皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。カメレオン(ぺぺ君)と暮らして6年、気づけば爬虫類全般の沼にどっぷり浸かってしまった私ですが、今日はリクガメの中でも「飼育最難関」と名高い超個性派をご紹介させていただきます。その名もモリセオレガメ(Kinixys erosa)。英名フォレスト・ヒンジバック・トータス、アフリカの熱帯雨林に暮らす、ちょっと変わったリクガメです。
「セオレガメ」と聞いてピンと来た方は、なかなかのカメ通かもしれません。当ブログでもベルセオレガメ(Kinixys belliana)はご紹介済みですが、同じセオレガメ属でもこのモリセオレガメは別物と言っていいほど性質が違います。乾燥系の入門種であるベルとは真逆で、こちらは高湿度をガンガン要求する熱帯雨林性。しかも極端な偏食家で、お迎えしても餌付かずに泣かされる飼育者が後を絶たない、いわば上級者向けの難物なのです。
正直に言いますと、これは「初めてのカメ」には全くおすすめできません。それでもこの記事を書くのは、その独特の魅力と、飼うなら知っておくべき「飼育の難所」を、できる限り誠実にお伝えしたいからです。甲羅の後ろがパカッと動く蝶番(ヒンジ)の不思議、属最大級のどっしりした体格、薄暗いジャングルを好む奥ゆかしさ……知れば知るほど引き込まれる、そんなカメさんなのです。
では、いつものようにうちのぺぺ君にも登場してもらいながら、じっくり解説していきましょう。
📝 この記事でわかること
- モリセオレガメ(Kinixys erosa)の生態・体格・なぜセオレガメ属で最大なのか
- 熱帯雨林性ゆえの「高湿度70〜80%」をどう作って維持するか
- ケージ・UVB・温度・バスキングの具体的なセットアップ
- 極端な偏食にどう向き合うか、雑食寄りの餌のリアル
- カメレオン(ぺぺ君)やベルセオレガメとの飼育設備・餌・湿度の違い
- なぜ「飼育最難関の一つ」なのか、お迎え前に知っておくべき難所と心構え
モリセオレガメとは(属最大・熱帯雨林性・基本情報)
まずはモリセオレガメがどんなカメさんなのか、基本からおさえていきましょう。学名はKinixys erosa、英名はforest hinge-back tortoise(フォレスト・ヒンジバック・トータス)。和名の「モリ(森)セオレガメ」がそのまま示すように、アフリカ大陸西部から中部にかけての熱帯雨林に暮らすリクガメです。流通名では「エローサセオレガメ」と呼ばれることもあります。
「セオレ(背折れ)」の名前の由来=動く甲羅
このカメさん最大の特徴は、なんといっても甲羅の後ろ側がパカッと折れ曲がること。普通のリクガメの甲羅は一枚岩のようにガッチリ固まっていますが、セオレガメの仲間は背甲(はいこう=背中側の甲羅)の後方に蝶番(ヒンジ)のような可動部を持っているんです。これがいわゆる「背折れ」、つまり名前の由来ですね。こんな構造を持つリクガメは世界的にも珍しく、セオレガメ属ならではの個性と言えます。
外敵に襲われたとき、この蝶番をパタンと下ろすことで、むき出しになりがちな尾やおしり、後ろ足をしっかりガードできるという仕組み。リクガメの中ではかなり凝った防御装置を備えた、いわば「装甲特化型」のカメさんなのです。
ポイント:「セオレ(背折れ)」=背甲後方の蝶番でおしり・後ろ足を守る防御機構。Kinixys属共通の特徴。
甲長37.5cm・Kinixys属で最大種
サイズもこのカメさんの見どころです。モリセオレガメは甲長(背甲の長さ)が最大で37.5cm前後に達するとされ、これはセオレガメ属(Kinixys)の中で最大種にあたります。一般的な流通サイズはもう少し小さいことが多いですが、しっかり育つとなかなかの存在感。ベルセオレガメや、おなじみのロシアリクガメといった「小型〜中型リクガメ」のつもりでいると、想像以上に大きくなって面食らうかもしれません。
体色は茶色〜暗褐色をベースに、甲羅の縁(へり)がギザギザに尖るのも特徴。英名にserrated(鋸歯状の)と付くこともあり、この縁のトゲトゲ感が「森の戦士」っぽい風格を出しています。オスのほうがメスより大きくなる傾向があるとも言われています。
| 項目 | モリセオレガメの基本データ |
|---|---|
| 学名 | Kinixys erosa(キニクシス・エローサ) |
| 英名 | forest hinge-back tortoise / serrated hinge-back tortoise |
| 和名・流通名 | モリセオレガメ/エローサセオレガメ |
| 甲長 | 最大37.5cm前後(Kinixys属で最大種) |
| 生息地 | アフリカ西部〜中部の熱帯雨林(コンゴ盆地・西アフリカ森林帯など) |
| 食性 | 雑食寄り(果物・キノコ・葉物+動物質も食べる) |
| 寿命の目安 | 20〜40年以上とも言われる(飼育下データは少なめ) |
| 飼育難易度 | ★★★★★(最難関クラス・上級者向け) |
| CITES | 附属書II(合法的に流通している個体を選ぶ) |
薄暗いジャングルの住人
生息地は、アフリカ西部から中部にかけて広がる熱帯雨林。北はアンゴラ北部からコンゴ盆地一帯、東はビクトリア湖の岸辺あたりまで、西アフリカの森林帯はセネガルあたりまで分布していると言われています。マングローブのような沼地や川の土手、倒木や根の下に潜んでいることが多く、なんとリクガメ科の中では泳ぎも比較的上手いのだとか。
そして大事なのが、この子たちが明るい光を積極的に嫌うこと。カンカン照りの乾燥地を好むギリシャリクガメやヒョウモンリクガメとはまるで逆で、薄暗くてジメジメして、暖かい木陰こそが彼らの安住の地。この「森の住人」という性質を理解しないまま、乾燥系リクガメと同じノリで飼ってしまうのが、失敗の最大の入口なんです。
合言葉:「明るい乾燥地」ではなく「薄暗い高湿度の森」。ここを間違えると全てがズレる。
ケージとUVBのセットアップ
さて、生態がわかったところで、いよいよ具体的な飼育環境づくりに入りましょう。モリセオレガメのケージで最優先すべきは、高湿度をしっかり保てる構造であること。一般的な乾燥系リクガメ用の「通気バツグン・カラッカラ」レイアウトとは、設計思想からして違ってきます。
ケージサイズと素材
甲長が30cmを超える可能性のあるカメさんですから、ケージは最低でも幅90cm以上、できれば120cmクラスを見据えたいところです。床面積を広く取れるタイプが理想で、リクガメ用の木製ケージや、保温・保湿しやすいタイプの大型ケースが扱いやすいでしょう。爬虫類用の衣装ケースを加工して使う飼育者の方もいらっしゃいます。
素材選びのポイントは「湿度が逃げにくいこと」。全面メッシュのカメレオン用ケージのように通気性を最優先した構造だと、せっかく霧吹きしてもあっという間に乾いてしまいます。保湿性と通気性のバランスを取った構造選びが、モリセオレガメ飼育の土台になると言っていいでしょう。側面・底面が壁になっていて、上部だけ適度に換気できるくらいのバランスがちょうどいいと言われています。
目安:幅90〜120cm以上の床面積重視ケージ。保湿しやすく、上部だけ換気できる構造が◎。
UVBは「弱め」が基本
リクガメと言えばUVB(紫外線)ライトが必須……というのは当ブログでも何度もお伝えしてきた鉄則です。甲羅や骨を健やかに保つカルシウム代謝に欠かせませんからね。ただしモリセオレガメの場合、ここに「強すぎる紫外線は嫌う」という独特の事情が加わります。
前述のとおり、彼らは薄暗い森の住人。砂漠系リクガメ向けの強力なUVBをガンガン当てると、まぶしがってストレスを溜めたり、隠れっぱなしになったりすることがあるそうです。そのため、UVBは弱〜中程度のものを選び、必ず日陰になる場所を確保するのがコツ。ケージの半分はしっかり影になるようにシェルターや植物を配置し、カメさん自身が「浴びたい時だけ出てくる」選べる環境を作ってあげましょう。
温度・バスキング
続いて温度管理です。ここもモリセオレガメならではの「ちょっと低め・一定キープ」が肝になります。乾燥系リクガメのように高温のバスキングスポットでガンガン体を温めるスタイルとは、考え方が異なると理解しておきましょう。
基本は24〜27℃をキープ
各種飼育情報を総合すると、モリセオレガメの適温はおおむね24〜27℃をかなり一定に保つのが良いとされています。熱帯雨林の林床は、年間を通じて気温の変化が比較的穏やかで、極端な暑さにも寒さにもなりにくい環境。それを再現するイメージですね。
バスキングスポット(局所的に温かい場所)を設ける場合も、砂漠系のように40℃近くまで上げる必要はなく、控えめに。むしろケージ全体が安定した温度帯に収まっていることのほうが大切だと言われています。日本の住環境だと、夏の高温と冬の低温の両方が大敵になりますので、エアコン管理や保温器具での底上げを上手に組み合わせてあげてください。
| 環境項目 | 目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 全体温度 | 24〜27℃ | 一定キープが大切。乱高下させない |
| バスキング | 控えめ(高温にしすぎない) | 日陰の逃げ場とセットで |
| 湿度 | 70〜80% | 最重要。低いと眼炎・呼吸器・腎臓に影響 |
| UVB | 弱〜中程度 | 強すぎNG・必ず日陰を確保 |
| 光環境 | 薄暗め | 明るすぎるとストレス |
ちなみに、温度を正確に把握するには温度計が欠かせません。体感や勘に頼らず、複数箇所で測ってゾーンごとの温度を把握する習慣をつけると、ぐっと安定します。我が家でもカメレオンのぺぺ君のために何種類か使い分けていますが、温度と湿度の数値を毎日確認する地味な習慣こそ、難物種を落とさない最大のコツ。これはカメさんでも同じく必須の心がけですね。
目安:全体24〜27℃を一定キープ。バスキングは控えめ、夏の高温・冬の低温の両方に備える。
高湿度を保つ床材・環境
いよいよ、モリセオレガメ飼育の最重要にして最大の難所、高湿度の維持です。ここを制する者がモリセオレガメ飼育を制すると言っても過言ではありません。逆に言えば、ここでつまずくとあらゆるトラブルが一気に押し寄せます。
目標は湿度70〜80%
モリセオレガメが求める湿度は、なんと70〜80%という高さ。日本の住宅で何もしなければ、特に冬場はこんな湿度には到底届きません。そして、この高湿度を用意できないとどうなるか――各種情報によれば、重度の眼の炎症(眼炎)、呼吸器のトラブル、さらには腎臓の病気につながる恐れがあるとされています。乾燥は、このカメさんにとって命に関わる問題なのです。
だからこそ、床材選びと加湿の工夫が物を言います。理想とされるのはピート(泥炭)や腐葉土、ヤシガラを厚めに敷いた、保水力の高い床材。これらをたっぷり敷いて湿らせておくことで、足元から湿度が立ち上り、潜ったり休んだりする場所にもなります。表面はやや湿った状態をキープし、霧吹きやミスティングで毎日しっかり水分を補給してあげましょう。
ポイント:床材は泥炭・腐葉土・ヤシガラを厚めに。表面はしっとり、でもビショビショの水浸しにはしない。
加湿しすぎの落とし穴
ただし、ここで一つ注意があります。「高湿度が必要なら、とにかく濡らせばいい」というのは早計です。床材が常時ビショビショに浸かっているような状態は、かえって甲羅や皮膚のトラブル(甲ぐされ・皮膚病)を招きます。あくまで「空気が湿っていて、床材がしっとり」が理想で、水たまりができるほどの過湿はNG。湿度と清潔さの両立、これがなかなか難しいんですね。
湿度を上げる工夫としては、自動ミスティングシステムの導入、水入れを大きめにして蒸発量を増やす、ケージ上部の換気を絞る、生きた植物を植え込む、といった合わせ技が効果的。そして湿度計でこまめに数値を確認する習慣は絶対に欠かせません。体感だけで「まあ湿ってるでしょ」と油断すると、知らぬ間に乾いてカメさんが弱る、なんてことになりかねないので。
湿度や水分の管理は、爬虫類飼育全般で奥が深いテーマです。脱水や水分代謝の基本を押さえておくと、モリセオレガメのような高湿度種の理解もぐっと深まりますよ。
合言葉:「湿らせる」と「腐らせる」は紙一重。湿度計でこまめにチェック、清潔も死守。
餌と給餌(偏食対策)
環境の次は食事です。そしてモリセオレガメは、「極端な偏食家」「餌付かない個体が多い」という、もう一つの大きな壁を抱えています。せっかくお迎えしても、何を出しても食べてくれない……という悩みは、このカメさんに付き物なんです。
雑食寄り=動物質も食べる
多くのリクガメは草食(葉物中心)ですが、モリセオレガメは雑食寄り。野生での食事には、果物やキノコ、草や植物に加えて、カタツムリ・ナメクジ・ヤスデといった動物質も含まれると言われています。森の地面を歩きながら、落ちた果実から小さな虫まで、雑多に食べているわけですね。
飼育下でよく食べるとされる例を挙げると、ミミズ、ミルワーム、ナメクジ、バナナ、トマト、モモ、マッシュルーム(キノコ類)、レタス、メロン、スライスしたオレンジなど。コオロギやカタツムリ、ミミズ、ジャイアントミルワーム(zoophobas)といった生き餌も、少なくとも週1回は与えるとよいとされています。このあたりは草食リクガメとは大きく違う、面白いポイントです。
| 餌のカテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 果物 | バナナ・トマト・モモ・メロン・オレンジなど |
| キノコ・葉物 | マッシュルーム・レタス・各種葉野菜 |
| 動物質(週1回以上) | ミミズ・ナメクジ・カタツムリ・コオロギ・ミルワーム類 |
| サプリ | カルシウム剤・ビタミン剤を適宜ダスティング |
偏食・拒食にどう向き合うか
とはいえ、メニューを並べても「食べてくれるとは限らない」のがこのカメさんの難しいところ。特に野生から来た個体は、環境が変わると頑なに餌を拒むことがあります。偏食対策の基本としては、色々な種類を少量ずつ試して、その子が反応する好物を探ること。匂いの強い果物や、動いている生き餌に食いつくことも多いので、根気よく観察しながらアプローチします。
また、そもそも環境(特に湿度と落ち着ける薄暗さ)が整っていないと、食欲そのものが出ません。「食べない→まず環境を疑う」というのが鉄則。ケージが乾きすぎていないか、明るすぎてストレスを感じていないか、隠れ家は足りているか。餌の前に、住環境の点検が先決です。それでも食が細い場合は、偏食や拒食への向き合い方を体系的に押さえておくと心強いですよ。
ポイント:偏食対策は「環境ファースト」。湿度・薄暗さ・隠れ家が整って初めて食欲が出る。
カメレオン・ベルセオレとの違い・飼育難所・お迎え
ここまで読んでくださった方なら、もうお気づきかもしれません。モリセオレガメは、同じ爬虫類でも我が家のカメレオン(ぺぺ君)とも、同属のベルセオレガメとも、まるで勝手が違う生き物だということを。この章では、その違いを整理しながら、最後に「飼育の難所」と「お迎えの心構え」をまとめます。
カメレオン(ぺぺ君)との違い
まず、我が家のカメレオンとの違いから。カメレオンは樹上で暮らす立体派、モリセオレガメは地面を歩く陸生派。ケージの作り方からして真逆です。ぺぺ君のケージは高さのあるメッシュケージで、枝を組んで登れるようにしていますが、モリセオレガメは床面積重視で高さはほぼ不要。設備の発想が根本から異なります。
| 項目 | カメレオン(ぺぺ君) | モリセオレガメ |
|---|---|---|
| 生活圏 | 樹上性(立体) | 地表性(平面・床面積重視) |
| ケージ | 高さのあるメッシュ通気重視 | 低くて広い・保湿重視 |
| 餌 | 昆虫食(生き餌中心) | 雑食(果物・キノコ+動物質) |
| 給水 | 霧吹き・ドリッパーの水滴を舐める | 水入れから直接飲む・浅水に浸かる |
| 光の好み | バスキング大好き・明るめOK | 薄暗い環境を好む・強光NG |
| 寿命感 | 数年〜10年弱 | 20〜40年以上とも |
ベルセオレガメとの違い
そして、同じセオレガメ属であるベルセオレガメ(Kinixys belliana)との違い。これが一番混同されやすいので、しっかり区別しておきましょう。ベルセオレガメは比較的乾燥した環境を好む、セオレガメ入門種とも言える存在。一方モリセオレガメは、属最大で熱帯雨林性、しかも飼育最難関クラス。同じ「セオレガメ」でも、湿度の要求も飼いやすさも正反対なのです。
| 項目 | ベルセオレガメ(K. belliana) | モリセオレガメ(K. erosa) |
|---|---|---|
| 環境タイプ | 乾燥〜半乾燥のサバンナ系 | 熱帯雨林(高湿度) |
| 湿度要求 | 比較的低め・乾燥に強い | 70〜80%の高湿度が必須 |
| サイズ | 中型 | 属最大(甲長最大37.5cm前後) |
| 餌付き | 比較的安定 | 偏食・餌付かない個体が多い |
| 難易度 | 入門〜中級 | 上級者向け(最難関クラス) |
飼育の難所と、お迎えの心構え
正直にお伝えします。モリセオレガメは、リクガメ飼育の中でも最難関の一つです。難所を整理すると――① 高湿度70〜80%を一年中キープし続ける環境管理の難しさ、② 極端な偏食で餌付かない個体が多いこと、③ 流通する個体(特に野生由来)は寄生虫を多く抱え、状態の悪いことが少なくないこと。この三重苦が「最難関」と呼ばれる理由です。
とくに③については重要で、輸入直後の個体は寄生虫まみれだったり全身状態が悪かったりすることが多いと言われています。ただ、これらの多くは適切な飼育と早期発見・対処で治療・予防が可能だとも。お迎えしたら、まず信頼できる爬虫類対応の動物病院で糞便検査・健康チェックを受け、必要なら駆虫を行うのが、長く付き合うための第一歩になります。
流通はtortoise-style(トートイズスタイル)などの爬虫類専門店で見られ、価格はおおむね19,800円〜が一つの目安。近年はCB(飼育下繁殖)個体も少しずつ出回っているようで、状態のいいCB個体を選べるなら、それに越したことはありません。なお本種はCITES(ワシントン条約)附属書IIに掲載されており、合法的に流通している個体を専門店から迎えることが大前提です。
📌 法規制について
本記事の内容は2026年6月時点の情報です。モリセオレガメ(Kinixys erosa)はCITES附属書IIの対象種です。輸入・販売規制は変更される可能性があるため、最新情報は環境省・経済産業省等の公式サイトでご確認のうえ、必ず合法的に流通している個体をお迎えください。
合言葉:「高湿度・偏食・寄生虫」の三重苦を理解して初めてスタートライン。お迎え後はまず健康診断を。
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モリセオレガメ飼育は「環境を作り込んでこそ」のカメさんです。高湿度を保つ床材、弱めのUVB、温度を測る機材、潜って落ち着ける隠れ家など、初期の作り込みが成否を分けます。以下に章ごとのおすすめ検索をまとめましたので、環境づくりの参考にどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q1. モリセオレガメは初心者でも飼えますか?
正直に申し上げると、初心者の方には全くおすすめできません。高湿度の維持、極端な偏食、寄生虫を抱えた個体が多いことなど、ハードルが何重にも重なる最難関クラスのカメさんです。まずはベルセオレガメや、初心者向けのリクガメで経験を積んでからの挑戦をおすすめします。
Q2. なぜそんなに高い湿度が必要なのですか?
原産地がアフリカの熱帯雨林で、もともと70〜80%もの高湿度環境に暮らしているからです。乾燥した環境に置くと、重度の眼炎や呼吸器のトラブル、腎臓の病気につながる恐れがあると言われています。乾燥は、このカメさんにとって命に関わる問題なのです。
Q3. どのくらいの大きさになりますか?
甲長は最大で37.5cm前後に達するとされ、セオレガメ属(Kinixys)の中では最大種です。一般的な流通サイズはもう少し小さいことが多いですが、しっかり育つと存在感のある大きさになります。ケージは最初から余裕を持って準備しましょう。
Q4. ベルセオレガメと同じ飼い方で大丈夫ですか?
いいえ、同じセオレガメ属でも飼い方は正反対と言っていいほど違います。ベルは乾燥系で比較的飼いやすい入門種ですが、モリセオレガメは高湿度を要求する熱帯雨林性。ベルと同じ乾燥気味の環境で飼うと、モリセオレガメは一気に体調を崩してしまいます。
Q5. 餌を全然食べてくれません。どうすれば?
まずは環境を疑ってください。湿度が足りているか、ケージが明るすぎないか、落ち着ける隠れ家があるか。環境が整っていないと食欲そのものが出ません。その上で、果物・キノコ・葉物・生き餌など色々な種類を少量ずつ試し、好物を探ります。匂いの強い果物や動く生き餌に反応することも多いです。長引く場合は爬虫類対応の動物病院に相談しましょう。
Q6. 草食ですか?それとも肉も食べますか?
モリセオレガメは雑食寄りです。果物やキノコ、葉物に加えて、野生ではカタツムリ・ナメクジ・ヤスデなどの動物質も食べています。飼育下でもミミズやコオロギ、ミルワーム類などの生き餌を週1回以上は与えるとよいとされています。一般的な草食リクガメとは食性が異なる点に注意してください。
Q7. お迎え時に気をつけることは?
流通個体、特に野生由来の個体は寄生虫を多く抱えていたり、状態が悪かったりすることが少なくありません。お迎えしたらまず爬虫類対応の動物病院で糞便検査と健康チェックを受けるのがおすすめです。可能なら、状態の安定したCB(飼育下繁殖)個体を専門店で選ぶと、立ち上げの苦労がぐっと減ります。
Q8. 寿命はどのくらいですか?
飼育下の確かなデータは多くありませんが、ヒンジバック系のカメは20〜40年以上生きるとも言われています。リクガメは総じて長寿ですので、迎える際は10年20年単位の長いお付き合いになることを前提に、終生飼育の覚悟を持ってお迎えくださいね。
まとめ
今回はアフリカの熱帯雨林に暮らす個性派リクガメ、モリセオレガメ(Kinixys erosa)についてご紹介しました。甲羅の後ろが動く蝶番、属最大のどっしり体格、薄暗いジャングルを好む奥ゆかしさ……魅力たっぷりのカメさんですが、その裏には高湿度・偏食・寄生虫という三重の難所が控えています。
同じセオレガメ属のベルセオレガメとも、我が家のカメレオン(ぺぺ君)とも、これほど飼い方が違う生き物なのだと知っていただけたら、この記事を書いた甲斐があります。決して気軽におすすめできる種ではありませんが、しっかり環境を作り込み、根気よく向き合える上級者の方にとっては、唯一無二の相棒になってくれるはずです。お迎えを検討される際は、合法的に流通している状態のいい個体を選び、まずは健康チェックから――どうか焦らず、誠実に向き合ってあげてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱












