皆様おはこんばんにちは🦎カメレオン暮らしのあおいです。今回は、インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島だけに暮らす“火山島の翡翠”とも称される固有種・レユニオンデイゲッコー(Phelsuma borbonica)について、原産地の環境から日本での飼育のコツまで、私が集めてきた情報をたっぷりお届けします。
ボルボニカは、レユニオン島の標高数百mの森林に潜む樹上性昼行性ヤモリ。全長10〜13cmの中型サイズで、緑色から黄褐色まで個体差のあるベース色に、背面の赤い線や青い斑紋が走る独特の発色を持ちます。IUCNレッドリストでは絶滅危惧II類(EN相当のVU)として記載され、CITES附属書IIで国際取引も厳しく管理される、まさに”希少種オブ希少種”です。
私自身、ヒルヤモリ属の写真集を眺めていて「これ、本当に存在する色合い?」と思わず二度見してしまったのがボルボニカでした。日本で見かける機会はとても少ないですが、いつか出会えるその日のために、知識だけはしっかり仕込んでおきたいですよね。
「ぺぺ君(我が家のベーメカメレオン)と並べたら、ぺぺ君の体色チェンジ対抗馬になりそうな鮮やかさだなぁ」と妄想しながら、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
(赤いライン……気になる)
📝 この記事でわかること
- レユニオンデイゲッコー(Phelsuma borbonica)の基本情報と希少性の理由
- レユニオン島の火山性気候と、そこから読み解く飼育環境のコツ
- 中型ヒルヤモリ向けケージサイズ・温湿度・UVBの組み立て方
- CGD・昆虫・フルーツを組み合わせた雑食メニューの作り方
- 繁殖の現実的な難易度と押さえるべきポイント
- カメレオン飼育経験者が次のステップとして迎えるときの心構え
レユニオンデイゲッコーってどんなヤモリ?基本情報
まずはレユニオンデイゲッコーがどんなヤモリなのか、ざっくり全体像をつかんでいきましょう。学名はPhelsuma borbonica、和名は「レユニオンデイゲッコー」や「ボルボニカヒルヤモリ」と呼ばれます。種小名のborbonicaは、レユニオン島の旧名「ブルボン島(Île Bourbon)」に由来していて、その島の名前を背負った文字通り”島の代表選手”です。
分類と学名の整理
レユニオンデイゲッコーは、ヤモリ科ヒルヤモリ属(Phelsuma属)に属する昼行性のヤモリです。ヒルヤモリ属は約50種が記載されていますが、その中でもボルボニカは「マスカリン諸島系」と呼ばれるグループに位置づけられます。マスカリン諸島とはレユニオン・モーリシャス・ロドリゲスの3島を指し、それぞれに固有のヒルヤモリが棲んでいる、まさに進化の実験場のような場所です。
近縁種としては、同じレユニオン島の高標高に棲むP. inexpectata(マナパニーデイゲッコー)や、モーリシャス島のセペディアナヒルヤモリ(P. cepediana)などが挙げられます。研究者によっては、ボルボニカも複数の地域個体群(亜種・cryptic species)に分けて扱う動きがあるそうです。
サイズ・寿命・価格の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 学名 | Phelsuma borbonica |
| 和名 | レユニオンデイゲッコー / ボルボニカヒルヤモリ |
| 分類 | ヤモリ科ヒルヤモリ属 |
| 原産地 | レユニオン島(インド洋・フランス領)固有種 |
| 全長 | 10〜13cm前後(中型) |
| 体重 | 7〜12g程度 |
| 寿命 | 飼育下で8〜12年 |
| CITES区分 | 附属書II(商取引には許可証必須) |
| IUCNステータス | 絶滅危惧II類(Vulnerable) |
| 価格 | 入手困難、国内流通時で7〜15万円目安と言われています |
| 飼育難易度 | 中〜上級(経験者向け) |
ボルボニカはヒルヤモリ属のなかでは中型寄りで、ラインヒルヤモリ(P. lineata)やセペディアナ(P. cepediana)と並べると同じくらいか少し大きいくらいの存在感があります。全長10〜13cmという数字には尾も含まれているので、胴体(吻肛長)はだいたい6〜7cm程度。ぺぺ君の頭ふたつ分くらいの可愛らしいサイズ感です。
原産地レユニオン島の自然と希少性の背景
レユニオンデイゲッコーを理解するには、まず原産地であるレユニオン島の地理と気候を知っておくと飼育のヒントが見えてきます。レユニオン島はアフリカ大陸とマダガスカルの東側、インド洋にぽつんと浮かぶ火山島で、行政上はフランス共和国の海外県です。
レユニオン島の気候と植生
レユニオン島は標高3,071mの活火山ピトン・デ・ネージュを擁する起伏に富んだ島で、海岸線の熱帯気候から山岳の冷涼気候まで、垂直方向のグラデーションが豊かです。年平均気温は海岸で25〜28℃、内陸の山林では18〜22℃と幅があります。ボルボニカが暮らすのは、主に標高400〜1,500mの「霧の森」「雲霧林」と呼ばれる湿った樹林帯。原生のパンダナス・木性シダ・原生樹の幹に張りつくように生活していると言われています。
飼育する上で大事なのは「他のヒルヤモリよりやや涼しめ・湿度高め」「夜間はしっかり気温が下がる」という気候のリズム。マダガスカル産ヒルヤモリ向けの高温セッティングよりも、少し控えめで湿潤な環境のほうが彼らには合っていると言われています。
なぜそんなに希少なのか
ボルボニカが希少種扱いされる理由は大きく3つあります。
- 分布が島だけに限られる:レユニオン島の固有種で、生息範囲そのものが島の中の樹林帯に限られています。
- 生息地破壊と外来種の影響:開発・農地化に加え、外来種のヤモリ(特にウォルバーグヤモリやハウスゲッコー)との競合が知られていて、IUCNでは絶滅危惧II類に指定されています。
- 輸出規制が厳しい:フランスの保護政策とCITES附属書IIにより、商業流通の枠が非常に限られていると言われています。
飼育環境のセットアップ:雲霧林を再現する
ここからは実際の飼育環境について、ケージサイズ・温度・湿度・レイアウトを順番に解説していきます。ボルボニカ飼育の最大のキーワードは「雲霧林の再現」です。他のヒルヤモリよりやや冷涼で、しっとりとした空気感を保つことを意識しましょう。
ケージサイズの目安
| 飼育数 | 推奨サイズ(幅×奥行×高さ) | 代表的なケージ例 |
|---|---|---|
| 単独 | 45×45×60cm 以上 | グラステラリウム4560/エキゾテラ系 |
| ペア | 45×45×90cm 以上 | グラステラリウム4590/縦型ガラスケージ |
| 1.2(雄1雌2) | 60×45×90cm 以上推奨 | グラステラリウム6045N/カスタムケージ |
ボルボニカは中型ですが、原産地で高い木の幹に張り付いて生活している樹上性ヤモリなので「高さ60cm以上」が一つの目安。バンブーや太めの流木で縦の動線を作って、上部に隠れ家+日光浴スポットを設けると落ち着きやすいといわれています。底面の面積よりも、高さと立体構造の充実が優先です。
温度管理
レユニオン島の標高400〜1,500mの森を再現するイメージで、温度勾配を作ります。一般的なマダガスカル産ヒルヤモリよりも2〜3℃ほど涼しめのセッティングが好相性とされます。
目安:
– 昼間(バスキング): 28〜30℃のホットスポット
– 昼間(ケージ全体): 25〜28℃
– 夜間: 20〜23℃
– 冬場の最低ライン: 17℃を下回らないように
バスキングランプとセラミックヒーター(夜間保温)の併用が安心です。32℃を超える長時間の高温は厳禁。雲霧林産のボルボニカは、暑がりというより“少し涼しいくらいが快適”な体質。日本の真夏には逆にエアコンで部屋を27℃前後に保つ気遣いが必要だと言われています。サーモスタットでの上限管理は必ず併用しましょう。
湿度と霧吹き
湿度は日中70〜80%、夜間や朝方は85%前後に上げるサイクルがおすすめ。レユニオンの雲霧林は朝霧に包まれる時間が長く、湿度はやや高めをキープすることが彼らのコンディションに直結します。朝・夕・夜の3回、霧吹きでしっとりとミスティングするか、自動霧吹きを使うと安定します。
ケージ前面の通気は確保しつつ、過剰な換気で湿度が落ちないようバランスをとるのがコツ。底面に水苔・赤玉土+ヤシガラのミックスを2〜3cm敷くと保湿が安定します。高湿度のままで換気が悪いとカビの温床になるので、毎日の換気と週1の床材点検をセットにしましょう。
ライトとUVB:雲霧林の朝日を再現
ボルボニカも他のヒルヤモリ同様、強い日射のもとで活動する樹上性昼行性ヤモリです。UVB照射は必須と考えてください。UVB不足はクル病・代謝性骨疾患(MBD)の直接の原因になるので、ここは絶対に妥協できません。
UVBランプの選び方
ボルボニカ向けのUVBは「中強度〜やや強め」が定番です。代表例として以下が知られています。
- レプティサン T5 HO 6%:上面30cm離して照射、安定感があり中型ヒルヤモリに合う定番
- ZooMed パワーサン HID:自然光に近いスペクトル、ただし熱が強めなのでケージサイズと距離に注意
- アルカリーヌUVB系:日本国内でも入手しやすく、初心者でも扱いやすい中強度モデル
照射時間は1日10〜12時間を基本に。タイマーで自動オンオフにすると管理がぐっと楽になります。バルブの寿命は半年〜1年が目安で、見た目はついていても紫外線量は落ちている、と覚えておきましょう。
バスキングランプとの併用
UVBランプとは別に、白熱球や昼夜兼用ランプでホットスポットを作ります。ケージ上面15〜20cm離した位置に設置し、足場の流木に乗ったときに28〜30℃前後になるよう調整。「温度×UVB×明るさ」の三点セットが揃って、はじめてレユニオンの朝日を再現できるイメージです。
レイアウトと植物:火山島の森を切り取る
ボルボニカのような中型樹上ヤモリは、レイアウト次第で観賞性も健康状態も大きく変わります。「縦の動線・複数の葉裏シェルター・しっとりした足場」の3要素を意識すると失敗しにくいです。
主役は太めの幹と植物
ボルボニカは原産地で太い樹木の幹に張りつくスタイルなので、レイアウトでも直径3〜5cmの太めの流木やコルクバークを縦置きするのがおすすめです。バンブーよりやや太めの素材を意識すると、彼らの本来の姿勢が見られると言われています。
植物は、ポトス・サンスベリア・木性シダ系・ブロメリア系などジャングル感のある葉物が相性◎。雲霧林の雰囲気を出すために、上部に少し葉が垂れるレイアウトを作ると、ボルボニカが葉裏に潜むシーンを観察しやすくなります。本物植物を入れるなら必ず農薬残留がないか水洗いと植え替えを。難しい場合は造花でも機能しますが、月1で洗いましょう。
床材の選び方
ボルボニカは地上にほぼ降りないので、床材の役割は「保湿+見た目」がメインです。ヤシガラチップ・赤玉土+腐葉土・爬虫類用テラリウムソイルあたりが定番。底面に2〜3cmの厚みで敷き、上から落ち葉や水苔を散らすと、本物の雲霧林の地面っぽい雰囲気が出ます。
誤飲リスクは低いものの、霧吹きで濡れた床材は雑菌が繁殖しやすいので、月1回は表面を入れ替え、3〜4ヶ月で全交換するのが安心と言われています。
隠れ家とシェルター
夜間や驚いた時に身を隠す場所として、ヤシ筒・コルクバーク・大きな葉のすき間などを設置。ボルボニカは特に葉裏に張り付いて寝るのが好きなので、垂直に立てた幹の上部にコルクや大葉を絡めると安心します。「人が覗くと顔だけちらっと見える」くらいの隠れ加減が、彼らにとってちょうど良いポジションだと言われています。
餌:CGDを軸にした雑食メニュー
ボルボニカは雑食性で、自然下では小〜中型昆虫を中心に、花の蜜・果実・樹液まで広く口にすると言われています。飼育下ではクレステッドゲッコーダイエット(CGD)を主軸に、昆虫と果実を組み合わせるスタイルが現代の主流です。
CGDのメリットと与え方
CGDは粉末を水で練るだけで、果実・蜜・カルシウム・ビタミン類が一通りまかなえる完全食です。Pangea社、Repashy社、Lugaria社などが代表的なメーカーで、味の好みに個体差があるので2〜3社のフードを試して気に入る味を見つけてあげると食いつきが良くなります。ボルボニカのような中型種に対しては、小さじ1杯を小皿に入れ、幹の又に固定するのがおすすめ。残ったCGDは24時間で必ず捨て、フードカップは毎日交換しましょう。
昆虫の選び方
CGDだけでも生きられるとされますが、より自然に近い体型と発色を維持するためには昆虫もあわせて与えたいところ。サイズの目安はヤモリの頭幅より小さいもの。中型のボルボニカなら、S〜Mサイズのコオロギまで対応できます。
| 餌の種類 | サイズ目安 | 頻度 |
|---|---|---|
| CGD(クレステッドフード) | 小さじ1杯 | 週2〜3回 |
| フタホシ・ヨーロッパイエコオロギ S〜M | 8〜12mm | 週1〜2回 |
| デュビア小〜中・ハニーワーム少量 | 体長10mm前後 | 補助的 |
| フルーツピューレ(マンゴー・パパイヤ・バナナ) | 小さじ1/3 | 週1回程度 |
コオロギを与える際は、カルシウム剤を必ずダスティング(粉まぶし)してください。月に2回はビタミンD3入りカルシウムに切り替えるとMBD予防に役立つと言われています。
カルシウムとサプリメント
カルシウムは「D3なし(毎回ダスティング用)」と「D3入り(月1〜2回用)」の2種類を常備するのが王道。Repashyのカルシウム+シリーズや、Zoo MedのReptiCalcium with D3などが信頼度高いと言われています。
繁殖:難しいが先人の知恵は積み重なっている
レユニオンデイゲッコーの繁殖は、流通量の少なさもあって日本では情報が乏しいのが現実です。「ペア確保が難しい」「卵が貼り付き型で扱いがデリケート」といった課題はありますが、欧米のブリーダーは累代繁殖の事例を積み重ねていて、再現性のあるルートが少しずつ見えてきています。
性別の見分け方
ボルボニカもほかのヒルヤモリ同様、オスは肛門前孔(前肛孔)が顕著で、半陰茎の膨らみが尾の付け根に見られます。メスは前肛孔が薄く、尾根のふくらみも目立ちません。判別がつきやすくなるのは生後8〜12ヶ月以降と言われています。サイズ的にもメスのほうがやや小柄に育つ傾向があります。
導入とペアリング
ペアリングは温度・湿度がある程度安定したあと、シーズン制(雨季・乾季の演出)を導入することで成功率が上がるとされます。乾季的に2〜3週間は霧吹きを少し控えめにし、温度を1〜2℃下げる。その後、雨季的に湿度・温度を戻すと、自然なホルモン変化を促せると言われています。
ボルボニカは中型ですが、テリトリー意識は他のヒルヤモリと同じくしっかり持っているので、複数のオス同時飼育は厳禁。ペア飼いか、ハーレム形式(雄1雌2)が現実的な選択です。
産卵と孵化
メスは2週間〜1ヶ月おきに2個ずつの卵をペアで産卵します。多くのヒルヤモリと同様、卵を貼り付ける(接着卵)性質があるので、無理に取り外そうとせず、ケージ内で孵化させるか、丁寧に基質ごと移すのが安全と言われています。
孵化温度は25〜27℃で、約55〜70日。雲霧林産だけあって、他のヒルヤモリよりもやや低温・長期間の傾向。生まれた幼体は3〜4cm程度で、初期エサとしてはショウジョウバエ(メラノガスター・ハイドゥ)やピンヘッドコオロギが必要になります。
カメレオン飼育者にこそ伝えたい注意点
カメレオン暮らしを読んでくださっている方の中には、「カメレオン経験があるからヒルヤモリも次のステップで」と考えている方も多いと思います。ここでは、私自身がベーメ(ぺぺ君)を飼ってきた経験から見える、ボルボニカを迎える前に押さえておきたい注意点をまとめます。
カメレオンとボルボニカの違い
| 比較項目 | レユニオンデイゲッコー | カメレオン(ベーメ参考) |
|---|---|---|
| 飼育難易度 | 中〜上級(経験者向け) | 中〜上級 |
| ハンドリング | 基本不可(観賞専門) | 基本不可(ストレス源) |
| ケージサイズ | 45×45×60cm〜 | 45×45×90cm〜 |
| 価格帯 | 7〜15万円 | 2〜10万円(種により) |
| 寿命 | 8〜12年 | 5〜10年 |
| 主食 | CGD+中型昆虫 | 昆虫メイン |
| 向いている人 | 雲霧林の世界観が好き・希少種志向 | じっくり観察派、世話好き |
カメレオンを飼ってきた方なら、「観賞専門・湿度&UVB管理・繊細な温度勾配」という共通項にはすぐ馴染めるはず。一方で、中型ヒルヤモリならではの素早い動きと、やや低めの温度域への切り替えはカメレオンとは少し違うチューニングが求められます。
うちのぺぺ君と並べてみたら……
もし我が家のぺぺ君(全長30cm超)の隣にボルボニカ(13cm前後)を並べたら、サイズ比は2.3倍くらい。エサに使うコオロギのサイズも違うので、2種を並列飼育する場合はSサイズとMサイズのコオロギを別管理する必要があります。ストックの保管スペースが2倍になるのは、地味だけど確実に効いてくるポイントです。
入手の心構え
ボルボニカは流通量が極めて少なく、入手にはタイミングと信頼関係が必要です。現実的なルートは以下の通り。
- ヒルヤモリを得意とする専門ショップに「入荷時連絡」を事前リクエスト
- レプタイルズショウや爬虫類即売イベントを定期的にチェック
- 海外ブリーダー経由の正規ルートCB個体を、信頼できる輸入業者経由で予約
無許可流通品は絶対に手を出さないこと。IUCNで絶滅危惧II類に指定されている種でもあり、密輸個体は法的・倫理的にもNG。正しい手続きを経たCB個体を待つのが、長期的には一番安全で確実です。
かかりやすい病気・トラブルと予防
中型ヒルヤモリ全般に共通しますが、ボルボニカも以下のような病気・トラブルが起こり得ます。雲霧林産だけに、温度・湿度の調整ミスがダメージにつながりやすい体質と言われているので、日々の観察と予防が肝心です。
クル病・MBD(代謝性骨疾患)
UVB不足・カルシウム不足・温度不足が重なると、骨が変形して四肢や顎が曲がる症状が出ます。食欲低下・口先のひずみ・歩き方の異変などが初期サイン。UVBランプの定期交換とサプリのダスティングを怠らないのが最大の予防です。
脱水と脱皮不全
霧吹き不足は脱水を招き、ひいては脱皮不全に直結します。雲霧林産のボルボニカは、特に皮膚の水分要求が高めだと言われています。指先や尾の先端に古い皮が残っていないかをこまめにチェックし、残っていれば霧吹き頻度を増やし、必要に応じてぬるま湯で15〜20分の温浴で対応してください。
細菌・カビによる皮膚症
湿度が高すぎる+換気が悪いと、皮膚に黒い斑点や白いカビ状のものが出ることがあります。高湿度=善ではなく、乾湿のメリハリと換気バランスが鍵。気になる症状があれば、爬虫類対応の動物病院に必ず相談を。雲霧林産だからといってジトジトのまま放置するのは逆効果になりがちです。
暑さによる夏バテ
ボルボニカは涼しめ環境を好むので、日本の夏(特に7〜9月)は要注意。室温が30℃を超えると食欲低下・元気消失のサインが出やすいです。エアコン管理に加え、ケージの一部に保冷剤を使った”涼風スポット”を作るブリーダーもいると言われています。
ストレスによる落ち着き喪失
ヒルヤモリ全般、視覚的刺激にとても敏感です。リビングの中央に置いて頻繁に人やテレビ画面が動く場所だと、慢性的なストレスで食欲が落ちることがあります。静かなコーナーで、片側だけを観察用にするレイアウトがおすすめです。
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レユニオンデイゲッコー飼育におすすめのアイテム
最後に、これまで紹介した飼育用品をまとめておきます。すべてAmazonで揃えられる定番アイテムです。
迎える前に揃えたい7アイテム
よくある質問(FAQ)
Q1. レユニオンデイゲッコーは初心者でも飼えますか?
正直に言えば、最初の1匹としてはおすすめしにくいです。雲霧林産で温度・湿度の調整がやや繊細、そしてIUCN絶滅危惧II類の希少種で価格も高め。まずはラインヒルヤモリやヒロオビヒルヤモリでヒルヤモリ飼育の感覚をつかんでから挑戦するのが理想と言われています。
Q2. どのくらいの値段で買えますか?
国内流通時の参考価格は7〜15万円ほど。状態の良いCB(飼育下繁殖)個体ほど価格が上がります。WC(野生採集)個体は寄生虫等のリスクが高めなため、CBを優先的に選ぶのが安心です。
Q3. ハンドリングはできますか?
基本できないと考えてください。皮膚が薄く、強く掴むとちぎれてしまう危険があります。触らずに観賞するのがヒルヤモリ全般の鉄則です。健康チェック時など、どうしても触る必要があるときも最短時間で。
Q4. 単独飼育とペア飼育、どちらが良い?
長期飼育に慣れていない方は単独飼育がおすすめです。ペア飼育はメスへの負担管理や相性問題、産卵管理など考えるべきことが増えます。慣れたあと、しっかり広いケージを用意してから挑戦するのが安心です。
Q5. 夏の暑さ対策はどうすれば?
ボルボニカは涼しめ環境を好むので、日本の真夏はエアコン管理が必須に近いです。エアコン+遮光カーテン+ケージ近くに保冷剤付きの卓上ファンを組み合わせて、ケージ内が30℃を超えない工夫をしましょう。
Q6. 冬の温度管理はどうすれば?
夜間に18℃を割らないようにエアコン+セラミックヒーター+夜間保温球の三段構えがおすすめ。「日中25〜28℃、夜20℃前後」の温度勾配を維持できれば、ボルボニカは元気に過ごせると言われています。
Q7. 卵を見つけたらどうすれば?
ボルボニカの卵は接着卵タイプなので、見つけても無理にはがさないでください。可能なら卵がついた基質ごと別ケージへ慎重に移し、25〜27℃・湿度75%前後で管理します。孵化までは55〜70日。雲霧林産だけに、他のヒルヤモリより孵化期間がやや長めだと言われています。
Q8. ぺぺ君(カメレオン)と一緒のお部屋に置いても大丈夫?
同じお部屋でも問題ありませんが、ケージは別々に。お互いの視界に常に相手が映る位置だとストレス源になるため、視線が交差しないようなレイアウト配置にしましょう。温度・湿度の管理も種ごとに別管理が安心です。ボルボニカは涼しめが好きなので、エアコン直近に置く工夫もアリ。
まとめ:火山島の宝石と、丁寧に向き合う
レユニオンデイゲッコーは、インド洋の火山島レユニオン島の雲霧林に暮らす“火山島の翡翠”のような中型ヒルヤモリ。IUCNで絶滅危惧II類、CITES附属書IIに掲載されている希少種で、入手難易度・飼育難易度ともに高めですが、その分迎えたときの満足度はとても大きい一種だと言われています。
本記事で押さえたポイントを最後にもう一度。
合言葉:
– 雲霧林を再現:涼しめの温度+高めの湿度+強めUVBの三本柱
– CGD+S〜Mコオロギ+カルシウム剤の三層フード戦略
– 触らず観賞、夏のエアコン管理は絶対に妥協しない
カメレオンを飼ってきた皆様であれば、湿度・UVB・温度勾配のセオリーはすでに体に染みついているはず。あとは「雲霧林産ゆえの涼しめチューニング」と「希少種ゆえの責任ある迎え方」を意識しながら、いつかボルボニカと出会えるその日のために準備を整えていけたら最高ですね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました🦎
あなたの素敵な爬虫類ライフの一助になれたら嬉しいです🌱



















