皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。
オーストラリア中央部の赤い大地、アリススプリングス周辺の岩場や乾燥林に潜むカーペットパイソンの仲間をご存じでしょうか。鮮やかな赤褐色から黄褐色のボディに、黒で縁取られた斑紋が並ぶ、まるで砂漠の夕陽を切り取ったような美しいヘビ——それがセンターラリアンカーペットパイソン(Morelia bredli、ブレドリーカーペットパイソン)です🐍✨
カーペットパイソンの中でも特に発色が鮮やかで、成体になるほど赤みが強くなる傾向があるため、近年は爬虫類ファンの間で「赤いカーペット」として人気が急上昇中。さらにオーストラリア中央部の乾燥地帯出身ゆえ、湿度管理がやや楽で、性格も比較的温和という飼育上のメリットが揃っています。
本記事では、センターラリアンカーペットパイソン(Morelia bredli)の生態・特徴・ケージレイアウト・温度湿度管理・餌・性格・繁殖・購入時の注意点まで、初めて飼育を検討する方にも理解できるよう、徹底的にかつ実践的に解説していきます。「カーペットパイソンに興味はあるけれど種類が多すぎて迷う」「他の中型パイソンとの違いを知りたい」「ボールパイソンの次のステップに挑戦したい」——そんな皆様の参考になれば幸いです🌵
📝 この記事でわかること
- センターラリアンカーペットパイソン(Morelia bredli)の分類・原産地・生態的特徴
- 鮮赤色から黄褐色まで多彩な体色と成長による発色変化
- 2〜3mの大型サイズに必要なケージサイズと推奨レイアウト
- 乾燥地帯出身ならではの温度湿度管理(バスキング・アンビエント・夜間)
- 冷凍ラットを中心とした給餌計画と頻度・サイズ選び
- 温和とされる性格の実態とハンドリング時のコツ
- CITES II掲載に伴う購入時の注意点・必要書類
- カメレオン飼育者から見たメリット・デメリット
センターラリアンカーペットパイソンとはどんなヘビ?
センターラリアンカーペットパイソンは、学名Morelia bredli(モレリア・ブレドリー)。英名でCentralian Carpet PythonまたはBredl’s Pythonと呼ばれ、ニシキヘビ科モレリア属に分類される中型のパイソンです。種小名「bredli」は、オーストラリアのヘビ研究者であるジョー・ブレドリ氏(Joe Bredl)にちなんで命名されました。
従来はMorelia spilota bredliとして、ジャングルカーペットやコースタルカーペットと同じ「カーペットパイソン複合種」の亜種扱いでした。しかし2000年代以降の遺伝子解析により、独立した別種Morelia bredliとして再分類され、現在は学術的にも独立種として認められています。
オーストラリア大陸のほぼ中央、ノーザンテリトリーのアリススプリングス近郊、マクドネル山脈周辺の乾燥地帯にのみ生息する固有種です。ユーカリ林・岩盤帯・河岸の岩棚を主な生活圏とし、夜行性ながら朝夕にはバスキングのために露出した岩の上で日光浴をする姿が見られます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 和名 | センターラリアンカーペットパイソン/ブレドリーカーペットパイソン |
| 学名 | Morelia bredli |
| 英名 | Centralian Carpet Python / Bredl’s Python |
| 原産地 | オーストラリア中央部(マクドネル山脈周辺) |
| 全長 | 2〜3m(最大3.5m個体記録あり) |
| 体重 | 成体3〜6kg |
| 寿命 | 20年以上(飼育下で25年以上の記録あり) |
| 食性 | 完全肉食(齧歯類・小鳥類) |
| 活動時間 | 夜行性(薄明薄暮にも活発) |
| 繁殖形態 | 卵生(一腹15〜25個) |
| CITES | 附属書II(国際取引には書類必要) |
| 特定動物 | 非該当(通常飼育可能) |
| 価格目安 | 幼蛇5〜12万円/成体・モルフ15〜30万円 |
体色と模様の魅力
センターラリアンカーペットパイソンの最大の魅力は、なんといっても鮮やかな赤褐色から黄褐色のグラデーションです。地色は明るい赤茶〜オレンジ茶で、背中側に黒で縁取られた不規則な斑紋や帯模様が並びます。腹側はクリーム色〜淡黄色で、頭部にも明瞭な暗色マーキングが入ります。
興味深いのは、本種が成長とともに発色が強まること。幼蛇期は地味な茶色ベースですが、亜成体から成体になるにつれて赤みが増し、3〜5歳でピークに達します。年齢を重ねるほど美しくなる、まさに「飼い込み甲斐のあるヘビ」なのです。
飼育下では繁殖を重ねるなかで、地色がより鮮やかな個体が選別され、「レッドフェーズ」「ハイレッド」と呼ばれる発色の強いラインが流通しています。さらにアルビノ、キャラメル、ハイポメラニスティック、グラナイト(顆粒状斑紋)などのモルフも開発されていますが、原種そのものの発色が美しいため、ノーマル個体の人気も非常に高いです。
近縁種との違い
カーペットパイソン複合種にはさまざまな仲間がいます。混同しやすいので整理しておきましょう。
| 種・亜種 | 学名 | 原産地 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| センターラリアン | M. bredli | オーストラリア中央部 | 赤褐色・乾燥地帯・温和 |
| ジャングル | M. spilota cheynei | クイーンズランド北部 | 黒黄コントラスト・気性やや荒い |
| コースタル | M. spilota mcdowelli | オーストラリア東岸 | 最大4m・大型・茶色系 |
| ダイヤモンド | M. spilota spilota | オーストラリア南東部 | 黒地に黄ダイヤ模様・低温耐性 |
| インランド | M. spilota metcalfei | マレー・ダーリング流域 | 中型・地味な茶色 |
センターラリアンは「全身が赤い」「サイズが2〜3mに収まる」「乾燥に強い」という3点で、カーペットパイソン愛好家から特別な位置づけを与えられています。
飼育環境の整え方
センターラリアンカーペットパイソンの飼育で最重要なのは、「乾燥地帯出身」を意識した温度湿度設計と、2〜3mの体長に対応するケージスペースの2点です。多湿系のパイソン(グリーンツリーパイソン等)に比べると湿度管理がはるかに楽ですが、その分しっかりとした温度勾配が必要になります。
ケージサイズと選び方
幼蛇〜亜成体まではプラケースや小型グラステラリウム(45〜60cm幅)で飼育可能ですが、成体には必ず幅120〜180cm × 奥行60〜80cm × 高さ60〜90cm程度のケージが必要です。Morelia属は半樹上性で、特に若い個体は枝に登る習性が強いため、奥行や高さもしっかり確保しましょう。
| 成長段階 | 全長目安 | 推奨ケージサイズ |
|---|---|---|
| 幼蛇(0〜1歳) | 40〜80cm | 45cm × 30cm × 30cm |
| 亜成体(1〜3歳) | 80〜180cm | 90cm × 45cm × 45cm |
| 成体(3歳〜) | 2〜3m | 120〜180cm × 60〜80cm × 60〜90cm |
ケージは木製・ガラス製・PVC製のいずれでも飼育可能ですが、大型個体にはPVC製の専用ケージか業務用爬虫類ケージが現実的です。木製ケージはDIY可能で保温性に優れる一方、湿度コントロールに注意が必要です。グラステラリウムは観賞性は最高ですが、180cm幅以上になると価格が跳ね上がるため、繁殖個体を本格的に管理するなら木製ケージや専用ラックも検討候補に入ります。
脱走対策(最重要)
⚠️ 飼育時の重要注意
パイソンは脱走の名人です。特にMorelia属は筋力が強く、ケージの蓋を持ち上げてしまうこともあります。ケージの上蓋・前面扉は必ず南京錠・カラビナ・クリップで施錠し、隙間が1.5cm以上ないか月1回点検してください。万一脱走させた場合、見つけ出すのは極めて困難で、近隣にも迷惑をかけます。
温度管理(バスキング・アンビエント・夜間)
センターラリアンは乾燥地帯出身ですが、夜間は冷え込みが激しい砂漠気候の地域に生息するため、明瞭な温度勾配と昼夜の温度差を再現するのが理想です。
| エリア | 温度 | 用途 |
|---|---|---|
| バスキングスポット(昼) | 32〜34℃ | 日光浴・消化促進 |
| クールサイド(昼) | 26〜28℃ | 休息・移動の選択肢 |
| 夜間全体 | 22〜25℃ | 活動・温度差再現 |
保温器具の選択肢としては、バスキングランプ(ハロゲン・スポット型50〜100W)をケージ片側に設置するのが基本。さらに冬場の補助としてパネルヒーター(底面ではなく側面または背面に貼る)や暖突を併用すると安定します。ヘビは火傷しやすいので、ランプ類は必ずメッシュ越しまたはランプガード越しに設置し、直接触れられない構造にしてください。
温度はサーモスタットで自動制御するのが必須です。手動でON/OFFする運用は事故の元。グラスハーモニーやエキゾテラのサーモスタットを使えば、設定温度を超えた時点で自動で電源が切れます。
湿度管理
湿度は40〜60%を目安に保ちます。多湿パイソンと違って加湿には神経質にならなくて大丈夫ですが、脱皮前は霧吹きで70%程度まで一時的に上げると脱皮不全を防げます。
水入れはヘビが全身浸かれる大きさを1個。ケージのクールサイド寄りに置くと、自分で水浴びして温度・湿度を調整します。水は毎日交換し、糞尿で汚れたらすぐ洗浄してください。
UVB・照明
夜行性ですが、野生では薄明薄暮にバスキングする習性があるため、弱めのUVBランプ(5.0または6%)を昼間12時間点灯させると健康維持に寄与すると考えられています。必須ではありませんが、設置することで体色がより鮮やかに発色する、活性が上がる、骨密度が安定するといった報告があります。
床材・レイアウト
床材はサイプレスマルチ、針葉樹バーク、デザートサンドの薄敷き、新聞紙、ペットシーツなど。観賞性を重視するならバーク系、衛生管理を最優先するならペットシーツが扱いやすいです。砂タイプを使用する場合は、給餌時に砂を誤飲しないよう別容器で与える工夫が必要です。
レイアウトには太めの登り木(流木・コルクブランチ)とシェルター2個以上(ホットサイド・クールサイド両方)を必ず設置します。Morelia属は登りも好むため、ケージ高さの半分以上の位置に頑丈な枝を渡してあげると、より自然な行動が観察できます。
餌・給餌スケジュール
センターラリアンカーペットパイソンの主食は冷凍ラット(マウスは小さすぎる)です。野生下では小型哺乳類、鳥類、トカゲなどを食べていますが、飼育下では栄養バランスのとれたラットを与えるのが最も合理的です。
サイズと頻度の目安
| 成長段階 | 餌のサイズ | 頻度 |
|---|---|---|
| 幼蛇(〜80cm) | マウスホッパー〜アダルトマウス | 5〜7日に1回 |
| 亜成体(〜180cm) | ラットS〜M | 7〜10日に1回 |
| 成体(2m以上) | ラットM〜L | 10〜14日に1回 |
| 繁殖期メス | ラットL | 7日に1回 |
餌のサイズの目安はヘビの胴体の最も太い部分と同程度。これより明らかに大きい餌は無理に飲み込もうとして吐き戻し(リガージ)の原因になります。逆に小さすぎる餌は満足感が得られず、肥満や拒食のきっかけになることも。適切なサイズを選びましょう。
解凍と給餌の手順
冷凍ラットは必ず完全解凍してから与えます。手順は以下のとおり。
- 冷凍庫から取り出し、ジップロックなどに入れて冷蔵庫で半日〜1日かけて自然解凍
- 給餌直前に40〜45℃のお湯に20〜30分浸け、表面温度を体温程度(30〜35℃)まで温める
- 水気を拭き取り、ピンセットでヘビの目の前に提示
- 動きを再現するように小刻みに揺らすと、捕食反応が引き出される
絶対にやってはいけないのが電子レンジでの解凍。内部が爆ぜたり、栄養素が変性したりするためNGです。また、生餌(生きたラット)はヘビが反撃されて怪我をするリスクが大きいので、よほどの拒食でない限り使用しないでください。
給餌時の注意点
給餌のたびに「捕食モード」に入るため、餌の匂いをつけた手でケージに入るのは絶対NG。ハンドリングと給餌は完全に別動作として、給餌前後3日間はハンドリングを控えるのが理想です。
また、給餌直後にハンドリングすると吐き戻すことがあります。給餌後は48〜72時間、ケージを暗めに保って静かに消化させましょう。
性格・ハンドリングのコツ
センターラリアンカーペットパイソンの性格は、カーペットパイソン複合種の中では比較的温和とされています。ジャングルカーペットや一部のコースタル系統は気性が荒く、防御行動として咬みつくことも多いのですが、本種は落ち着いた個体が多く、ハンドリングにも応じやすい傾向があります。
ただし、これはあくまで「相対的に温和」というだけで、個体差は非常に大きいです。幼蛇期は警戒心が強く、シュッと威嚇音を出したり、空咬みする個体もいます。成体になり環境に慣れるにつれて落ち着いてくることがほとんどですが、無理に手を出さず、ヘビのペースで信頼関係を築くことが大切です。
ハンドリングの基本
- 給餌後72時間は触らない(吐き戻し防止)
- 脱皮前後は触らない(目が白濁し攻撃的になる)
- 持ち上げるときは胴体中央を支え、ぶら下がらせない
- 顔の前から手を出さない(餌と勘違いされる)
- ハンドリング時間は1回15〜20分程度を上限に
- 子どもや他のペットの前ではハンドリングしない
初心者の方はハンドリングフックを使って、まずヘビを「捕食モードから移動モード」に切り替えてあげると安全です。フックで胴体を軽く持ち上げ、ヘビが「これは食べ物ではない」と理解した段階で手で受け取ります。慣れてくると、フックなしでも問題なくハンドリングできるようになります。
カメレオンとの違い
カメレオン飼育者の皆様にとって、ヘビへのステップアップで最も大きく違うのが以下の点です。
- 給餌頻度:カメレオンが毎日〜隔日なのに対し、ヘビは1〜2週に1回。出張や旅行のハードルが激減
- 水やり:カメレオンは毎日複数回の霧吹きが必要だが、ヘビは水入れ常設のみでOK
- ハンドリング:カメレオンは原則触らない動物だが、ヘビは個体によっては触れ合いを楽しめる
- 湿度管理:カメレオンは70〜80%必要だが、本種は40〜60%でOK。湿度トラブルがほぼない
- 寿命:カメレオンは5〜8年、本種は20年以上。生涯付き合うペット
ぺぺ君(我が家のエボシカメレオン)と同室飼育したい気持ちはわかりますが、捕食関係になり得ますし、温湿度の要求も真逆です。必ず別室・別エアコン管理で飼育してください。
繁殖と幼蛇管理
センターラリアンカーペットパイソンは飼育下繁殖がよく行われており、国内でも複数のブリーダーが安定して累代繁殖をしています。一腹15〜25個の卵を産み、メスは卵塊にとぐろを巻いて抱卵します(種卵保護行動)。
繁殖サイクルの基本
| 時期 | 作業 |
|---|---|
| 11〜12月 | クーリング(昼25℃/夜18℃)開始 |
| 1〜2月 | クーリング解除・温度上昇・ペアリング |
| 3〜5月 | 交尾・抱卵準備 |
| 5〜6月 | 産卵(交尾から約4〜6か月後) |
| 7〜8月 | 孵化(インキュベーター31〜32℃・60日) |
繁殖を狙うには、オスメスとも性成熟(3〜4歳・体長1.8m以上)に達している必要があります。クーリング(冬眠類似の低温期)を経ることで繁殖モードが活性化するため、温度・光周期管理を季節に合わせて変化させることが重要です。
幼蛇の餌付け
孵化した幼蛇は最初の脱皮(産後10〜14日)の後から摂餌を開始します。最初の餌はマウスホッパー。匂いの強い生まれたてのマウス(ピンクマウス)から始め、徐々にサイズアップしていきます。
センターラリアン幼蛇は餌付きが良いことで知られており、ボールパイソンのような長期拒食はあまり見られません。これも飼育種としての魅力の一つです。
購入時の注意点・CITES手続き
センターラリアンカーペットパイソンはCITES附属書IIに掲載されています。これはオーストラリア全土で野生個体の輸出が禁止されている関係上、流通する個体はすべて飼育下繁殖(CB個体)です。
購入時にチェックすべき書類
- CITES登録票(種の保存法):商業ベースでの取引には必要
- 飼育下繁殖証明:ブリーダー名・繁殖年月日が明記されたもの
- 動物取扱業者の登録番号:販売店が必要な登録を受けているか
- 個体カード(給餌履歴・脱皮履歴):健康状態の判断材料
これらの書類は飼育中も大切に保管し、譲渡や移譲の際は新しい飼い主に引き継ぎます。書類が無い、または不明瞭な個体は絶対に購入してはいけません。違法輸入個体の可能性があり、密輸根絶のためにも需要を作らないことが大切です。
健康な個体の見分け方
- 鼻孔・口腔内に粘液や泡がない(呼吸器感染症の兆候)
- 目に曇りや異常がない(脱皮直前は除く)
- 体表に外傷・ダニ・脱皮残りがない
- 排泄物が正常(黒色固形・白色尿酸)
- 触ったときに筋肉に張りがあり、力強く絡みつく
- 体重に対して骨が浮いていない(痩せていない)
幼蛇を購入する場合は3〜5回以上の自力摂餌実績がある個体を選ぶのが安全です。生まれたてや初回摂餌前の個体は、その後の餌付きトラブルが残るリスクがあります。
よくあるトラブルと対処法
拒食
センターラリアンの拒食原因として多いのは、低温・湿度不足・ストレス・脱皮前・繁殖期。まずは温度(バスキング32〜34℃、夜間下限22℃以上)と湿度(40〜60%)を再確認し、ケージ内のシェルターが十分か、隣にうるさい音源がないかをチェックします。
2〜3か月程度の絶食はパイソンでは珍しくありませんが、体重が15%以上減少した場合は爬虫類専門病院への受診を検討してください。
脱皮不全
湿度が低すぎると脱皮が綺麗に剥がれず、皮の残りが指(尾先)や眼鏡(目のキャップ)に残ります。脱皮前に湿度を一時的に70%まで上げる、ウェットシェルター(湿らせた水苔入りシェルター)を設置する、ぬるま湯で短時間バスタブ浴させる、などの対処で改善します。
呼吸器感染症
口を開けて呼吸する、口腔内に粘液が溜まる、シューシューと異音がする場合は呼吸器感染症の可能性。低温飼育や急激な温度変化が原因のことが多いので、温度を見直し、爬虫類診療可能な動物病院に相談してください。抗生物質投与で治療できますが、早期発見が重要です。
マウスロット(口内炎)
口の周囲が腫れる、口を閉じきれない、口腔内に化膿性の組織が見える場合は口内炎。給餌時の傷や免疫低下が原因です。これも病院での治療が必要です。
カメレオン飼育者から見たメリット・デメリット
メリット
- 給餌が1〜2週に1回で済む(出張・旅行が気軽に)
- 湿度管理がカメレオンに比べてはるかに楽(40〜60%)
- 霧吹き不要・水入れ常設のみ
- 20年以上の付き合いが可能(カメレオンの3〜4倍)
- 個体によってはハンドリングを楽しめる
- 飼育下繁殖個体が安定流通している
- 成長とともに発色が美しくなる「飼い込み甲斐」
デメリット
- 2〜3mの大型ケージが必要(場所と費用がかかる)
- 寿命20年以上のため、長期的な責任が必要
- CITES II掲載で書類管理が必須
- 冷凍ラットの保管に専用冷凍庫が望ましい(家族の理解も)
- 脱走時のリスクが大きい(社会的影響)
- 幼蛇は5〜12万円、モルフは20万円以上
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2〜3mに達する本種の飼育には、しっかりした大型ケージと安定した加温器具、自動制御のためのサーモスタットが不可欠です。長期飼育を見据えた装備を揃えましょう🐍
よくある質問(FAQ)
Q1. センターラリアンカーペットパイソンは初心者でも飼育できますか?
ヘビ飼育自体が初めての方には正直やや難易度が高めです。最大3mに達するサイズ、20年以上の寿命、CITES書類管理など、ライトな飼育とは言えません。ボールパイソンやコーンスネークで1〜2年の経験を積んでから挑戦するのが理想です。とはいえ性格は温和で、湿度管理も多湿系より楽なので、しっかり準備すれば中級者でも十分飼育可能です。
Q2. ケージ以外に最初に揃えるべき備品は?
サーモスタット(必須)、バスキングランプ、パネルヒーター、シェルター2個以上、太めの登り木、大きめの水入れ、ピンセット(30cm以上)、ハンドリングフック、温湿度計、冷凍ラット用ストック容器、南京錠またはケージロック。初期投資は10〜20万円程度を想定しておきましょう。
Q3. 餌を食べてくれないとき、どうすればいいですか?
まず温度・湿度・ストレス源を確認します。脱皮前後・繁殖期は食べないことが多いので、目の白濁や脱皮の兆候があれば自然です。それ以外で2週間以上食べない場合は、餌の温度を上げる(45℃のお湯で5分追加加温)、ピンセットの動かし方を変える、ケージを暗くしてからそっと餌を置いておく、などを試します。1か月以上拒食して体重減少が顕著なら専門病院へ。
Q4. アルビノなどのモルフは流通していますか?
はい、アルビノ、キャラメル、ハイポメラニスティック、グラナイトなどのモルフが少数ながら流通しています。ノーマル個体でも発色の良い「レッドフェーズ」「ハイレッド」と呼ばれるラインがあり、こちらは特に人気です。価格はノーマル幼蛇5〜12万円、モルフは15〜30万円以上が目安です。
Q5. カメレオンと同じ部屋で飼育できますか?
強く非推奨です。温湿度の要求が真逆(カメレオンは高湿度・低めの温度、本種は乾燥・高めのバスキング)であること、捕食関係になり得ること、ストレス源になることなどから、必ず別室で管理してください。脱走時のリスクを考えても、扉のあるしっかりした飼育部屋を用意するのが理想です。
Q6. 寿命が20年以上と長いですが、長期飼育で気をつけることは?
最大の課題は「飼い主側のライフイベント」です。引越し、結婚、出産、転勤、介護など、20年の間に何度も生活が変わります。引越し時のケージ運搬計画、留守中の世話を頼める友人・専門ペットシッターの確保、災害時の避難計画なども事前に検討しておきましょう。飼育契約書を家族と作るのも有効です。
Q7. 噛まれることはありますか?毒はありますか?
本種は無毒です。毒腺はありません。ただし歯は鋭く、本気で噛まれると流血します。多くは「餌と間違えた」「驚かせた」「脱皮直前で気が立っていた」が原因なので、給餌のたびにフックでルーティンを作る、脱皮前後は触らない、顔の前から手を出さない、を徹底すれば実際の咬傷事故はほぼゼロに抑えられます。万一噛まれたら流水で洗浄し、必要に応じて医療機関を受診してください。
Q8. 冷凍ラットはどこで買えますか?冷凍庫は専用が必要ですか?
爬虫類専門店、通販(マウスファクトリー、月夜野ファーム、ジェックスなど)で冷凍配送が可能です。家庭用冷凍庫と同居させる場合は、密閉容器・チャック袋に二重に入れ、家族の理解を得てから保管します。長期飼育では専用の小型冷凍庫(2〜3万円)を別途用意する飼育者も多いです。
まとめ
センターラリアンカーペットパイソン(Morelia bredli)は、オーストラリア中央部の乾燥地帯に生息する、鮮やかな赤褐色のカーペットパイソンです。2〜3mの中型サイズ、20年以上の寿命、比較的温和な性格、湿度管理の楽さなど、中級者以上の爬虫類ファンにとって非常に魅力的な飼育種といえます🦎🐍
飼育の鍵は、大型ケージの確保・しっかりとした温度勾配・乾燥地帯らしい湿度40〜60%・冷凍ラット中心の給餌・脱走防止のための施錠。CITES II掲載のため購入時の書類管理も忘れずに。これらを守れば、20年以上にわたって美しい発色を楽しめる、まさに「人生のパートナー」と呼べるヘビになります。
カーペットパイソン複合種の中でも独特のポジションを持つ本種。ジャングルの華麗さ、コースタルの威風、ダイヤモンドの神秘とは違う、「砂漠の夕陽のような赤」という唯一無二の魅力を持つセンターラリアンを、ぜひ皆様の飼育候補に加えてみてください🌵✨
今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱







