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パスターデイゲッコー(Phelsuma pasteuri)飼育完全ガイド!コモロ諸島の希少小型デイゲッコーの特徴・ケージ・餌・繁殖を徹底解説

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皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。今回は、ヒルヤモリ(デイゲッコー)ファンの間で「見られたら幸運」と囁かれる小型希少種・パスターデイゲッコー(Phelsuma pasteuri)について、私が集めてきた情報と日本での飼育レポを総ざらいでお届けします。

パスターは、インド洋に浮かぶコモロ諸島の南端・マヨット島だけにひっそりと暮らす固有種。全長わずか10〜12cm前後と、ヒルヤモリ属のなかでも特に小柄なグループに入ります。緑の体に飛び散る赤い斑点と、目の周りの淡いブルーが宝石のように映える姿は、まさに”歩く宝石”。ただし、CITES附属書IIに掲載されていて流通量はとても少なく、欧米でも”見つけたら即確保”レベルの存在です。

私自身、過去にヨーロッパの愛好家のブログで姿を見て一目惚れし、いつか実物を見たいと願ってきた種でもあります。今回の記事では、パスターデイゲッコーの生態・原産地・飼育環境・餌・繁殖・注意点まで、初心者の方にも分かるようにじっくり解説していきます。

「ぺぺ君(我が家のベーメカメレオン)の隣にこの子を並べたら、サイズ感どうなるだろう……」と妄想しながら、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

ぺぺ君
ぺぺ君
ぽーっ。
(小さくてキラキラ……気になる)
あおい
あおい
ぺぺ君と比べると半分くらいのサイズかな。希少種だけど、飼育のコツさえ押さえれば実は意外と”素直な”子だと言われているの。

📝 この記事でわかること

  • パスターデイゲッコー(Phelsuma pasteuri)の基本情報と希少性の背景
  • マヨット島の自然環境と、それに合わせた飼育環境のセットアップ
  • 小型ヒルヤモリならではのケージサイズ・温湿度・ライティング
  • CGD(クレステッドゲッコーダイエット)を中心にした餌のローテーション
  • 繁殖の難易度と、はじめての方が押さえるべき注意点
  • カメレオンを飼ってきた人が次に挑戦するときの心構え
目次
  1. パスターデイゲッコーってどんなヤモリ?基本情報
  2. 原産地マヨット島の自然と希少性の背景
  3. 飼育環境のセットアップ:小型種ならではのポイント
  4. ライトとUVB:昼行性樹上ヤモリの必需品
  5. レイアウトと植物:宝石が映える舞台づくり
  6. 餌:CGDを軸にした雑食メニュー
  7. 繁殖:難易度高めだけれどルートはある
  8. カメレオン飼育者にこそ伝えたい注意点
  9. かかりやすい病気・トラブルと予防
  10. 関連記事
  11. パスターデイゲッコー飼育におすすめのアイテム
  12. よくある質問(FAQ)
  13. まとめ:宝石のような小型ヒルヤモリと丁寧に向き合う

パスターデイゲッコーってどんなヤモリ?基本情報

まずはパスターデイゲッコーがどんなヤモリなのか、ざっくり全体像をつかんでいきましょう。学名はPhelsuma pasteuri、和名は「パスターデイゲッコー」もしくは「パスターヒルヤモリ」と呼ばれます。種小名のpasteuriは、フランスの動物学者ジョルジュ・パスター氏に献名されたもので、1991年に正式記載された比較的”新しい”種です。

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分類と学名の整理

パスターデイゲッコーは、ヤモリ科ヒルヤモリ属(Phelsuma属)に属する昼行性のヤモリです。ヒルヤモリ属は約50種ほどが知られていて、マダガスカル島とインド洋諸島を中心に分布しています。パスターはその中でも「小型派・島嶼派」に位置づけられるグループです。

近縁種としてはアバントヒルヤモリ(P. v-nigra)やヨアキム山ヒルヤモリ(P. robertmertensi)などが挙げられ、見た目は近いのですが、体色のパターンや産地で区別されます。研究者によっては「コモロ諸島ヒルヤモリ複合群」として近縁種をまとめて扱うこともあるそうです。

サイズ・寿命・価格の目安

項目 目安
学名 Phelsuma pasteuri
和名 パスターデイゲッコー / パスターヒルヤモリ
分類 ヤモリ科ヒルヤモリ属
原産地 コモロ諸島・マヨット島(固有種)
全長 10〜12cm前後(小型)
体重 4〜6g程度
寿命 飼育下で6〜10年
CITES区分 附属書II(商取引には許可証が必要)
価格 入手困難、国内流通時で6〜12万円目安と言われています
飼育難易度 中級(ヒルヤモリ経験者向け)

パスターはヒルヤモリ属のなかでも特に小型で、ラインヒルヤモリ(P. lineata)やクレマー(P. klemmeri)と並べると、ますますコンパクトな印象を受けます。全長10〜12cmという数字は尾を含んだ長さなので、胴体(吻肛長)はたった5〜6cm程度。ぺぺ君の頭くらいしかありません。

ぺぺ君(色チェンジ)
ぺぺ君(色チェンジ)
ぼくの頭サイズ……?小ちゃ!
あおい
あおい
サイズ感が伝わるかな。手のひらに乗せるとリアルにアーモンドより少し大きいくらい。だからこそ、繊細な飼育センスが求められる種だと言われているの。

原産地マヨット島の自然と希少性の背景

パスターデイゲッコーを理解するには、まず原産地であるマヨット島について少し知っておくと飼育のヒントが見えてきます。マヨット島はコモロ諸島の南端に位置する火山島で、フランス領。アフリカ大陸とマダガスカル島の中間に浮かぶ熱帯気候の島です。

熱帯系ヤモリ向け 飼育セット

マヨット島の気候と植生

マヨット島の年平均気温は25〜28℃、年間降水量は約1500mm。雨季(11〜4月)と乾季(5〜10月)の二季があって、雨季は高温多湿、乾季は比較的乾燥します。植生はバナナ、ヤシ、パンダナス、マンゴーなどの熱帯植物が中心。パスターはこうした林縁部や人の住居の近くの庭木にも姿を現すといわれています。

飼育する上で大事なのは「日中はしっかり気温が上がり、夜は少し下がる」「乾季と雨季のメリハリがある」という気候のリズム。日本の家屋で完全再現するのは難しいけれど、エアコン管理やタイマー霧吹きを組み合わせれば、十分に近い環境を作れます。

なぜそんなに希少なのか

パスターが希少種扱いされる理由は大きく3つあります。

  1. 分布が極めて狭い:マヨット島という一島だけに限られた固有種で、生息範囲そのものが狭い。
  2. 輸出規制がきびしい:CITES附属書IIに掲載されており、商業目的の取引には輸出許可証が必要。さらに島が属するフランスは厳格な保護を敷いていると言われています。
  3. 繁殖個体(CB)が少ない:欧米のブリーダーでも累代繁殖に成功している例は限られていて、数年に一度の出物レベル。
あおい
あおい
だから「店頭で偶然見かける」というよりは、信頼できる専門ショップに事前にリクエストして、入荷情報を待つスタイルが現実的だと言われているわ。

飼育環境のセットアップ:小型種ならではのポイント

ここからは実際の飼育環境について、ケージサイズ・温度・湿度・レイアウトを順番に解説していきます。小型ヒルヤモリの飼育は「狭いケージ」よりも「立体的に使える縦長ケージ」がカギ、これは最初に押さえておきたいポイントです。

小型ヒルヤモリ向け 縦長ケージ

ケージサイズの目安

飼育数 推奨サイズ(幅×奥行×高さ) 代表的なケージ例
単独 30×30×45cm 以上 グラステラリウム3045/エキゾテラ系
ペア 30×30×60cm 以上 グラステラリウム3060/縦型ガラスケージ
1.2(雄1雌2) 45×45×60cm 以上推奨 グラステラリウム4560

パスターは小型ですが、高い場所を好む樹上性ヤモリなので「高さ45cm以上」が一つの目安。バンブーや太めの流木で縦方向の動線を作り、上部に隠れ家+日光浴スポットを設けると落ち着きやすいといわれています。

温度管理

マヨット島の気候を再現するイメージで、温度勾配を作るのが基本です。

目安:
– 昼間(バスキング): 28〜32℃のホットスポット
– 昼間(ケージ全体): 25〜29℃
– 夜間: 20〜23℃
– 冬場の最低ライン: 18℃を下回らないように

バスキングランプとセラミックヒーター(夜間保温)の併用が安心です。35℃を超える高温は禁物。マヨット島は熱帯ですが、ヤシの木陰など涼しい場所がいくらでもあるため、過剰な高温は逆にストレスになると言われています。サーモスタットでの上限管理を必ず併用しましょう。

ぺぺ君(平常運転)
ぺぺ君(平常運転)
あちー!は厳禁、ぼくも嫌!

湿度と霧吹き

湿度は日中65〜75%、夜間や朝方は80%前後に上げるサイクルがおすすめです。朝と夕方の1日2回、霧吹きでたっぷりミスティングすると、葉や流木に水滴が残り、それをパスターが舐めて飲水します。皿で水を置いてもほぼ飲まないので、霧吹き由来の水滴が事実上の唯一の水源です。

湿度を維持しやすいよう、ケージ前面1/3は通気を確保しつつ、上面の換気を強くしすぎないことがコツ。底面に水苔や赤玉土+ヤシガラのミックスを敷くと保湿が安定します。

ライトとUVB:昼行性樹上ヤモリの必需品

パスターは強い日射しのもとで活動する樹上性昼行性ヤモリです。UVB照射は必須と考えてください。ヒルヤモリ全般に共通しますが、UVB不足はクル病・代謝性骨疾患(MBD)の直接の原因となるので妥協できません。

UVBランプの選び方

ヒルヤモリ向けUVBは「中強度〜強度」が定番。代表例として以下が知られています。

  • レプティサン T5 HO 6%:上面30cm離して照射、強すぎないので小型種にもおすすめ
  • ZooMed パワーサン HID:自然光に近いスペクトル、ただし熱が強いのでケージサイズに注意
  • アルカリーヌUVB系:日本国内でも入手しやすく、初心者にも扱いやすい

照射時間は1日10〜12時間を基本に。タイマーで自動オンオフにすると安心です。バルブは半年〜1年で交換、見た目がついても紫外線量は落ちている、と覚えておきましょう。

バスキングランプとの併用

UVBランプとは別に、白熱球や昼夜兼用ランプでホットスポットを作ります。ケージの上面15〜20cm離した位置に設置し、足場の流木に乗ったときに30℃前後になるよう調整。「温度×UVB×明るさ」の三点セットが揃って、はじめてマヨット島の太陽を再現できるイメージです。

ぺぺ君(夏到来)
ぺぺ君(夏到来)
いえーい!太陽だいすき!
あおい
あおい
ヒルヤモリもカメレオンも、太陽との付き合いが命綱。ぺぺ君もUVBの効いた朝のひなたぼっこタイムがいちばん幸せそうな顔をしているわ。

レイアウトと植物:宝石が映える舞台づくり

パスターのような小型樹上ヤモリは、レイアウトの作り込みでQOLが大きく変わります。「縦の動線・隠れ場所・葉裏のシェルター」の3つを意識すると失敗しにくいです。

デジタル温湿度計でレイアウトを管理

主役は竹と植物

パスター含む多くのヒルヤモリは、原産地でバンブー(竹)ヤシ・パンダナスなどの植物の幹や葉に張り付いて生活しています。飼育下でもこれを真似て、太さの違う竹を2〜3本縦に組み、その間にポトス・サンスベリア・エアプランツなどの観葉植物を絡めてあげると、それらしい雰囲気になります。

本物の植物を入れるなら、農薬の残留がないものを必ず水洗い・植え替えしてから導入してください。難しい場合は人工植物でも十分機能します。ただし、人工植物は埃が溜まりやすいので、定期的に洗うことを忘れずに。

床材の選び方

パスターは地上にはほとんど降りないので、床材の役割は「保湿+見た目」です。ヤシガラチップ、赤玉土+腐葉土、爬虫類用テラリウムソイルあたりが定番。底面に2〜3cmの厚みで敷き、上から落ち葉や水苔を散らすと、ジャングル感が出ます。

誤飲リスクは低いものの、霧吹き時の水が溜まって雑菌が繁殖しないよう、月1回は表面を入れ替えるのがおすすめです。

隠れ家とシェルター

夜間に身を隠す場所として、ヤシ筒・コルクバーク・大きな葉のすき間などを設置。ヒルヤモリは葉裏や竹のすき間で寝るのが大好きなので、垂直に立てたヤシ皮筒は鉄板アイテムです。「人が覗き込んでも顔だけ出している」くらいの絶妙な隠れ加減が、彼らにとってちょうど良いと言われています。

ぺぺ君(おねむ)
ぺぺ君(おねむ)
Zzz……ヤシのすき間って気持ちよさそう……

餌:CGDを軸にした雑食メニュー

パスターは雑食性で、自然下では小型昆虫を中心に、果実・花の蜜・樹液まで広く口にすると言われています。飼育下ではクレステッドゲッコーダイエット(CGD)を主軸に、昆虫と果実を組み合わせるスタイルが現代の主流です。

主食はCGD(クレステッドゲッコーフード)

CGDのメリットと与え方

CGDは粉末を水で練るだけで、果実・蜜・カルシウム・ビタミン類が一通りまかなえる完全食です。Pangea社、Repashy社、Lugaria社などが代表的なメーカー。パスターのような小型種に対しては、小さじ半分ほどを小皿に入れ、竹の又に固定するのがおすすめです。残ったCGDは24時間で必ず捨てて、フードカップは毎日交換しましょう。

昆虫の選び方

CGDだけでも生きられるとされますが、より自然に近い体型と発色を維持するためには昆虫もあわせて与えたいところ。サイズはヤモリの頭幅より小さいものが絶対条件です。

小型コオロギで栄養バランスを補強
餌の種類 サイズ目安 頻度
CGD(クレステッドフード) 小さじ1/3〜1/2 週2〜3回
フタホシ・ヨーロッパイエコオロギ SS〜S 5〜8mm 週1〜2回
ショウジョウバエ・ハニーワーム少量 数匹 補助的
フルーツピューレ(マンゴー・パパイヤ) 耳かき1杯 週1回程度

コオロギを与える際は、カルシウム剤を必ずダスティング(粉まぶし)してください。月に2回はビタミンD3入りカルシウムに切り替えるとMBD予防に役立つと言われています。

カルシウムとサプリメント

カルシウム剤は飼育の生命線

カルシウムは「D3なし(毎回ダスティング用)」と「D3入り(月1〜2回用)」の2種類を常備するのが王道。Repashyのカルシウム+シリーズや、Zoo MedのReptiCalcium with D3などが信頼度高いと言われています。

ぺぺ君(ごはん中)
ぺぺ君(ごはん中)
もぐもぐ。サプリ大事!

繁殖:難易度高めだけれどルートはある

パスターデイゲッコーの繁殖は、ヒルヤモリ全般のなかでも「ペア相性が難しい」「卵が小さい」と言われていて、決して簡単ではありません。それでも欧米のブリーダーは繁殖例を積み重ねており、再現性のあるルートがいくつか確立されつつあります。

性別の見分け方

パスターはほかのヒルヤモリ同様、オスは肛門前孔(前肛孔)が顕著で、半陰茎の膨らみが尾の付け根に見られます。メスは前肛孔が薄く、尾根のふくらみも目立ちません。判別がつきやすくなるのは生後8〜10ヶ月以降と言われています。

導入とペアリング

ペアリングは温度・湿度がある程度安定したあと、シーズン制(雨季・乾季の演出)を導入することで成功率が上がるとされます。乾季的に2〜3週間は霧吹きを少し控え、温度を1〜2℃下げる。その後、雨季的に湿度・温度を戻すと、自然なホルモン変化を促せると言われています。

パスターは小型でテリトリー意識も強いので、複数のオス同時飼育は厳禁。ペア飼いか、ハーレム形式(雄1雌2)が現実的な選択です。

産卵と孵化

メスは2週間〜1ヶ月おきに2個ずつの卵をペアで産卵します。多くのヒルヤモリと同様、産卵箇所は竹のすき間や葉裏で、卵を貼り付ける(接着卵)性質があるので、無理に取り外そうとせず、ケージ内で孵化させるか、丁寧に基質ごと移すのが安全と言われています。

孵化温度は26〜28℃で、約45〜60日。生まれた幼体は3〜4cm程度と非常に小さく、初期エサとしてはショウジョウバエやピンヘッドコオロギが必要になります。

あおい
あおい
繁殖まで挑戦したい方は、いきなりパスターから始めるよりも、ラインヒルヤモリやヒロオビヒルヤモリで経験を積んでからの方が安心、というのが先輩飼育者の共通見解みたいよ。

カメレオン飼育者にこそ伝えたい注意点

カメレオン暮らしを読んでくださっている方の中には、「カメレオンの隣にヒルヤモリも置きたい」と考えている方も多いと思います。ここでは、私自身がベーメ(ぺぺ君)を飼ってきた経験から見える、パスターを迎える前に押さえておきたい注意点をまとめます。

カメレオンとパスターの違い

比較項目 パスターデイゲッコー カメレオン(ベーメ参考)
飼育難易度 中級(ヒルヤモリ経験者向け) 中〜上級
ハンドリング 基本不可(観賞専門) 基本不可(ストレス源)
ケージサイズ 30×30×45cm〜 45×45×90cm〜
価格帯 6〜12万円 2〜10万円(種により)
寿命 6〜10年 5〜10年
主食 CGD+小型昆虫 昆虫メイン
向いている人 小型希少種好き、観賞派 じっくり観察派、世話好き

カメレオンを飼ってきた方なら、「観賞専門・湿度&UVB管理・繊細な温度勾配」という共通項にすぐ馴染めるはず。一方で、小型ヤモリならではの素早い動きと、餌のサイズ管理はカメレオンとは少し違う緊張感があります。

うちのぺぺ君と並べてみたら……

もし我が家のぺぺ君(全長30cm超)の隣にパスター(12cm前後)を並べたら、サイズ比は2.5倍以上。エサに使うコオロギのサイズも全然違うので、2種を並列飼育する場合は餌のストック管理が一気に複雑になります。SS〜Sサイズのコオロギとぺぺ君用のM〜Lコオロギ、両方を切らさないように回す必要があります。

ぺぺ君
ぺぺ君
ぼくのコオロギ食べないでよ〜?
あおい
あおい
もちろん別管理だから安心して、ぺぺ君。ストックを分けるのも飼育の楽しさの一つだと思って続けているわ。

入手の心構え

パスターは流通量が極めて少なく、入手にはタイミングと信頼関係が必要です。以下のルートが現実的とされます。

  • ヒルヤモリを得意とする専門ショップに「入荷時連絡」を事前リクエスト
  • レプタイルズショウや爬虫類即売イベントを定期的にチェック
  • 海外ブリーダーからの個人輸入(CITES手続きが必要、ハードル高め)

無許可流通品は絶対に手を出さないこと。希少種ゆえに「裏ルート」「ノーチェック」と称する個体には密輸の可能性があり、トラブルの元になります。

かかりやすい病気・トラブルと予防

小型ヒルヤモリ全般に共通しますが、パスターも以下のような病気・トラブルが起こり得ます。日々の観察と予防が大事です。

クル病・MBD(代謝性骨疾患)

UVB不足・カルシウム不足・温度不足が重なると、骨が変形して四肢や顎が曲がる症状が出ます。食欲低下・口先のひずみ・歩き方の異変などが初期サイン。UVBランプの定期交換とサプリのダスティングを怠らないのが最大の予防です。

脱水と脱皮不全

霧吹き不足は脱水を招き、ひいては脱皮不全に直結します。指先や尾の先端に古い皮が残っていないかをこまめにチェック。残っていれば、霧吹きを増やし、必要に応じてぬるま湯で15〜20分の温浴をすることで対応できます。

細菌・カビによる皮膚症

湿度が高すぎる・換気が悪いと、皮膚に黒い斑点や白いカビ状のものが出ることがあります。高湿度=善ではなく、乾湿のメリハリと換気バランスが鍵。気になる症状があれば、爬虫類対応の動物病院に必ず相談を。

ストレスによる落ち着き喪失

ヒルヤモリ全般、視覚的刺激にとても敏感です。リビングの中央に置いて頻繁に人やテレビ画面が動く場所だと、慢性的なストレスで食欲が落ちることがあります。静かなコーナーで、片側だけを観察用にするレイアウトがおすすめです。

ぺぺ君(おねむ)
ぺぺ君(おねむ)
静かな場所がいちばん落ち着くよ……

関連記事

パスターデイゲッコーの飼育に興味を持った方には、以下の関連記事もあわせてどうぞ。同じヒルヤモリ属の仲間や、餌の総合ガイドなど、深掘りに役立ちます。

パスターデイゲッコー飼育におすすめのアイテム

最後に、これまで紹介した飼育用品をまとめておきます。すべてAmazonで揃えられる定番アイテムです。

よくある質問(FAQ)

Q1. パスターデイゲッコーは初心者でも飼えますか?

正直に言えば、最初の1匹としてはおすすめしにくいです。小型・希少・繊細という三拍子が揃っているため、まずはラインヒルヤモリやヒロオビヒルヤモリで「樹上ヤモリのリズム」をつかんでから挑戦するのが理想と言われています。

Q2. どのくらいの値段で買えますか?

国内流通時の参考価格は6〜12万円ほど。状態の良いCB(飼育下繁殖)個体ほど価格が上がります。WC(野生採集)個体は寄生虫等のリスクが高めなため、CBを優先的に選ぶのが安心です。

Q3. ハンドリングはできますか?

基本できないと考えてください。皮膚が薄く、強く掴むとちぎれてしまう危険があります。触らずに観賞するのがヒルヤモリ全般の鉄則です。

Q4. 単独飼育とペア飼育、どちらが良い?

長期飼育に慣れていない方は単独飼育がおすすめです。ペア飼育はメスへの負担管理や、相性問題、産卵管理など考えるべきことが増えます。慣れたあと、しっかり広いケージを用意してから挑戦したいです。

Q5. 冬場の温度管理はどうすれば?

暖房を切る寝室では18℃を下回ることもあります。エアコン管理+セラミックヒーター+夜間保温球の三段構えで18〜20℃を死守してください。低温に長時間さらされると、食欲低下→拒食の流れになりがちです。

Q6. 餌のショウジョウバエはどこで買えますか?

大型の爬虫類専門店、爬虫類イベント、通販などで購入できます。羽根なしショウジョウバエ(メラノガスター)の系統が定番で、培養キットを使えば自家繁殖も可能です。

Q7. 卵を見つけたらどうすれば?

パスターの卵は接着卵タイプなので、見つけても無理にはがさないでください。可能なら卵がついた竹片や葉ごと別ケージへ慎重に移し、26〜28℃・湿度70%前後で管理します。孵化までは45〜60日。動かしすぎないことが何より大切です。

Q8. ぺぺ君(カメレオン)と一緒のお部屋に置いても大丈夫?

同じお部屋でも問題ありませんが、ケージは別々に。お互いの視界に常に相手が映る位置だとストレス源になるため、視線が交差しないようなレイアウト配置にしましょう。温度・湿度の管理も種ごとに別管理が安心です。

まとめ:宝石のような小型ヒルヤモリと丁寧に向き合う

パスターデイゲッコーは、コモロ諸島マヨット島の固有種で、全長わずか10〜12cmの“小さな宝石”のような存在です。CITES附属書IIで保護されていることもあり、入手難易度・飼育難易度ともに高めですが、その分迎えたときの満足度はとても大きいヤモリだと言われています。

本記事で押さえたポイントを最後にもう一度。

合言葉:
– 縦長ケージ+高湿度+強めUVB=マヨット島再現の三本柱
– CGD+小型コオロギ+カルシウム剤の三層フード戦略
– 触らず観賞、ペア飼育は中級者以上から

カメレオンを飼ってきた皆様であれば、湿度・UVB・温度勾配のセオリーはすでに体に染みついているはず。あとは「小型ゆえの繊細さ」と「希少種ゆえの責任」を意識しながら、ゆっくりと迎え入れる準備を進めていけたら最高ですね。

ぺぺ君(夏)
ぺぺ君(夏)
いえーい!宝石のお友達、いつかうちにも来てくれるかな〜
あおい
あおい
縁あって出会えたときに、最高のお家を準備しておいてあげるのが私たち飼育者の役目だね。今日の知識をしっかり胸にしまっておきましょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱

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