皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。今回は、爬虫類愛好家の中でも「渋いパイソンが好き」という方に注目されている マックロットパイソン(Liasis mackloti) についてお話ししていこうと思います。
マックロットパイソンはインドネシアやニューギニア島周辺に分布する 中型のパイソン で、最大でも全長2m前後におさまる扱いやすい体格と、虹色に光る独特の鱗の質感が魅力の蛇です。我が家のぺぺ君(ベーメカメレオン)とは住む地域がちょっと違いますが、同じインドネシア圏に分布する生き物として個人的に親近感を持っています🌴
ただし、見た目の渋さや「中型」という言葉のイメージとは裏腹に、若いうちはかなり攻撃的で、ハンドリングや給餌に慣れが要る種類でもあります。今回はそのあたりも含めて、特徴・ケージ・温度湿度・餌・性格・寿命まで、これからお迎えを検討する方が知っておきたい情報を丁寧にご紹介していきますね。
📝 この記事でわかること
- マックロットパイソン(Liasis mackloti)の基本情報と分布
- 体長1.8〜2.5mの中型サイズに必要なケージサイズ
- バスキング32〜34℃/アンビエント26〜29℃の温度管理
- 湿度65〜80%を維持するための具体的な方法
- 冷凍ラット・マウスを使った給餌スケジュール
- 若齢期の攻撃性とハンドリングのコツ
- 20〜25年付き合うための長期飼育の考え方
- CITES II・特定動物指定との関係性
マックロットパイソンってどんなヘビ?基本情報
マックロットパイソン(学名:Liasis mackloti)は、ニシキヘビ科リアシス属に属する 中型のパイソン です。日本では「マクロットパイソン」「マックローパイソン」と表記されることもありますが、いずれも同じ種を指します。1842年にオランダの動物学者によって記載された比較的古くから知られる種で、ボールパイソンほどの華やかな人気はないものの、玄人好みの渋い魅力で愛されてきました。
分類と基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Liasis mackloti |
| 和名 | マックロットパイソン(マクロットパイソン) |
| 分類 | 有鱗目 ニシキヘビ科 Liasis属 |
| 分布 | インドネシア東部、ニューギニア島南部、周辺諸島 |
| 全長 | 1.8〜2.5m(中型) |
| 体重 | 2〜4kg程度(個体差あり) |
| 寿命 | 20〜25年(飼育下) |
| CITES | 附属書II |
| 特定動物 | 指定なし(飼育に届出不要) |
表を見ていただくとお分かりのとおり、マックロットパイソンは 全長2m前後の中型パイソン です。同じインドネシア圏のニシキヘビには5m級のアミメニシキヘビ(特定動物指定)もいますが、マックロットはあくまで 「個人が現実的に飼える上限サイズ」 に収まる点が大きな魅力です。
名前の由来と分類の歴史
種小名の「mackloti」は、19世紀のドイツ人博物学者ハインリヒ・クリスチャン・マックロット(Heinrich Christian Macklot)に由来していると言われています。彼は東南アジアの自然探査で多くの動物を採集した人物で、その功績にちなんでこの蛇に名前がつけられたそうです。
Liasis属には他にもオリーブパイソン(Liasis olivaceus)などが含まれており、いずれも オセアニア〜東南アジアにかけて分布するパイソン という共通点があります。近縁種の中ではサヴパイソン(Liasis savuensis)などが知られていますが、流通量はマックロットがやや多めです。
外見の特徴:虹色に光る鱗
マックロットパイソンの最大の特徴は、なんといってもその 玉虫色(イリディセンス)に輝く鱗の質感 です。地色はオリーブグリーン〜ダークブラウンで、光の当たり方によってメタリックブルー・パープル・グリーンに輝きます。これは別記事で紹介したホワイトリップドパイソンと共通する特徴で、リアシス属〜近縁属共通の魅力でもあります。
頭部は比較的小さく、胴体は引き締まった体型で、いわゆる「樽型」のボールパイソンとは大きく印象が異なります。腹側はクリーム色〜薄い黄色で、ピット器官(赤外線感知器官)が上顎の縁にずらっと並んでいるのも見どころです。
分布と生息環境:インドネシア・ニューギニア島の蛇
マックロットパイソンの自然分布は、インドネシア東部のティモール島、サブ島、ロンボク島周辺から、ニューギニア島南部にかけて広がっています。一部はオーストラリア北部のクイーンセランドにも近縁種(Liasis fuscus等)が分布しており、 オーストラレーシア生物地理区 の代表的なパイソンの一つです。
原産地の気候
原産地は熱帯〜亜熱帯気候で、年間を通じて気温が高く、湿度も比較的高い地域です。年間平均気温は24〜30℃前後、湿度は70〜85%程度で推移する地域が多く、明確な雨季と乾季を持つモンスーン気候の地域が中心です。
飼育下では、この 「年間を通して暖かい・適度に湿気がある」 という条件を再現するのが基本になります。冬場の日本では絶対に常温飼育ができない種類なので、保温器具は必須です。
生態:草原・湿地・人里近くで暮らす
野生のマックロットパイソンは、サバンナや疎林、湿地、水辺周辺など、 比較的開けた環境を好む半地表性 の蛇です。グリーンツリーパイソンのように完全な樹上性ではなく、地表を移動しながら時々低い枝や岩場に登るタイプ。夜行性の傾向が強く、日中は穴やシェルターに潜んで休んでいることが多いと言われています。
水際にも近い場所で見つかることがあり、 飼育下でも水浴びをすることがあります。十分な大きさの水容器を用意してあげると、自分から入って体を冷やしたり脱皮前に皮膚を湿らせたりする姿が観察できます。
ケージサイズと飼育環境の作り方
マックロットパイソンは 全長1.8〜2.5mの中型ヘビ なので、ケージサイズも中〜大型寄りになります。最初から成体用ケージで飼うか、成長に合わせてサイズアップしていくかは飼育者の好みですが、いずれにせよ最終的には 幅90cm以上、できれば120cmの横長ケージ を用意してあげましょう。
推奨ケージサイズ
| 成長段階 | 体長目安 | 推奨ケージサイズ |
|---|---|---|
| 幼蛇(ベビー) | 40〜70cm | 幅45〜60cmプラケース or 小型ケージ |
| ヤング | 70〜120cm | 幅60〜90cm |
| 亜成体 | 120〜180cm | 幅90〜120cm |
| 成体 | 180〜250cm | 幅120cm以上(理想は150cm) |
幅の目安として、 「ヘビが直線になったときの体長の3分の2以上」 がよく言われる基準です。マックロットは半地表性なので奥行きと床面積が大事で、高さはそこまで必要ありません。ただし登る個体もいるので、 高さ45〜60cm程度は確保し、太めの枝を1本入れてあげる と良いですね。
ポイント:「横長で床面積を確保/高さは45〜60cmで十分/脱走防止の鍵は必須」
素材:ガラス・木製・PVC?
マックロットパイソンの飼育に使えるケージ素材には、それぞれ特徴があります。
- ガラスケージ:観察しやすく、湿度管理もしやすい。ただし保温性はやや劣るのでパネルヒーター必須。幅90cmまでなら市販品が豊富。
- 木製ケージ:保温性が高く、見た目もインテリアになじむ。大型サイズの自作・特注向け。湿気で傷みやすいので防水加工が大事。
- PVC(プラスチック)ケージ:保温性・耐久性・軽量さのバランス◎。海外では爬虫類飼育の定番だが、日本では選択肢が限られる。
大型サイズになると、120cmケージは市販品でも数万円〜十数万円する高価な買い物になります。 脱走防止のため、必ず南京錠やクリップで施錠できるタイプを選んでください。
⚠️ 飼育時の重要注意
ヘビは脱走の名人です。ケージは必ず南京錠やクリップで施錠し、定期的に脱走経路がないか点検してください。マックロットパイソンは2m級の力強い蛇なので、ガラスの引き戸を内側から押し開けることもあります。
温度管理:バスキング32〜34℃/アンビエント26〜29℃
マックロットパイソンの温度管理は、爬虫類飼育の基本である 温度勾配(サーマルグラディエント) をしっかり作ることが重要です。ケージ内に「暖かい場所」と「涼しい場所」の両方を用意して、蛇が自分で好きな温度に移動できるようにします。
温度の目安
| ゾーン | 日中 | 夜間 |
|---|---|---|
| ホットスポット(バスキング) | 32〜34℃ | 消灯(保温球は維持) |
| アンビエント(中央) | 26〜29℃ | 23〜26℃ |
| クールスポット | 24〜26℃ | 22〜24℃ |
マックロットは熱帯出身なので、 他のパイソンに比べてやや高めの温度を好みます。特にバスキングスポットは 32〜34℃ を確実に作ってあげることが、消化能力と免疫力の維持に直結します。逆に温度が低すぎる(25℃以下)状態が続くと、消化不良や呼吸器感染症のリスクが上がるので注意しましょう。
具体的な保温器具の組み合わせ
大型ケージの温度管理は、複数の器具を組み合わせるのがコツです。我が家のヘビ友さんがマックロットを飼っているのですが、彼の組み合わせを参考にすると以下のようになります。
- バスキングランプ(50〜100W):ケージ片側の上部に設置。ホットスポットを作る。
- パネルヒーター(中型):ケージ底面の1/3〜半分に敷く。底面温度を上げる。
- 暖突 or 保温球:冬場の全体保温に。サーモスタットで自動制御。
- 温度計(最低2箇所):ホット側・クール側それぞれで監視。
必ずサーモスタットを噛ませてください。直結すると過熱事故やヘビの低温やけどの原因になります。
湿度管理:65〜80%を維持するコツ
マックロットパイソンは熱帯〜亜熱帯出身なので、湿度はやや高めの 65〜80% を維持するのが理想です。特に脱皮前後は 80%近くまで上げる と、脱皮不全を防ぎやすくなります。
湿度キープの実践テクニック
湿度を高めに保つ方法はいくつかありますが、 1つだけに頼らず複数併用するのがコツ です。
- 大型の水容器:ヘビが全身浸れるサイズ(直径30cm以上推奨)。蒸発で常時湿度を底上げ。
- 保湿性のある床材:サイプレスマルチ、ヤシガラ、水苔混合など。アスペンは保湿性が低いので湿度高めの個体には不向き。
- 霧吹き:朝・夕の1日2回、ケージ全体に軽くスプレー。床材を湿らせすぎないよう注意。
- 湿度の隠れ家(ハイドボックス):内部に湿らせた水苔を入れたシェルター。脱皮前に蛇が自分で入って湿度を取れる。
- 通気とのバランス:湿度を上げすぎつつ通気を絞ると、カビや雑菌が繁殖。ケージ上部に通気口を確保。
湿度計はホットゾーン・クールゾーンの2箇所に設置するのが理想。ホット側は乾燥しやすいので、別途モニタリングしましょう。
脱皮トラブルを防ぐ
湿度が低いと、 脱皮不全(ダイススキッディング) が起こりやすくなります。マックロットの場合、特に 尻尾の先と眼鱗(目のところの鱗) が脱皮残しやすい部位です。古い皮が残ったままだと、その下に膿が溜まったり、尻尾が壊死したりすることもあります。
脱皮前のサイン(目が白濁する、体色がくすむ、餌を食べない)が出たら、湿度を80%まで上げて、ハイドボックス内に水苔をたっぷり敷くようにしましょう。
餌の与え方:冷凍ラット・マウスでOK
マックロットパイソンの主食は 冷凍ラット・マウス です。野生では小型の哺乳類や鳥類、ときに爬虫類なども食べる雑食寄りの捕食者ですが、飼育下では冷凍齧歯類で十分に栄養を賄えます。
給餌サイズと頻度
| 成長段階 | 餌サイズ | 頻度 |
|---|---|---|
| 幼蛇 | マウスS〜M(ホッパー〜アダルト) | 5〜7日に1回 |
| ヤング | マウスL〜ラットS | 7〜10日に1回 |
| 亜成体 | ラットM | 10〜14日に1回 |
| 成体 | ラットL〜XL | 2〜3週に1回 |
餌サイズの目安は ヘビの胴体の一番太い部分の1.0〜1.2倍程度。あまり大きすぎる餌は吐き戻しの原因になります。マックロットは比較的代謝が活発なパイソンですが、それでも成体になると2〜3週に1回のペースで十分です。
解凍と給餌のコツ
冷凍餌の与え方は、別記事の「爬虫類の冷凍餌(マウス・ラット)解凍ガイド」に詳しく書いていますが、簡単にまとめると:
- 冷蔵庫で半日〜1日かけてゆっくり解凍
- その後、35〜40℃のお湯でビニール袋ごと10〜15分温める
- 表面の水気をしっかり拭き取り、ピンセットで頭側から提示
- マックロットの場合、 少し動かして「生きている風」に見せる と食いつきが良い
マックロットはピット器官で温度を感知するので、 餌の温度がしっかり上がっていないと反応が悪い 場合があります。冷たい餌は絶対にNGです。
拒食したときの対処
マックロットは食欲旺盛なパイソンですが、それでも拒食することはあります。よくある原因は:
- 温度が低い:消化に必要な温度が確保できていない
- 環境変化のストレス:迎え入れ直後、レイアウト変更後など
- 脱皮前:自然なサインなので待てばOK
- 繁殖期の発情:オスは特に食欲が落ちる
- 餌のサイズや種類が合わない:マウスからラットへの切り替え時に食わなくなることも
2〜3週間程度の拒食なら、健康な個体ならまず大丈夫です。1ヶ月以上続く・体重が明らかに減るなどあれば、爬虫類が診られる動物病院に相談してください。
性格とハンドリング:若いうちは要注意
マックロットパイソンの性格について率直にお伝えすると、 若いうちはかなり攻撃的 な個体が多いです。これはマックロットだけでなく、リアシス属〜近縁種に共通する傾向で、ホワイトリップドパイソンなどと同じく「ヤング期は気が荒い」と覚えておくと良いでしょう。
若齢期の攻撃性
幼蛇〜亜成体までは、ケージに手を入れただけでフッと首をS字に持ち上げて威嚇したり、いきなりバイトしてくることがあります。これは野生では小さな体を守るための本能的な防衛反応で、 「うちの子は性格が悪い」というわけではない ので落ち込まないでください。
このタイミングで 無理にハンドリングするのは絶対にNG。スネークフックを使って優しく持ち上げ、慣らしていくのが基本です。手から直接給餌するのも、噛みつかれるリスクが上がるので避けたほうが無難ですね。
成熟するとどうなる?
個体差はありますが、 2〜3歳を超えて成熟が進むと、徐々に落ち着いていく傾向 があります。経験者の話では、若い頃にバイバイマシーンだった子も、5歳になる頃にはハンドリングを受け入れるようになった、というケースが少なくないようです。
ただし「ボールパイソンほどおとなしくはならない」と思っておいたほうが現実的です。あくまで「攻撃性が和らぐ」程度で、ハンドリング向きの種類とは言いがたい。観察して楽しむタイプの蛇、と割り切るのが幸せだと思います。
ハンドリングのコツ
- 給餌の翌日〜2日後は触らない:吐き戻しの原因に
- スネークフックで一度刺激:頭の上をフックでなでて「給餌時間ではない」と認識させる
- 胴の中央を支える:頭から離れた位置から両手でゆっくり持ち上げる
- 短時間で切り上げる:最初は1〜2分、慣れたら5〜10分まで
- ストレスサインが出たら即時終了:シューシュー音、瞳孔の収縮、糞・尿の排出など
長寿のための健康管理
マックロットパイソンの寿命は 飼育下で20〜25年 と長く、ボールパイソンに次ぐレベルの長寿パイソンです。お迎えするなら、 20代の若い方なら40代まで、30代の方なら50代まで一緒に過ごすことになる という覚悟が必要です。
かかりやすい病気
マックロットがかかりやすい主な病気は以下のとおりです。日々の観察で早期発見を心がけましょう。
- 呼吸器感染症(マウスロット):温度が低い・湿度が高すぎる環境で発症。口を開けて呼吸、粘液が口から出るなど。
- 口内炎(マウスロット):口の粘膜に白い膿。ストレスや免疫低下が原因。
- ダニ・寄生虫:野生個体(WC)に多い。鱗の間に黒い点が見えたら要疑い。
- 脱皮不全:低湿度・摩擦できる岩がない環境で発生。
- 低温やけど:保温球やパネルヒーターの直接接触で起こる。サーモ必須。
- 肥満:給餌過多。胴が三角形ではなく丸くなったら要注意。
日々のチェックポイント
合言葉:「目・口・体型・糞便・脱皮」の5チェック
- 目:白濁していないか(脱皮前以外)、汚れていないか
- 口:閉じているか、ヨダレや膿が出ていないか
- 体型:背骨が見えるほど痩せていないか、ブヨブヨしていないか
- 糞便:固形で正常な色か、寄生虫らしき白い線が見えないか
- 脱皮:1枚で綺麗に剥けているか、尻尾の先まで残っていないか
動物病院を探しておく
マックロットを迎える前に、 爬虫類が診られる動物病院 を必ずリストアップしておきましょう。一般の犬猫病院ではヘビは診られないことが多いので、 「エキゾチックアニマル対応」「爬虫類診療可」 を明記している病院をネットで検索してください。
CITESと法的な注意点
マックロットパイソンは ワシントン条約(CITES)附属書II に掲載されています。これは「絶滅のおそれは現時点では低いが、取引を規制しないとリスクが高まる種」のリストです。
輸入と購入時の注意
日本国内で正規に流通している個体は、 CITES輸出許可証付きで合法的に輸入されたもの が前提です。購入時には:
- ショップでCB(飼育下繁殖個体)かWC(野生捕獲個体)かを確認
- マイクロチップが入っている場合はその番号を控える
- 正規ルートで輸入されている個体であることを書類で確認できるとベスト
近年は CB個体(ヨーロッパ・北米のブリーダー繁殖個体)の流通が増えており、WCに比べてダニ・寄生虫のリスクが低く、人に慣れやすい傾向があります。初めての方はCB個体をオススメします。
特定動物との関係
マックロットパイソンは 「特定動物」には指定されていません。よって個人飼育に行政の許可は不要です(届出も不要)。一方、近縁の大型ニシキヘビ(アミメニシキヘビ、ビルマニシキヘビ等)は特定動物に指定されているため、 2020年6月以降、原則として個人での新規飼育が禁止 されています。
マックロットがアミメニシキヘビと混同されて販売されることは少ないと思いますが、購入時には学名(Liasis mackloti)を必ず確認してください。
カメレオン飼育者との両立は?
カメレオン暮らしの読者の方は、すでにカメレオンを飼っている方も多いと思います。 マックロットパイソンをカメレオンと一緒に飼うことは可能か、私なりの見解をお話しします。
結論:別室での飼育を強く推奨
同じ部屋にカメレオンとマックロットを置くのは、 カメレオン側に大きなストレス がかかる可能性が高いのでオススメしません。理由は:
- ヘビの匂い:カメレオンは視覚と嗅覚で天敵を察知する。捕食者の匂いがあるだけで慢性ストレスに
- 湿度・温度の管理が違う:マックロットはやや高湿度、カメレオンは換気重視。両立しづらい
- 音と振動:ヘビが急に動くと、ケージのガラスや床が振動する。カメレオンは敏感に反応
- 脱走時のリスク:万一どちらかが脱走したら大事故
我が家のぺぺ君(カメレオン)も、別室で動物の動画を流しているだけで色が暗くなることがあります。直接コンタクトはなくても、ヘビの存在は確実にストレス源になります。
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- 爬虫類の冷凍餌解凍ガイド – ラット・マウスの安全な解凍方法
マックロットパイソン飼育におすすめのアイテム
大型爬虫類ケージ(90〜120cm)
幅90〜120cmの横長ケージが理想。通気性と保温性のバランスを重視。
パネルヒーター(大型対応)
ケージ底面1/3に敷くタイプ。クールゾーンを確保できます。
バスキングスポットランプ
ホットスポット32-34℃を作るために必須。サーモ併用が安全。
冷凍ラット(M〜L)
亜成体以降の主食。サイズは胴周りの1.0〜1.2倍を目安に。
スネークフック
若齢時のハンドリング補助に。攻撃性の高い個体に必須の道具。
デジタル温湿度計
ホット・クールの2点測定が理想。湿度65〜80%維持の必需品。
※ 価格は変動します。最新情報はリンク先でご確認ください
よくある質問(FAQ)
Q1. マックロットパイソンの値段は?
CB個体で 5万円〜15万円程度 が相場と言われています。WC個体はもう少し安価な場合もありますが、寄生虫リスクや慣れの問題から、初心者はCB個体を選んだほうが安心です。流通量はそれほど多くないので、欲しい方は爬虫類イベント(ぶりくら、HBM等)で探すのが近道かもしれません。
Q2. ボールパイソンとどちらが初心者向け?
圧倒的にボールパイソンのほうが初心者向けです。マックロットは若齢期の攻撃性、やや高めの湿度要求、ケージサイズの大きさという点で、 「2匹目以降のステップアップ」 向きの種類と考えてください。ボールパイソンで飼育の基本を学んでから挑戦する流れがオススメです。
Q3. 全長2mのヘビを1人で扱える?
胴回りはそこまで太くなく、体重も2〜4kg程度なので、 大人なら1人でも普通にハンドリング可能 です。ただし、絡みつかれたときのために、できれば2人以上いる時間にメンテナンスをするのが安心です。給餌や脱走時の対応では特に注意してください。
Q4. UVB(紫外線)ライトは必要?
ヘビは基本的にUVBが不要と言われていますが、近年は 「低出力のUVBを当てたほうが健康状態が良い」 という説もあります。マックロットの場合も、5.0前後の弱めUVBを8時間程度照射してあげる飼育者が増えています。必須ではありませんが、選択肢として知っておくと良いでしょう。
Q5. 餌は冷凍だけで栄養は足りる?
冷凍ラット・マウスは丸ごと食べるので、骨・内臓・毛皮まで含めて栄養はほぼ完璧です。 追加のサプリメントは基本的に不要 ですが、脱皮や繁殖期にはカルシウム剤を餌にまぶす飼育者もいます。鶏肉や魚を与えるのはタウリン・カルシウム不足の原因になるのでNGです。
Q6. 冬眠(クーリング)させたほうがいい?
マックロットは熱帯出身なので、 冬眠は必要ありません。年間を通じて温度を保つようにしてください。繁殖を目指す場合は、わずかに温度を下げる「クーリング」を取り入れることもありますが、これは経験者向けのテクニックです。
Q7. 餌のサイズはどう判断する?
ヘビの胴体の一番太い部分の 1.0〜1.2倍程度 が目安です。給餌後に胴がポコッと膨らむ程度が理想。明らかに大きく膨らむ・吐き戻すといった場合は次回からワンサイズ落としてください。
Q8. 飼育を始めるのにいくらかかる?
初期費用の目安は以下のとおりです。
- 個体本体(CB):5〜15万円
- 大型ケージ:3〜8万円
- 保温器具一式(ライト・パネル・サーモ):2〜4万円
- 床材・水容器・シェルター・温湿度計:1〜2万円
- 合計:12〜30万円程度
その後の維持費は、餌代と電気代で月3,000〜6,000円が目安と言われています。
まとめ
マックロットパイソン(Liasis mackloti)は、 中型サイズ・玉虫色の美しい鱗・20年超の寿命 という特徴を持つ、玄人好みの渋いパイソンです。ボールパイソンほど初心者向けではないものの、適切な環境と覚悟があれば、長く深く付き合える素敵な相棒になってくれます。
飼育のキモは:
- 幅90〜120cmの大型ケージ+しっかりした施錠
- バスキング32〜34℃/アンビエント26〜29℃の温度勾配
- 湿度65〜80%維持+脱皮前は80%に
- 冷凍ラットを1〜3週に1回、胴回りの1〜1.2倍サイズで
- 若齢期の攻撃性を理解してスネークフックを使う
- カメレオンとは別室で飼育(ぺぺ君の心の平和のため🦎)
「ヘビと20年付き合う」というのはなかなか重い決断ですが、その分得られる愛着と充実感は格別です。ぜひ事前にしっかり情報を集めて、マックロットパイソンとの素敵な暮らしを始めてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱



















