」と言われて、私も改めてこのカメの凄さを調べ直したんです。体重250kgを超える巨体、甲長120cm超、そして150年以上という驚異の寿命……。我が家のぺぺ君も長生きしてほしいと思っていますが、さすがに150年は人間の想像をはるかに超えています😅
アルダブラゾウガメはセーシェルのアルダブラ環礁に生息する世界最大のリクガメで、ワシントン条約(CITES)附属書IIに掲載されているため、入手にも法的な手続きが伴います。憧れで飼い始めたものの後悔した……というケースも少なくないと聞きます。
この記事では、アルダブラゾウガメの正しい飼育方法と法規制の注意点を、幼体期・成体期の違いも含めてしっかりご紹介します。飼育を検討している方も、純粋に興味がある方も、最後まで楽しんで読んでいただけたら嬉しいです🌱
📝 この記事でわかること
- アルダブラゾウガメの基本スペック(大きさ・寿命・生息地)
- CITES附属書IIの意味と日本での入手ルール
- 幼体期・成体期それぞれの飼育環境の作り方
- 餌・水分補給の正しいやり方
- 幼体→成体の飼育コスト比較と長期飼育の覚悟
- 健康管理・病気予防のポイント
- カメレオン(ぺぺ君)との飼育難易度・寿命比較
アルダブラゾウガメとは?基本スペックと驚きの生態
アルダブラゾウガメ(学名:Aldabrachelys gigantea)は、インド洋に浮かぶセーシェル共和国のアルダブラ環礁に生息するリクガメです。ガラパゴスゾウガメと並んで「世界最大のリクガメ」として知られていて、成体の体重は150〜250kg超、甲長も100〜120cm以上に達することがあります。
野生での寿命は150年以上と言われており、記録上の最長寿個体には200年近く生きたとされるものもあるそうです。「自分より長生きするペット」を飼うことになる可能性が非常に高い動物です。
野生のアルダブラゾウガメはアルダブラ環礁のサバンナや茂みで草や低木の葉を食べ、乾季には食物に含まれる水分を主な水源としています。群れで生活することも多く、他の個体と背中を重ねて日光浴をする様子も観察されているそうです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 学名 | Aldabrachelys gigantea |
| 英名 | Aldabra Giant Tortoise |
| 原産地 | セーシェル共和国・アルダブラ環礁 |
| 成体体重 | 150〜250kg超(記録最大:363kg) |
| 成体甲長 | 80〜120cm超 |
| 寿命(野生) | 150〜200年以上(記録あり) |
| 食性 | 草食性(草・葉・果物・樹皮) |
| 適温 | 25〜32℃(18℃以下は危険) |
| CITES | 附属書II(輸入制限あり) |
| 日本での入手 | 主にCB(繁殖)個体。輸入には許可書が必要 |
法規制を理解しよう——CITES附属書IIとは何か
アルダブラゾウガメを飼育・入手する前に、まず法規制についてしっかり理解しておく必要があります。
⚠️ 重要:CITES(ワシントン条約)附属書IIについて
アルダブラゾウガメはCITES(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の附属書IIに掲載されています。附属書IIは「現時点では絶滅のおそれはないが、取引を規制しなければ将来的に危機に瀕する可能性がある種」が対象です。
- ワイルド(野生捕獲)個体の商業的輸入には輸出許可書と輸入許可書が必要
- 日本国内で流通する個体の多くはCB(Captive Bred:飼育繁殖)個体
- 正規の輸入許可を受けた個体には書類(CITES証明書)が伴います
- 書類のない個体の売買・所持は違法となる場合があります
必ず信頼できる爬虫類専門店で、正規の書類付き個体を購入してください。本記事の内容は2026年5月時点の情報です。最新の規制状況は環境省の公式サイトでご確認ください。
書類なし個体の購入は絶対にやめましょう。後から不法所持の問題が発生するリスクがあります。信頼できる爬虫類専門店では必ず「CITES証明書(またはそのコピー)」と「健康状態の確認書類」を揃えているはずです。
また、アルダブラゾウガメは「特定動物」には現在指定されていませんが、将来的な法改正の可能性もゼロではありません。飼育を始める前に最新の規制情報を確認する習慣をつけておきましょう。
幼体期の飼育環境——テラリウムと保温のポイント
アルダブラゾウガメの飼育は、幼体期と成体期でまったく異なるアプローチが必要です。まずは幼体(生後〜数年の小型個体)の飼育から見ていきましょう。
幼体のうちは体長30〜40cm程度に収まるため、室内でのテラリウム飼育が可能です。ただし成長スピードは思ったより速く、数年で大型化します。「最初だけ室内」と割り切って環境を整えることが大切です。
ケージサイズの目安
幼体期のケージは最低でも90〜120cm×60cm以上が推奨されています。成長したら買い替えが必要になるため、できれば最初から大きめのケージを用意しておくのが現実的です。木製や衣装ケースを改造したDIYエンクロージャーを使うブリーダーさんも多いようです。
温度・湿度の管理
アルダブラゾウガメの出身地・アルダブラ環礁は熱帯性気候です。飼育環境の温度は昼間25〜32℃、夜間も20℃以上をキープしましょう。
- バスキングスポット:35〜38℃程度(バスキングライトで作る)
- クールゾーン:25℃程度(自分で移動できるよう温度勾配を作る)
- 夜間:最低20℃以上(18℃以下は危険。パネルヒーターや保温球で補う)
湿度は60〜80%程度が目安です。乾燥しすぎると甲羅のトラブルや皮膚の問題が起きやすくなります。定期的に温浴(ぬるま湯にしばらく浸けること)を行うことで水分補給と排泄を促すこともできます。
紫外線ライト(UVB)
リクガメにとってUVBは甲羅の形成と健康維持に絶対欠かせない要素です。屋内飼育時は必ずUVBランプを設置してください。アルダブラゾウガメのような大型種には、T5HO規格の高出力UVBランプが特に適していると言われています。
屋外飼育ができる環境であれば自然光が最も理想的です。屋内でも定期的に安全な環境で日光浴をさせてあげると良いでしょう。
成体期の飼育環境——屋外エンクロージャーが不可欠
成体のアルダブラゾウガメを室内で飼育することは、現実的に不可能です。体重100kgを超え、甲長80cm以上になった個体を室内で管理しようとすると、建物の構造ごと問題になりかねません。成体期は屋外エンクロージャーが必須と考えてください。
屋外エンクロージャーの条件
成体のアルダブラゾウガメを飼育する屋外エンクロージャーに必要な条件をまとめます。
- スペース:最低でも5m×5m(25㎡)以上。できれば100㎡以上が理想
- フェンス:高さ60cm以上で頑丈な素材(木材や金属製の柵)。地面への潜り込みを防ぐため地中30cm以上打ち込む
- シェルター(小屋):雨・寒さをしのげるスペース。冬は保温が必要
- 日当たり:バスキングできる日の当たる場所と日陰の両方が必要
- 地面素材:土や草地が最適。コンクリートだけは甲羅・爪を傷める
- 水場:体が入れる浅い水場(プールやトロ舟)を設置
冬の保温対策
日本では冬の気温管理が最大の課題です。特に関東以北では10〜4月の約半年間、保温が必要になります。
エンクロージャー内に断熱材で囲んだシェルターを作り、その中にパネルヒーターや温風ヒーターを設置して夜間も20℃以上を保てるようにしましょう。電気代は相当かかりますが、これが大型リクガメ飼育の現実です。
食事・水分補給——草食性リクガメの正しい給餌
アルダブラゾウガメは完全草食性のリクガメです。野生では草・低木の葉・果物・樹皮などを食べ、乾季には食物に含まれる水分を主な水源とします。
食事の基本は「繊維質が豊富で低タンパク・低脂肪の植物」です。リクガメ全般に言えることですが、タンパク質の過剰摂取は甲羅の変形(ピラミッドシェル)や腎臓障害の原因になると言われています。
与えていい食材・避けるべき食材
| カテゴリ | 具体例 | 注意点 |
|---|---|---|
| ◎ メイン | チモシー・オーチャード等の乾草、タンポポ、オオバコ、チンゲン菜 | 毎日たっぷり与えてOK |
| ○ 副食 | 小松菜、ルッコラ、桑の葉、フィカスの葉 | 週数回が目安 |
| △ 少量のみ | バナナ・マンゴー等の果物、かぼちゃ、サツマイモ | 糖分・水分多め。おやつ程度に |
| ✕ 禁止 | ほうれん草(シュウ酸過多)、ネギ類、アボカド、動物性たんぱく質 | 健康被害のリスクあり |
水分補給と温浴
アルダブラゾウガメは食物から多くの水分を摂取しますが、飲み水も用意しておくのが安心です。また、週に1〜2回の温浴(ぬるま湯30〜35℃、10〜15分)が水分補給と排泄促進に効果的と言われています。
成体になると自分でプールに浸かって水分補給ができるため、エンクロージャー内に浅いプールや水場を設置しておくのがベストです。
カルシウムサプリも欠かさず。乾草や野菜にカルシウムパウダーをふりかけて与えると、甲羅の健康維持に役立ちます。ビタミンD3(またはUVB照射で皮膚内生成)との組み合わせが重要です。
幼体から成体へ——飼育コストの現実と長期飼育の覚悟
アルダブラゾウガメ飼育で最も重要なのが「コストと覚悟」の話です。幼体と成体では、かかるコストが文字通り桁が違います。
| 項目 | 幼体期(〜甲長40cm) | 成体期(甲長40cm〜) |
|---|---|---|
| 個体の購入価格 | 30〜80万円程度 | 数百万円〜 |
| 初期ケージ費用 | 5〜20万円 | 屋外エンクロージャー建設 50〜200万円以上 |
| 保温・照明費用/月 | 1〜3万円(電気代含む) | 3〜10万円以上(冬季) |
| 餌代/月 | 3,000〜1万円 | 3〜10万円(大量の乾草・野菜) |
| 獣医費用(年間) | 1〜5万円 | 5〜20万円以上 |
| 必要スペース | 室内 90〜120cm×60cm以上 | 屋外 25㎡〜(理想100㎡以上) |
| 飼育難易度 | 中〜高(温度管理が重要) | 非常に高い(施設・費用・専門知識) |
⚠️ 飼育前に必ず考えてほしいこと
アルダブラゾウガメは150年以上生きます。あなたが亡くなった後も、このカメは生き続けます。「次世代に引き継ぐ」前提で飼育を考えてください。家族・相続人へのカメの引き継ぎ計画まで含めて「飼育の覚悟」です。動物園や爬虫類専門施設への寄贈先の確保も、早めに考えておくことをお勧めします。
長寿リクガメの健康管理と病気予防
150年以上生きるアルダブラゾウガメですが、飼育下では環境ミスや栄養の偏りから様々な健康問題が起きやすいとされています。長く健康に飼育するために、日頃のケアが欠かせません。
よくある健康トラブル
甲羅のピラミッド化(ピラミッドシェル)は、幼体期の過剰なタンパク質摂取や湿度不足が主な原因と言われています。一度変形した甲羅は元に戻りませんが、適切な環境に改善することで進行を抑えることができます。
口内炎(マウスロット)は細菌感染によって口の中に炎症が起きる病気です。食欲低下・口からの分泌物・元気消失などが見られたら早めに爬虫類専門の獣医師へ。
呼吸器感染症(肺炎・上気道炎)は低温や湿度不足がトリガーになりやすい深刻な病気です。鼻水・口呼吸・グーグーという音などが見られたらすぐに受診してください。
日々のチェックポイント
リクガメは病気の初期症状が分かりにくいことが多いです。「いつもと何か違う」という感覚を大切にして、早めの対応を心がけましょう。特に食欲の急激な低下・活動量の減少・甲羅のふやけや変色は要注意のサインです。
また、定期的に体重を測定しておくと成長の記録になるほか、急激な体重減少(病気のサイン)を早期発見するのに役立ちます。成体になると体重測定も大仕事になりますが……笑。
カメレオン(ぺぺ君)とアルダブラゾウガメの飼育比較
カメレオン飼育者の私・あおいから見た、カメレオンとアルダブラゾウガメの違いをまとめてみます。この比較、かなり衝撃的な数字が並びますよ笑。
| 比較項目 | カメレオン(ベーメ / ぺぺ君の仲間) | アルダブラゾウガメ |
|---|---|---|
| 寿命 | 5〜15年程度 | 150〜200年以上 |
| 成体サイズ | 20〜60cm(種による) | 甲長80〜120cm超 |
| 成体体重 | 100〜700g程度 | 150〜250kg超 |
| 個体価格(目安) | 2〜30万円程度 | 30万〜数百万円 |
| 必要スペース | 60〜120cm縦型ケージ | 25〜100㎡以上(屋外) |
| 食性 | 肉食(昆虫食) | 草食(草・葉・果物) |
| 飼育難易度 | 高い(神経質・繊細) | 非常に高い(スペース・費用・長期) |
| 法規制 | 種によりCITES付属書I〜II | CITES附属書II |
| 次世代引き継ぎ | 不要(自分の生存中に看取れる) | 必須(飼い主の死後も生きている) |
カメレオンは繊細で神経質、アルダブラゾウガメは巨大で長寿——どちらも「普通のペット」とは一線を画す存在です。
ぺぺ君(ベーメカメレオン)と暮らしながら思うのは、「命の長さ」は飼育の責任の重さに直結するということ。ぺぺ君とは5〜10年という時間を共にしますが、アルダブラゾウガメとは150年以上の関係になります。飼育を通じて感じる「愛着」と「責任」のスケールがまったく違う——それが最大の差だと私は感じています。
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よくある質問(FAQ)
Q1. アルダブラゾウガメは日本で合法的に買えますか?
A. 正規のCITES書類が揃ったCB個体であれば、合法的に購入・飼育できます。信頼できる爬虫類専門店やブリーダーから、書類付きの個体を購入してください。書類なしの個体を購入することは避けましょう。
Q2. 幼体期はどれくらいの期間、室内で飼育できますか?
A. 甲長30〜40cm程度まで(目安として3〜5年程度)は室内ケージでの飼育が可能と言われています。それ以降は体重・体サイズが急激に増加するため、屋外エンクロージャーへの移行が必要になります。個体差があるため、早めに屋外環境の準備を進めることをおすすめします。
Q3. 冬の保温はどうすればいいですか?
A. 屋外エンクロージャー内に断熱材を使ったシェルター(小屋)を作り、パネルヒーターや温風ヒーターで夜間も20℃以上を維持します。気温が15℃以下になる日は特に注意が必要です。日本の本州では冬の数ヶ月間、毎日の温度チェックと保温が欠かせません。電気代も月数万円かかることを覚悟してください。
Q4. 餌は何を毎日与えればいいですか?
A. 基本はチモシーなどの乾草をたっぷり与え、チンゲン菜・タンポポ・オオバコなどの野草・葉物野菜を副食にします。果物は糖分が多いためおやつ程度に。動物性たんぱく質は絶対に与えないでください。カルシウムサプリのふりかけも定期的に行いましょう。
Q5. アルダブラゾウガメは懐きますか?
A. 一般的なペットのような「懐く」という感覚とは異なりますが、飼育者を認識し、餌をもらうことを覚えると言われています。長年共に生活すると、飼育者が近づくと寄ってくるようになる個体もいるそうです。知性はリクガメの中でも高いと言われており、個体差はありますが慣れてくると愛着が湧きます。
Q6. ケヅメリクガメ(スルカタ)とどちらが大きいですか?
A. アルダブラゾウガメの方が大きくなります。ケヅメリクガメの成体は最大で甲長90cm・体重90kg程度ですが、アルダブラゾウガメは甲長120cm超・体重250kg超に達することがあります。ただしケヅメリクガメも非常に大型化するため、どちらも「将来のサイズを見据えた飼育環境の準備」が重要です。
Q7. 繁殖はできますか?
A. 日本国内でも飼育下繁殖(CB)の記録はあります。ただし、繁殖には広大なスペース・長期間の飼育実績・雌雄の確保など、非常に高いハードルがあります。繁殖を目指すには、まず健康な成体を10年以上しっかり飼育することが前提になります。
Q8. もし飼育が困難になった場合、どうすればいいですか?
A. 最重要の問題です。野外放出は絶対に禁止。まず爬虫類専門店や信頼できるブリーダーへの譲渡を検討してください。動物園や爬虫類専門施設に相談することも一つの手段です。飼育を始める前から「万一の引き継ぎ先」を考えておくことが、責任ある飼育者としての義務といえます。
まとめ——150年の命と向き合う覚悟
今回はアルダブラゾウガメの飼育について、法規制・環境・コスト・健康管理まで幅広くご紹介しました。
改めて振り返ると、アルダブラゾウガメは「飼育できる夢の存在」である一方、飼い始めたら150年以上付き合う覚悟が必要な動物です。幼体のうちは「かわいいリクガメ」ですが、成体になれば体重250kg超の巨体になり、次世代への引き継ぎまで視野に入れた計画が必要になります。
我が家のぺぺ君(カメレオン)は5〜10年の寿命ですが、それでも「健康に長生きしてほしい」と毎日真剣にケアしています。アルダブラゾウガメはその何十倍もの時間を、飼育者とともに生きていく——それはある意味、人間と爬虫類の究極の関係ともいえるかもしれません。
アルダブラゾウガメの飼育を検討している方は、まず信頼できる爬虫類専門店・ブリーダーへの相談から始めてみてください。正規書類付きの個体の入手先、飼育環境の準備、将来の引き継ぎ先——すべてを揃えて、初めて「アルダブラゾウガメとの150年」がスタートします。
素晴らしい爬虫類ライフの参考になれたなら、カメレオン暮らしのあおいは大変嬉しいです🦎
今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱






